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猫を抱いて象と泳ぐ
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猫を抱いて象と泳ぐの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全138件 1~20 1/7ページ
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登場するキャラクターや展開、そして基本的なモチーフに意味を感じない。 作家目線で何を描きたいか、というと、そこまで強い気持ちはないのだろう。 映像化ありきで書いたのだろうか。 誰に・何を・伝えたいのかがわからなかった。 | ||||
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タイトル意味不明ですよね? 読むとすっごく素敵なタイトルなのがわかります ちょっと前の洋書を和訳したような、少し癖のある文体 個人的には読みにくかったですが、内容が良かったです! | ||||
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博士の・・・・・が面白かったので、ファンになり購入。 これはダメだった。途中で読むのをやめました。 でも、また何かを読みたいです。 | ||||
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以前一度図書館で借りて読み、ずっと心に残っていた作品。 もう一度読みたくなり購入しました。 | ||||
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小川さんの作品には、いつも「静謐」さを感じます。 今回もとてもしっとりした、そして味わいのある「静謐」でした。 ・・・ 話は、唇の上下が繋がって出生した少年の数奇な人生についてです。 出生の事実に呼応するかのように寡黙な少年はふとしたことからチェスにのめり込み、やがて裏チェスクラブで「リトル・アリョーヒン」として働くことになります。 ・・・ で、何が良いかというとやはり小川さんの筆致が素敵です。 チェスにのめり込む「リトル・アリョーヒン」。デパートの屋上から降りられなくなった「インディラ」に思いを致し、自室の壁の隙間に入り込んだ「ミイラ」と会話をして、落ち着いたところで眠りに落ちる。 素人の私がさらっと書くと実につかみどころのない表現になりますが、ちょっと変わった少年を優しく、静かに、幻想的に描くのです。 ・・・ また、それ以外の周囲のキャラクターもいいですね。 寡黙な家具職人のおじいさん、無条件の愛で少年を包むおばあさん、廃バスで少年にチェスをじっくり教えるマスター、長じておじいさんとともに家具職人となる弟、闇チェスクラブのパトロンの老婆令嬢、現実の世界に現れた少年のヒロイン的な「ミイラ」、養老院で年中白衣で仕事をする総婦長。 全員が全員、ちょっと優しすぎる気もしますが、セリフ繰りがどれも巧みで、また愛のある格言のようなセリフが随所に潜みます。 まあチェックするわりにはそのまんまですが笑 ・・・ ということで、久々の小川作品でした。相変わらず素晴らしい。 この静かで愛すべき作品、どう表現すればよいのでしょうか。雪のふる寒くて静かな日、外を眺めながら、ホッと一息お茶を飲むかのような気持ち?余計分かりませんね笑 暖かく、優しい、そしてちょっぴり悲しい作品でした。 | ||||
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最初のデパートの屋上から降りられなくなった象インディラの話から、もう胸が締め付けられてたまらなくなった。マスターが死んでバスから出られなくなって、吊り上げられた時も。ミイラが更衣室に消えていった、その意味を知った時も。ゴンドラでミイラとすれ違った時も。書いてる今でも苦しくなって泣きそうになる。 全体的にずっと暗い感じの雰囲気だったけど、嫌な感じがしなかった。普通だと浮いてしまうような、でも静かに優しい人たちが周りにちゃんといたからかな。リトルアリョーヒン本人ももちろん、すごくすごく優しかった。 ちょっと悔しかったのは、チェスを全く知らなくて、広い世界の端っこでも、分かりながら読みたかったなーと思った。ちょっとじゃないな、すごく悔しかった。 小川さんの選ぶ言葉とか見える景色とか、静かな感じが好きだった。また好きな本に出会えた。良かった。 | ||||
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博士の・・の面白さを期待するとガックリする | ||||
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奇抜な題名ですが、読めばその謎は解けます。チェスの話ですがルールを知らなくても違和感なく読めます。かえって、知らない方がすんなり入れる気もします。 登場人物は個性的で、影のある人が多く、明るい話ではありませんが、小川さんの雰囲気が味わえると思います。 | ||||
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出てくる人々が気持ち悪い話で途中でやめました | ||||
