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(短編集)
11 eleven
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11 elevenの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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百田さんとの揉め事があったときに、どんな本を書いているのか読んでみました。結果 全く面白くない。オナニストのような内容に、金を返せと怒りの感情しか湧きません。 この内容がベストセラーになるなら、日本の物書きは楽勝です。 | ||||
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他の方も書いていらっしゃいましたが、女性観に古さを感じました。「美貌+人格の欠如」、加えて男性の語り手がそれらの女性たちに支配的に関わる(顔を焼いたり、顔だけ見て性行為をおこなったりする)のは、文学としてもいかがなものでしょうか。 | ||||
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他にも言及している方が居ますが『残りページ数』がわかってしまうというのは大きなマイナス。逆算する事で展開やオチが分かりやすくなってしまうので。 文章のテンポは悪くないけどその分安っぽい印象を受けてしまう。 良くも悪くもあっさりしていて蛋白なので気軽に読める点はプラス。 | ||||
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戦時中、戦後の見世物小屋を舞台にした「五色の舟」は岩国にくだんを買いに行くという物語である。 ちなみに私はこの本を読むまでくだんや見世物小屋がどういったものなのかは知らなかったので検索をかけて調べた。 静謐な物語の中にあるSFの要素がいい塩梅であり読んでいながら感嘆の声を出さずにいられない。 これを書いている今日がちょうど作者の出身である広島に原爆が投下された日ということもあり、読み返してみた次第である。 | ||||
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幻冬舎との騒動を機に購入。 3ヶ月かけて読んだ。 正直あんまり夢中にはならなかったが、色々なジャンルを横断して高いレベルのことをしているのはわかる。 ただ、俺には難しかったかな。 『五色の舟』と『土の枕』が良かった。始めと終わりだからよく覚えているだけかも知れないが。 | ||||
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近藤ようこさんの漫画版「五色の舟」からオリジナルの小説版を手に取りました。一話目の五色の舟は素晴らしく、全編を通じて登場人物の互いへの深い愛が描かれ、謎めいたくだんの面影と共にふくいくたる余韻が残されます。 ところが読み進めるうち、どうも五色の舟以外の話は特に落ちもなく伏線回収もないと気が付き、それからは疲労しながら最後まで読みました。私の読み手としての度量の狭さかもしれませんが、起承転結がはっきりせず作家の感性をぶつけられる作品は疲れます。恐らくこれは著者の作家性によるもので、支持者の数を見ればこの世界に浸り、意図を読み取ることが出来る方々で溢れていることは理解できます。 突然消えた友人、亡き人の不思議な一言、異国へ渡り死に絶えた父方の末路など、私も他の方と同様に解決しがたい不条理を胸に抱えながら日々を必死に生きています。今の私には著者のイマジネーションに満ちた不条理な世界は過度であったようです。 | ||||
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作中「Y Yとその身幹」の感想 物書きが物語を書かない。 落丁か?とさえ感じた。 こんな不思議な作品に出会ったのは初めてだ。 推理小説ならば、伏線から想像し最後に答え合わせをする。 そこに裏切りの業がある。 だが、この小説は語らない。 読者に許されるのは想像まで。 行き場を失った想像は、次の想像へと無限に拡がる。 わずか20頁が、私の中で「物語」となる。 | ||||
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「五色の舟」は想像以上の凄さだった。見世物の一家がくだんを買いに行くという状況がまずすごいが、そこからSFに展開していく部分には息を飲んだ。その他の短編も面白い。 | ||||
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現代ホラーに分類される話が大半で、そういう話を求める人にはぴったりなのだと思う。 自分には合わなかった。 冒頭の「五色の舟」は何度も改稿を重ねたというだけあって、非常に文章が巧みで読み易かったが、他の作品は、読んでいて少し目にひっかかるところもある。 各短編の扉ページにわかりやすい模様がついていて、読んでいる途中で「あと3ページで終わりなのだな」とわかってしまう作りも、どうも自分には合わなかった。 気のせいか、女性観が昭和のもののように思える。 | ||||
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この作者の作品を読むのはこれが初めてだったが、独特の世界観で好き嫌いが分かれるかも。 私はなかなか楽しめた。 | ||||
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内田百閒の件(くだん)を久しぶりに思い出しました。件の話を読むのはあれ以来かな。あちらは件側から見た景色を描いています。興味があったら是非どうぞ。 初めての作家でしたが、平山夢明風でもあり夢野久作風でもあり、なんだか初めて読む気がしなかった。アメリカだと、ランズデールがこの種の見せ物一座の長編を書いています。 再読に耐える佳作だと思いました。 | ||||
