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プリンセス・トヨトミ



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【この小説が収録されている参考書籍】
プリンセス・トヨトミ
プリンセス・トヨトミ (文春文庫)

プリンセス・トヨトミの評価: 3.42/5点 レビュー 217件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全217件 81~100 5/11ページ
No.137:
(2pt)

作り込まれてはない気がする

まず最初に、合わない人には合わないでしょう
よくあるファンタジー作品のように舞台も設定も架空のもの、というわけでなく、この作品は舞台は現実そのものだけど設定は架空というものなので、そのちぐはぐ感が最後まで違和感の原因でした。
そして、その設定(この作品では主に大阪国について)の理詰めが甘い。
小説だから、フィクションだから、と割り切るには無理があった。
大輔の女装も、インパクトのためだけにつけた設定としか思えなく、白けてしまう。案の定、後半の大輔の見せ場では女装なんてものは何の関係もなくなってしまっている。
他の方も言っておられましたが、最初から映像化の話が来てたのではないでしょうか。
女装もそうですし、何人もの大阪の男が押し寄せてくるなど・・・
直木賞候補作、映画原作、「大阪全停止」(停止しません)、この触れ込みに騙されて買ってはいけません。
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No.136:
(4pt)

まあ、結構。

作者は京都大学出身なんですよね。大阪出身ではないのですか。
 よく出来ていると思います。
 よく書けていると思います。
 真田さんの頭の良さと、変人なところ。幼い頃の記憶。
 徐々に明らかになっていく、綿々と続く大阪の謎。
 壮大なスケールで語られる。そしていよいよ幼い頃の記憶の謎が.....

 よく分からなかったのが、大輔君の趣味なんですが、これも大阪?
と言うことで納得?かな。
 
 イメージ的にはあの有名な海外映画の謎解きがダブります。
それと比較すると、あまりにも根拠もへったくれもなく、全体として
はりぼて感があるのですが、これも大阪なんでしょうか。

 結構面白かったです。面白いだけって言うと失礼かもしれませんが、
肩の凝らない大阪ドラマ。壮大なスケール感をどうぞ。
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No.135:
(4pt)

大阪に行きたくなった

途中までがなかなか読み進めなかった。後半は集中できたけど何度か長いなと感じた。
鴨川は最後まで読めずに脱落し、鹿男はとても面白かった。
今回も地理や歴史が絡まり、普通の大阪の下町の人たちの様子がリアルに感じられ
とても面白かった。
会計検査院の三人には後半に入るまで全く感情移入できなかった。
後から出てくる大輔と茶子に気持ちを傾けさせる為なのかな?
プリンセスを守るのに大げさすぎな気がするんだけど・・・。まあその為だけの大阪国ではないんだけど。
存在は認められたけど予算の使い方やシステムなどに改善を促さなかったのが不思議。
有事の際の伝達の方法が何重にも練られてて、また面白い事をみんなが大真面目にやっていて楽しかった。
親子愛郷土愛などほろっときた。
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No.134:
(2pt)

期待はずれでした。

映画化もされた作品でしたので、期待して読みましたが、期待はずれでした。
そんなことの為に税金5億円・・・?としか思えず、松平が追及をやめた時点でがっくり来てしまい、最後はもやもやしか残りませんでした。

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No.133:
(3pt)

大阪?

2009年に出た単行本の文庫化。
 大阪人なら楽しめるのかも知れない。しかし、そうでない読者にとっては疑問や不満が渦巻くストーリー展開だ。特に結末のあたりは、小説として破綻している。「大阪愛」ですべてを説明されてもねえ…。
 ディテールはおもしろい。けれどストーリーはめちゃくちゃ。読書体験としては楽しいが、同時に非常にいらいらさせられた。
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No.132:
(2pt)

