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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この本読みながらこの7月、5回にわたる「三島由紀夫と現代」と題した大学のエクステンション講座を近くの公共図書館で聴講していた。 講師のK・S氏は三島氏の霊が乗り移った如き「英霊の声」の朗読付きの名講義。 三島氏はgenieにしてbrillantにしてimbecileとの総括。 しかし、この三属性を兼備した稀代の人物ゆえ多くの人々に愛された。 昭和45年のあの事件は、日本社会の隅々にまで衝撃と影響を残 したーーーーそれでも年月は滔々と流れ、ウロボロスの地球の自転と公転は回数を重ねーーー気がつけば評者は回春(この小説中のROMSの悔悛ではなく)に実存を甦らせている俳諧(いえ、徘徊)老人。 この小説、完成した三島氏の神話と伝説を、今はやりの脳科学や唯脳論を援用した自然科学のメスで「観念という解剖台」の上で腑分けしようと試みた「詩的暴挙」と思えなくもない。 前掲の三属性でも、松浦氏はbrillantが突出して輝き、この小説と前掲の講座のおかげで、40年間の心理的フィードバックとタイムスリップの醍醐味を味わって、些かハイで躁な気分に陥った評者は徘徊老人であり続けるimbecileそのものでしょうーーー。 | ||||
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