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完成度の高い文章、世界に対する冷徹な慈愛、妥協を許さぬ美学。 久しぶりに、才能とそれを磨く不断の営みを感じる作品に出会えました。 決して難解でも複雑でもない、自然体で無心で読めば、魂の一番柔らかい場所に染み通ってくる。 こういう作品で知性や感性を磨く充実感を経験し、楽しむ人が、少しでも増えて欲しいです。 | ||||
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普段海外文学を読むことが多く、たまに読む日本文学は、太宰、三島、筒井康隆、村上春樹など、評価の定まった古い作家の作品ばかりで、現代の日本文学がどんな感じなのかよくわからないし、正直あまり興味もないのです。しかしながら信頼している評論家が本書を褒めていたので、たまには気色の違うものを読んでみようかなと思って購入してみたところあまりに面白くてびっくりしました。本作が異例の傑作なのか、実は私が知らないだけで現代日本文学にはこのレベルの傑作がゴロゴロあるのか、よくわかりませんが、とにかく食わず嫌いはやめて、いろいろと読んでみようと思いました。他の方のレビューを読むと、11編全て傑作と書いている人が多いようだけど、私は「五色の舟」が飛び抜けて素晴らしいと思います。 | ||||
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Reader Store版で読了。 「綺譚集」以来「津原泰水は怖い」と思っていまして、あまり手が出ませんでした。 比較的最近の「ヒッキー……」や「エスカルゴ……」や「たまさか……」があまり怖くなかったので手を出してみると…… やっぱり怖い。 研ぎ澄まされた名文が怖い。 「五色の舟」に秘められた怒りが怖い。 良い本です。読んでください。 | ||||
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本書冒頭に収録されている【五色の舟】。この短編ひとつだけで、世に溢れる何万冊の小説に匹敵しうる。ずっとずっと読み続けている本の一冊であり、綺譚集と並んで極上の一冊。 批判を恐れず言ってしまえば、正直、この本の良さが分からない人とは、本の話などしたくはない。 | ||||
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奇妙で怪しい独特の作風に、引き込まれるように読み進めていくのだけど、ラストのインパクトに欠けるというか、モヤモヤが残る作品が多かったです。評判ほどは良いと思えませんでした。 | ||||
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得体の知れない世界が濃密に展開して、どうなるんだろう?と思ったらSF的な話しで締められたりしたのが ちょっと残念かな。 自分の読みたいところは様々だと思いますが、どうもいい感じで締められないので☆3つです。 | ||||
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ずっと手元に置いておいて、ことあるごとに読みたい、そう思わせる一冊でした。作者のセンスに陶酔してしまう。ベスト10と書きましたがベストと言ってもよいくらいです 綺譚集もよかったのですが、どちらがいいかと訊かれればこちらの方が好きと答えるかな。『YYとその身幹』『琥珀みがき』がかなり好みに嵌ったので 『YYとその身幹』無駄のないストーリー。行き着くべきところにお話が流れて行く印象。黄金比という言葉が作中に出てきますが、私にとってはこの作品の構成こそがまさにそれ。目に見える数学的な美しさに心奪われる、出来事を勝手に補完しない、そんな質の主人公こそが魅力を最大限に語り得る物語 『琥珀みがき』ラスト一行を読み終えた瞬間、痺れるような感覚が身体中を走り抜けました。ちなみにこのお話のことを作者は、耳で聴かれるべき物語、とあとがきで語っています。 | ||||
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2011年に出た単行本の文庫化。 「五色の舟」「延長コード」「追ってくる少年」「微笑面・改」「琥珀みがき」「キリノ」「手」「クラーケン」「YYとその身幹」「テルミン嬢」「土の枕」の11本の短篇を収めている。1999-2010年に書かれたもの(1篇は過去作の改稿)。 怪奇譚とSFの狭間にあるような作品が多く、読んでいるうちに異世界へ引き込まれるような気分になる。 「五色の舟」の異様で柔らかくノスタルジックな雰囲気がたまらない。 「琥珀みがき」の最後の一文も印象的。 磨き込まれた短篇ばかりで、読後感が圧倒的だった。 | ||||
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短編集としては「綺譚集」の方が正直好みでしたが、 お気に入りの作品があったのも事実。 ・「五色の舟」 :見世物小屋で働く奇形者たちが本物の人外と出会うことで「まっとうな姿でいられる」 平行世界を目指す。見た目が全てという考えもあるけれど、やっぱり誰と出会うかが幸せの鍵だと 思わされる作品。 ・「テルミン嬢」:他者との交流が上手く出来ないヒロインが、ある男性との接近を受け、意思とは関係 なくアリア<愛の歌>を歌ってしまうように。この現象の解明に挑む研究者と、愛を歌い続けるヒロイン の闘病記であり、悲恋もの。 ・「微笑面・改」:芸術家の男はかつて完璧な美をもつ女の顔をバーナーで焼いてしまう。それから数年 後、女と別れた男は美しかった頃の女の顔が徐々に近づいてくる幻影に悩まされるようになる。そして その女の顔が男の顔と最接近を果たした時―超怖かったです。想像しただけで痛い! | ||||
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