プリンセス『ねね』を読む。

ネタバレありありです。プリンセストヨトミ、2日間で読み終える。ひとつの縁というかタイミングを感じる。今年は、個人的に『ねね』に心服していて、高台院は新年詣でる予定。じつは、今年の正月、偶然京都散策していたら、若いカップルがうぢゃうぢゃたくさんいてよくみれば、秀吉とねねの菩提寺、高台院だったわけですが。あやかりたいとばかり、若いカップルがたくさんいたわけで。で、ちょうど最近、『女太閤記』ぜんぶみたんだが、ねねの凄さと佐久間良子の凄さがかなりよくて、『ねね』に想いを寄せながらいろいろ調べたわけです。『ねね』は清洲出身ですよね。秀吉=藤吉郎と恋愛だったってのは、そもそもこのひとたちが、戦国末期寸断されたところから、捻りだされたと思うわけですよ。さておいて。まあ旭は朝日姫。とくらぁ茶々=茶子と容姿が真反対になるが、朝日姫が茶々に女としての苦労を説くのは、合点がいくし、引き合いが『ねね』というのは普通に大河通な話しじゃん、とも思えた。描写が多い。とも思えなかったけれど、描写がちょうど外堀、内堀を埋めるように冬から夏へと季の移ろいの如く流れるタユタイというかテンポは感じる。が、蜂須賀、羽柴=橋場、真田の絡みやら件はまぁ好感度をあげながら、それじゃぁ、竹中、加藤、福島、宇喜多、島、諸々ただ名乗り列挙でテンポに合流できてねんじゃね?とも思え合点がいかず、とうとう筆力を感じえない。パワー切れな感じですか。と問いたくなる。太閤下水とか東京駅=赤レンガ=辰野金吾とか空堀町とか、こうなると都市構想、建築の分泌量が気になったけれど、細く絶えていった気もする。たとえば、帝都構想は徳川=江戸構想もしくは平将門=関東ユートピア構想というアングラ・ロマネスクがあったわけで、勝手ながら、豊臣=大阪構想のアングラ・ロマネスクに少々胸踊らせてみれば、たんなる小出しのガジェットに終わった感がありですね。このあたりはラノベだな、と思ったし、突き破ろうというガッツというか筆力は感じなかった。というか。豊臣というのは豊国(九州)の臣下というのを朝廷から下賜された氏姓で、豊国というのは大和=奈良に遷都される源(はじまり)の国名。そういう意味もあるし。秀吉は謎の石工技術集団を統率していて、土木革命を起こしている。戦場を土木産業で埋め尽くした。そこに蜂須賀とか加藤とか福島とかとんでもない怪人物が含まれている。たぶん、当時の世界水準からしてもクレーンや重機がなくとも巨大で精緻で速いといった技術力は一番くらいを有してたみたいなんだけど。その恐ろしい技術力を朝廷が配下に置いたというシンボルが大阪城となる。秀吉の母国である愛知県にはなんとなく、豊国臣下のうねりを感じますね。織田はとうとう氏姓を変えないものとして貫いた、その意志とはなんだったのだろうか、或いは、豊臣に氏姓を変えたものの意図、さらに反応するかのように徳川に氏姓を変えたもののアンチイズム、その西と東のあり方が日本の地脈にはざっくりと隔たりながら合流している何かがあるとする。いや、あるんですよ。たとえば、これは50ヘルツと60ヘルツに繋がるんですよ。なんて。ざっと、このくらいは切り崩してほしかったな。妄想ついでに。というよりは俺の妄想が速度超過しているのかもしれない。ガジェットをみて。話者はガジェットに溺れていた感はありますよ。たぶん。描写は好きな感じでしたが。真田幸村?=幸一の息子は天草四郎時貞との伝説もある変わり目なんですが、なんでセーラー服なんだろう。わからんけど、テンポあってこのあたりはおもしろいですね。じゃりん子チエばりに。ジタバタする真田幸村の亡霊というか。最後に。ちなみに、朝日は秀吉の妹。徳川家康に政略的に婿入りしていて、結構、悲惨なヒロイン。だから旭から茶子のエールは滲み出てるし、若干の歴史通なら泣ける言葉ですね。さらに最後、松平=徳川が旭=朝日についてこいというのも、渦中のあはれを吐いた言葉っぽい、ですね。たぶん。なんというか、むちゃな結びですが、『女太閤記』の現代版として見立ててもよい感じ。あとね、松平、旭、鳥居のシルエットが、山から川に連なる喩えってなんでしょうね。気になりませんかね。こういうとこ、気になっちゃうんですけど。プリンセストヨトミは当然、橋場茶子=茶々だけれど、プリンセストクガワ=ゲンズベール旭=朝日姫となるわけです。でも話者の慕うプリンセスって、本当は『ねね』じゃないんでしょうかね。そんな感じしますよ。豊臣から、織田から、徳川から、一目置く『ねね』こそが、『女天下人』として労うべき秘話がここにはあったんじゃいんでしょうか。そういう意味で、徳川の川文字が頭に浮かんじゃったのは行き過ぎな妄想群でしょうかね。


