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カラマ-ゾフの兄弟



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カラマ-ゾフの兄弟の評価: 4.26/5点 レビュー 681件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全554件 541~554 28/28ページ
No.14:
(5pt)

カラマーゾフの兄弟のおかげで私は生きている

何回読んでもすごいと思う内容であり、いろいろなジャンル(宗教、哲学、児童心理など)より研究されている作品である。又少しも古さがなく、涙なしでは読めない。私はこの本に出会ったのは、ヘルマン・ヘッセのカラマーゾフの兄弟についてのエッセイからであり、もう30年もの前になります。生きること、死することの真理を考えさせる内容であり、比較的年配者でないと読みにくいと思われがちであるが、ぜひ私のように多感な10代にまず最初に読んでもらいたい。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.13:
(5pt)

人生考えたいならこれを読まなきゃモグリ

なんて言ってしまいたいような、やっぱりなるほど傑作です。
十年以上前に、上・中・下巻いっきに読んで「なんか分からんが、なるほど
名作だ!」と難しいながらも凄さを感じた次第。今、3度目を読んでますが(いや、3巻通しでしっかり読むのは2度目か
な?)、いいですね、やっぱり。村上春樹氏も言っていますが、名作とはいつ読み返してもその時々ごとに、
新たな発見があるものです。19世紀の作品なのに、「現代の予言書」と言われるそのとおり、21世紀の
今読んでも実感と共感を持って読めます。
学ぶもの・得るものがたくさんあります。感動も、感激も。
世紀を越えて読み継がれる文学でありましょう。一方では、19世紀ロシア小説的にセリフや言い回しが時代がかっちゃって、
それも別の意味で愉しいです。
登場人物たちがすぐ絶叫したり身震いしたりしちゃうんです・・・。
つまり、登場人物たちが生き生きしているんですね!
また、ドストエフスキーの作品に登場する女性達は魅力的です。美しいだけでなく、とても人間的です。強くて高潔で賢く、弱くて愚か。
男性達もですが。
人間的なんですね。でも文章的に難解なので、本を日頃あまりお読みにならない方にはちと難関
かも??
(いきなりこの超大作で挫折した方には、個人的には同じくドストエフスキー
著「白夜」から入ってみてはいかがでしょうか?おすすめ)
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.12:
(4pt)

ロシアの文豪に挑む3

カラマゾーフトリオの次男イワンが全面的に出てくるチャプターは、どうしても思索的内容に偏重する傾向がある。全篇を通じてこのイワンを乗り越えると、物語にスピード感が出てくる。さすがに世界の文豪の作品だけに山あり谷ありの読書を強いられるようだ。本書のクライマックスは検事と弁護士の最終弁論の応酬であろう。読者は父親殺し事件の真相を知っているので、ふたりの弁論が真実と微妙にずれていく部分などが興味深く読める。でもよく考えたらスメルジャコフの衝撃の告白を聞かない限り、いくら優秀な検事や弁護士でも事件の核心に完全に迫ることは無理だろう。それほど複雑に入り組んだ事件であった。この年末に「なせばなる」という読書魂を再確認したような気がする。恐れてはならない、最初のページの一行目を読んでいくうちに、いつかは最後のページの文末にまで辿り着けるのだ!
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)より
4102010122
No.11:
(4pt)

ロシアの文豪に挑む2

第2部まではロシア正教(キリスト教の一派)の教義問答集みたいな感じで、読書のリズムに乗ることができなかったのですが、第3部に入ってようやくドラマがスピード感を持って動き始めました。カラマーゾフ3兄弟の父親が殺人事件に巻き込まれるのです。今のところかぎりなく黒に近いグレーにいるのが長男。ただ長男の供述に耳を傾けていると、そう単純に犯人御用という結末に終わりそうもないのです。下巻の目次に目を通すとどうやら裁判の場面が出てくるようです。19世紀のロシア版リーガルサスペンスみたいな展開がこの後続いてくれると、残りの一冊もすらすらと興味深く読めそうな気がします。
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.10:
(4pt)

ロシアの文豪に挑む1

ぼくがこの本を読むことになった動機はふたつある。
1村上春樹が「ぼくは将来「カラマーゾフの兄弟」のような総合小説を
 書いてみたいのだ」と発言したインタビュー記事を読んで興味を持った。
2ミステリー・ハンターの竹内海南江さんの愛読書が「ドフトエフスキー」
 であることを知った。憧れの竹内さんに少しでも近づきたい(精神的に)。上巻を読み終えて、最後のページを閉じたときの心に広がる重厚感は
圧倒的なものがありました。年末にふさわしい読み応えのある小説です。
果たしてぼくは年内に残り2冊を読破できるのだろうか?
タイムリミットはあと11日。
エベレスト単独登攀を挑戦しているクライマーのような心境です。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.9:
(5pt)