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物語設定はおとぎばなし風 著者のチェスに対する独りよがりな思い込みを美しい文章でポエティックに描いているのだろうがカプチーノの上部にのっかった蒸気したミルクだけをスプーンですくっているような小説 登場人物たちが、著者のからくり人形にすぎずどれもこれもうすべったくすっかすか アリョーヒン、巨体のマスター、ミイラ、ポーン、キュートだけど心底せまってこない ジャンピエールジュネの映画のプロダクションデザインやキャラを彷彿とさせる感じ。深い中身がいらない人はこの「人工的なうす味」を読んでて楽しいかも。本当の小説を味わいたい人には消化不良気味。 | ||||
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小川洋子さんの作品を初めて取った私は、読み終えた素直な感想は「この作品で良かった」と思いました。チェスの事は分かりませんが、チェスを通して主人公の思想や関係者との繋がり方・・何よりも私の想像を遥かに超えた思想の深さは、チェスの世界観だけでなく現代を生きる私たちに何かを投げかけているようにも感じながら最後までドキドキしながら読む事ができ、関係者の方々に感謝します。 | ||||
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限りなく存在しないようなかたちで存在することは強すぎる死への恐怖に根差している。描かれているのは一人の神経症者の世界だが、主人公の眼差しは優しい。リトルアリョーヒンの内部は母の子宮であり主人公の想像する海は羊水の海だろうけど、リトルアリョーヒンはおそらく父でもあるのではないか。一人の神経症者の苦闘が共感を持って描かれている。しかしこのように抽象的に語るのはかえって良くないとも思う。描かれた作品自体はそれ以上のものなのだから。 | ||||
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チェスの才能に目覚めた少年がハイキューするではなく、公式には認められない才能と人々との触れ合いをつうじてただよう 老成した思考は、同世代にうけいれられることもきづかれることもなくくちてゆく 枯山水 悟道 ブタペストホテルの味わい 枯淡 | ||||
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この小説から伝わってくるのは、温度と匂い。文字を追いながら、触覚と嗅覚が刺激される。最初から最後までずっと、もわっとした温かい吐息のような空気と甘い香りを感じる。 それはまるで、母親の胎内にいるかのような、静かで温かな世界なのだ。 この物語では、登場人物たちが小さな箱に閉じ込められているような描写が繰り返し出てくる。これは作者の小川洋子さん自身が意識しているのかわからないけど、彼女は外の世界に出て競ったり闘ったりすることを嫌っていて、母の胎内から出ることなく美しいものをただ愛でていたいという欲望があるのかな?と思った。そしてその美しいものを大事に閉じ込めてしまいたいというような。そんな少女のような心を感じた。主人公も、最初から最後までずっと何かの箱に入っていて、その中から出ることなく美しいものを外の世界に送り出し、自分は終ぞそこから出ることなく死んでゆく。 とても美しくて小さな宝箱をそっと覗き見るような物語でした。 | ||||
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チェスのことはほぼ知識ゼロでとことんまで楽しめました。心がジーンと暖かくなる本とはこういう本。良い本と出会えて感謝。小川洋子さんのファンになりました。 | ||||
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穏やかな凪の中にいるような静かなストーリーですが、少年や登場人物の一つ一つの言葉が美しく、独特な世界観の中に惹き込まれました。チェスを指す少年の繊細な感情や仕草に共感出来ているようで共感出来ない。そんなどこか不思議な感情にさせてくれる傑作です。 | ||||
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「人間は、脆いが故に美しい」というテーマの映画や小説が好きな私にとっては最高の作品でした。本作においてチェスが重要な役割を担いますが、チェスを知らない人でも理解できるよう丁寧に描写されています。おすすめしたい一作です。 | ||||
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なんて美しい小説でしょう 慎ましく独特で秘めた、なんとも表現しがたい感動的な美しさ | ||||
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幻想的な世界に引き込まれていきます。チェスのことは何一つ知りませんがそれでも十分楽しめました。登場人物は少ないですが一人一人のキャラクターが濃く強く印象に残りました。とても満足です。 | ||||
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読書の趣味が同じ友達に薦められて読んだ。 途中、チェスの描写が少ししんどくなって挫折しそうになった。 でもその人が強く勧めてくれたことを思いだし、最後まで読んで、やはり読んでよかったと思った。 とても幸せとは思えない一人の特殊なチェスプレーヤーの人生を描く、静かで、奇妙で、やさしく、そして切ない物語。抑えた余韻が残りました。また読み返そうと思います。 | ||||
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