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No.131:
(1pt)

途中で断念

自分は合わなかっただけかもしれませんが…
200P近く読み進めても物語が一向に進展しなくて投げました。

掴みだけ大きくてその後が全然おもしろくないです。
と、いいますのも、会計監査の3人の描写や、
大阪の街並みの描写、中学生達の描写が冗長すぎます。
物語自体に起伏らしい起伏が全然ないんです。
会計側の仕事ぶりにも、いまいち奥深くに踏み込んだような、
具体性を感じないし、建築家について触れた行はどこかの
文献をそのまま転記でもしたようで、このページまでの
文体から考えてしっくりきません。
学生側の描写も大変さは伝わってくるものの、物語に絡んでくる
要素が少しも見えてこないのでただ長いと感じるだけでした。

それぞれの点と点が徐々にリンクしていくのを楽しむ小説なの
かもしれないと考えて読み進めていたのですが、一度本を閉じたら、
それきり。もう開きたくないという思いのほうが強くなりました。
ゆえにそのまま開いていません。
映像で楽しむなら、冗長と感じた部分もすっきりとやり過ごす
ことができて、こんなにイライラしないで済んだのでしょう。

さしたる起伏がない物語が200ページあっても退屈しない方は
読んでみてもいいと思います。もしかしたら、この先にいい展開が
あるのかもしれないし、最後まで冗長なだけで終わるのかも
しれないですけど…。

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No.130:
(3pt)

古くて今大阪

会計検査官の、仕事から、大阪の風情迄、リアルに表現してます。映画も楽しみ。
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No.129:
(4pt)

大阪国はさほど重要ではない

大阪国は実はすごいことなのだろうけど、本物語ではさほど
重要な要素ではない感じ。
この大阪国の顛末を期待する人にはちょっと物足りないかもしれない。

女子になりたいという少し変わった印象の大輔と、
いかにも大阪の女っぽい幼馴染茶子の関係が非常に好印象。

大阪国という非現実的な現実を前に成長する大輔の姿と
茶子を見守る大阪人の人情がとてもよいです。
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No.128:
(4pt)

父と語ろうであります

読み終えた娘からこの本を借りた
私は幸せ者です。父と母と語って
子もやがて親になる。大阪は題材で
普遍の家族愛が描かれています。
父からの再三の呼び出しの訳に
グッときました。ただセーラー服は
サービスしすぎかな。
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No.127:
(2pt)

成功しているとは言い難い

題材は面白そうだし、事実面白くなる可能性は大いにあったと思う。
しかし、面白い作品として書ききるには、著者の力量・下準備が不足していたのではなかろうか。
中でも致命的なのは、豊臣家や大坂の陣に関する不勉強。そこが物語のダイナミズムを眠らせてしまう原因になったのではないか。
結果、大坂の陣に詳しい人が読んだら噴飯ものの小説になってしまった。
著者のことは決して嫌いではないが、それだけに残念。
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No.126:
(3pt)

大阪国出現以降は・・・??