ドストエフスキーの集大成

著者の作品の中で文句なしの最高傑作!
私が今まで読んだ文学作品の中でも屈指の名作である。
もともとは彼はこの作品を一部として、この後に続編を付け足して二部構成にするはずだったのだが、これだけで十分珠玉の名作に仕上がっている。人はなぜ生きるのか、神はあるのか、人間にとって重要な主題に真っ向から向き合う人々の魂の軌跡が描かれており、その深さは読む人の心を打つ。
学生のころから数えて五回以上は読んだ。死ぬまでにあと五回は読みたい。冒頭の聖書からの引用句からもわかるように、著者のキリスト教思想が色濃く反映されいる。全編を通じて不完全であるが愛すべき人間たちを温かく見守る神の存在を感じさせる。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.8:
(5pt)

自由であることに伴う責任や苦痛

父フョードル-悪女グルーシェニカ-長男ドミートリイ、グルーシェニカ-ドミートリイ-ドミートリイの許嫁カテリーナ、ドミートリイ-カテリーナ-次男イワンの三つの三角関係と、それをどうにか解決したい三男アリョーシャの奔走を軸に展開するカラマーゾフ家の物語。複雑な恋愛関係の裏に描かれるのは、農奴解放およびキリスト教会の弱体化が進む、当時のロシア社会の姿です。全てを絶対的に支配してきたキリスト教および農奴制という大いなる旧秩序と、新しい秩序たろうとする様々な新哲学や指導層の壮絶な主導権争いが背景にあります。そうした新旧勢力のぶつかり合いの中で人はどう生きるべきかを模索する、というテーマの深刻さが、この小説をはじめとする19世紀小説のスケールの壮大さにつながち?ているのだと思います。その意味で、次男イワンが語る「大審問官」の挿話がこの小説の核をなしていると言えるでしょう。そこには、支配されることと自由であること、自由であることに伴う責任や苦痛など、人間の弱さの本質を突いた問題が提起されています。キリスト教という思想のバック・ボーンが消え行く中で、次の社会システムをどう構築するべきなのか? ドストエフスキーは、個々人による欲望の追求を是とする新たな社会のあり方に警鐘を鳴らします。現代にも通ずる問題意識が、この作品をいまなお読み継がれている古典たらしめているのでしょう。逆に現代小説は、全てを支配するような絶対的な哲学などは既に消え失せたあとの、相対化され断片化されてしまった生の意義を再構築しようという試みであ??ように思います。しかし、キリスト教のような絶対的な批判の対象がないために、ややもすると歯応えのない瑣末なテーマ設定になるのでしょう。マックス・ウェーバーは『職業としての学問』の中で「神々の争い」と表現しましたが、一見秩序がある現代のほうが、実は混迷の度合いが深いのかも知れません。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.7:
(5pt)

イヴァン、アリョーシャ、そしてドミートリー

わたしのような人間が、カラマーゾフの兄弟について、何か書くなど、ありえねぇな…と率直に思い、笑ってしまいます。ドストさんが文豪だから、読むのか? 違いますね。本書は、シェイクスピアが古典として西欧文化の骨髄にあるから必読、みたいな教養主義によって、みんなに、青年に読まれているのではない。試みに検索して、カラマーゾフの兄弟をしらべよ。いまでも、日本のどこかで、熱く暑く、この19世紀の物語が語られてるのだ…イヴァン兄さんの悲しさ…アリョーシャの人類の運命をになう使命性…ミーチャのイノセント…
さぁ! 青少年たちっ。このド派手な物語世界にはいろうよ! もし、君が、悪い人間になることを恐れるなら…
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.6:
(5pt)