はじめての万城目小説だったので最初はおそるおそる。お!出だしはナカナカいいじゃん。この流れがどういう混ざり方するのかな??・・などと思いながら読んでいた時は良かったのですが、大阪国が出現したあたりからチョットついていけない話に。もうちょっと練ってアレコレ書き直して出したら、もっといい話になったかな・・。後半は強引にまとめ過ぎだし、途中の大阪国の成り立ちのあたりなんかは、作者が解説してしまっていて辛抱できていない感じ。それから松平はアウトローなんだかエリートなんだか描き方がが中途半端。もっと思いっきりアウトローに描いて、ゲンスブールも学級委員長みたいでイマイチ映えないし。もうチョット皮肉言っちゃうと、所詮「選ばれた人間」が根底にある荒唐無稽な娯楽小説かな・・と。ちょっと捻ってエンターテイメントっぽく書いてあるけど、所詮は優等生の底の浅い捻りで戻してみると割と平凡だったりして。もとい。作者ご本人はものすごく「ロードマップ決めて書く」と言っていたのを聞きましたが、正直そうとは思えないな・・というのが感想です。南條さんの「わが恋せし淀君」をベースに捻ってあるような気もした。でもぜーんぜん。比較になりません。試に何かもう1冊読んでみますが・・・。
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No.125:
(3pt)

押し付け、こじつけ感

読み終わって、どうもしっくりこない、正直な感想です。確かに著者が伝えたかったことも理解できる。でもそれは本当に『理解できる』ということで文章から直に伝わってくるものではなかった。
万城目氏の作品はとても好きなのですがこれは少し期待はずれかな。

まず前提として有り得ないことを題材にしている分無理があったのではないかと。これでしっくりくる話を作るほうが難しいかもしれない。さらに言うと場面転換がぶつぶつでテンポも良くないです。大輔のあの設定も正直意味がわからなかったし。ただ後半の畳み掛けは(無理があるにせよ)胸を打つものがありました。

とりあえず万城目氏の作品で迷ってるならまずは鹿男あたりをオススメします。
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No.124:
(3pt)

プリンセスが・・・

宣伝文句に「大阪全停止」とかなんとか書いてあるけど、プリンセスの話なんだから、可愛そうな女の子が最後は幸せになるというシンデレラストーリーに違いないと思っていただけにすごくがっかり。男のロマンとそれを温かく見守る女性(男の願望ですね)をテーマにした話でした。

私の勝手な思い込みがなかったとしても、みなさんが書いているようにいまいち。
テンポも悪いし、主人公が誰かもわからないので感情移入できず。
そもそも会計検査院が敵方ってのも迫力にかけるし、セーラー服を着た少年もその設定いらないなぁと思いました。
それでも大阪国という発想自体はわるくないのと、会計検査院の説明や国会議事堂を建てた建築家とかたまに面白いなと思うところはありました。
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No.123:
(3pt)

もう少しコンパクトにまとめてくれれば

「鴨川ホルモー」や「鹿男あをによし」は、一気に読み込める作品でしたがこれは読みすすめるのがつらいほど。
大阪に住んでたなら、もう少し楽しめたのか?
大阪をもう少し魅力的にかいてほしかった。
今の皇室の状況をあらわしてるんだとしたら、それは評価できる。

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No.122:
(3pt)

如何にも映画的な

今やポピュリズムのアイコンと化した「権力」を支え、戻り道のないファシズム「国家」を建設中の大阪。私は本書を読みながら、ふと思ったのである。もしかしてあの連中は、「大阪国」を「大阪都」という形で現出させたいのではないか、その元首に君臨する男は、もしやこの本を読んで……。

しかし目指すものは正反対なのだ。大阪国の、切ないほど純真な使命感に比べて、現実の大阪では、衆愚を先導し独裁政権を作る企みが進行しているとみえる。しかし「調子乗り」「いちびり」の大阪人をものの見事に味方につけたその手腕に感心する一方、暴政の責任は結局、支持する「大阪人」にあるのだと思う。そういえば「彼」は、高校生の頃から、とりあえずインパクトで相手を驚かし、あとで何とか帳尻を合わせるような人物だったらしい。思いつきの「ふっかけ」に振り回される大阪人、もうちょっと賢くなれよな、と、選挙権のない私は歯がゆく思う。