疾走するトロイカ

不穏な空気が漂う上巻、多くの人物が錯綜し、中核となる事件が生じる中巻、そして、逃れられない結末へと怒涛のごとく疾走し、唸りをあげる圧巻の下巻。全く質の異なる考えを内包し、それでいて、日常生活が送れてしまう「人間」とは、いったい何なのでしょう。人を殴りつけた10分後に、お年寄りを助けることが出来る「人間」とは、どういう生物なのでしょう。全ての人間の心の中に、情熱的なミーチャも冷徹なイワンも存在していると思います。では、アリョーシャ、すなわち、愛はどの頻度で存在しているでしょうか。果たして、3兄弟のうちの誰に対して、自分をもっとも投影されるでしょうか?「人間」、そして「愛」についての物語、そう感じました。(「大審問官」の章は私には難しかったです。)
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.5:
(5pt)

これまたすごい

キリストが,神父を,抱きしめ,無言で去っていく。私は,今まで読んだ小説の中で,無言のすごさこれほどすごく刻印した例知らない。そして,ラストの素晴らしさ。読む本では,ない,読むべき本なのだ。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.4:
(5pt)

最高です!

正直、上・中巻では各一箇所ずつ、
読み詰まった場所があったのですが、
下巻には全くありませんでした!途中、詰まった所は再読すればきっと理解できます。
あまり気にせず先へ先へと進みましょう。
ラストは本当ににワクワクしながら読めますよ。惜しくはドストエフスキー氏の死のみ。
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)より
4102010122
No.3:
(5pt)

人生の意味を愛する前に、人生そのものを愛さなければならない。(5編3)

アリョーシャと子供たちの場面は本当に美しい。並みの小説家だったらこれらのエピソードだけで一冊の本をつくり、しかも傑作だと高く評価されただろう。これでも「カラマゾフ」の主筋ではない、というのだから、本当に驚くしかない。「カラマゾフ」を読み終えたとき、私たちは本当に幸福になっている。やがてまたイヤな現実世界に戻されることはわかっているが、少なくともこれを読み終えた瞬間だけは、私たちは生を肯定し、人間は素晴らしいと思い、世界は美しいと感じている。ドストエフスキーは<これ>が書きたかったのだと思う。「未成年」までの膨大な作品群は<これ>を書くための準備段階だったのではないか? そんなふうに感じさせるほど「カラマゾフ」の幕切れは印象的だ。「人生の意味を??する前に、人生そのものを愛さなければならない」。この「カラマゾフ」のキーワードにも思える言葉は、アリョーシャではなくイワンによって語られている。このことは、イワンがどれほど人生の「意味」に苦しめられているかを、逆に如実に物語っている。イワンは発狂する。ドミトリーはシベリアに送られる。アリョシャの幼い友人イリューシャは病死する。物語は決して読者が期待するような結末に達したとはいえない。にもかかわらず、この圧倒的な幸福感はなんなのか? 「たとえ僕たちがどんな大切な用事で忙しくても、どんなに偉くなっても、あるいはどれほど大きな不幸におちいっても、同じように、かつてここでみんなが心を合わせ、美しい善良な感情に結ばれて、実にすばらしかったときがあったことを、そしてその感情が、あのかわいそうな少年に愛情を寄せている間、ことによると僕たちを実際以上に立派な人間にしたかもしれぬことを、決して忘れてはなりません」。(エピローグ)
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.2:
(5pt)

大審問官

このカラマーゾフの兄弟1巻にはあの有名な大審問官が入っている。大審問官だけ読むと言う人もいるかも知れないが、是非ストーリーの中の一つの章としての大審問官を読んで欲しいものである。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.1:
(5pt)

文学史上の奇跡

高3の夏休み、真夏日が続く深夜、この小説を何度も読み返したことは、今でも忘れられない。 いつも同じ個所でこぼす涙は、その後、必ず私に優しい気持ちをもたらしてくれた。あらすじは、簡単だ。カラマーゾフ家の父親が殺され、その殺害容疑が彼の息子3人にかけられる。誰が殺人犯なのか、動機は何か、一切、謎のまま、真犯人を求めて、話題が展開していく。しかし、この主題は、全体の構成を統一するだけのために存在しているかのようだ。読者は、最終場面まで読み進んで、この主題がプラセボ(偽薬)だったことに気づくだろう。いや、既に、ドストエフスキーの手中に陥って、そんなことさえ分からなくなっているだろう。最後の子供たちの叫び、「ばんざーい、アリョーシャ!」を読みながら、涙を流しているはずだからだ。 この小説は、ロシア文学のみならず、世界文学の中でも、最高傑作に入るだろう。読者の人生を変えるほどの力を持っているという意味でも。しかし、気軽に考えよう。結局、自分を変えるのは、自分の意欲であり、自分に内在する力なのだから。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106

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