本書は荒唐無稽、壮大なホラ話である。それでいて結構現実味があるのも、舞台が「何でもあり」の大阪だからだろう。不満な点は、この題材では多少長過ぎたのではないかということと、予定調和が好きな私にも、全体の始末がやや甘かったのではないか、と思えたことだ。すべてが丸く収まると読後感はよい。しかしこれでは、如何にも娯楽小説ではないか。

それで思い出した。森見登美彦と万城目学との違いを言葉でどう表わせるか考えていて、ようやく私が気付いたのは、森見氏はのぞきからくり、万城目氏は確かに映画だ、ということである。映画的であるというのは、しかし、大衆受けのする、表面的に派手な効果だけを狙うようにみえる危険を孕む。本作もつくりの大きさの割には、物語としての柄の大きさが伝わってこない憾みを残した。
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No.121:
(3pt)

歴史好きは、ニヤリ とできます

会計検査院 3人が、大阪国 の謎に挑む!
ってところでしょうか。

話は、歴史の IF(もし) として、豊臣家 と 大阪国 にまつわる話。

ミステリーというよりは、歴史のIFが、楽しみどころでしょうか?
大阪が舞台なので、大阪を存じてる方、地名や風景、建物名から、
親近感が沸き、興味惹かれるでしょう。

大阪城を観光する前に、一読すると、大阪城も違ってみえるのでは!?

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No.120:
(2pt)

共感はしますが……

う〜ん、失敗作でしょう。
大阪市民が実は秀吉の意志を継ぎ、中央政権からの独立を維持していたっていうのは、アイディアとしては面白い。僕は大阪ではないが西日本の出身で、豊臣政権を奪った徳川家康への反感も持っている。大阪国に共感しますよ。
だが小説の構成がいけない。大阪城が赤く輝き、大阪市内の(大阪府だったけ)あらゆる場所、あらゆる立場の「大阪国民」が何十万人も集まってくる。ここ、いわば大阪国という恐竜が森からついにその巨体を現し、さあその最初の一撃はどんなに強力なのか、と一番ワクワクする場面のはずなんですよ。ところが読者は、「敵」が松平という会計検査院の一公務員にすぎないことを知っている。この松平という人は、一貫してアイス大好きの可愛い人として描かれており、かたき役としてふさわしくない。松平本人としても別に全面対決する気はさらさらなかった。ええと何だっけ、しばらく前に読んだので記憶が定かでないが、鳥居がプリンセスに会いに行った時のごたごたと、それを「中央権力の圧力」と大阪国民が勘違いしたことがきっかけなわけだ(後で旭の工作であることが明らかになるが、この時点では読者には分からない)。
そういうわけで、この盛り上がるべき場面が全っ然盛り上がらない。
ここは絶対、日本政府が総力を挙げて「大阪国」をぶっつぶしにこなきゃダメなんですよ。それこそ自衛隊含む武力まで使って。そうでなければ面白くない。
後で一応、総理大臣も一枚かんでいることが描かれるが、電話一本かかってくるだけ。はなはだ緊張感に欠ける。
キャラも良くない。松平のアイス好きは、可愛いというより気色わりい。鳥居はウザい。旭はかわいげがなさすぎる。女装趣味の少年、一体なんだったんだ……。小太りの少年がセーラー服を着てるのが始終脳裏に浮かんで、気持ち悪いんだよね。
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No.119:
(3pt)

おもしろいんだけどテンポが、、、

うーん いろいろと映像を想像させるという点で映像化を前提に書かれているような気がしました。
歴史好きな人なら、もしくは登場人物の名前からその人物がどういう人生を送ったかわかるような人ならニヤッとします。
また国会議事堂の建築家の話もなかなか着眼できない点を取り上げている点は筆者の取材力には頭が下がりますが、
テンポがどうも悪く、一気に読み進むことが出来ませんでした。
途中からこういう結末なんだろうけどまさかそんなことはないんだろうなと思いながら、
最後までその期待を裏切られることはなかったかな、、、、。
もうちょっとどんでん返しを期待してました。
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No.118:
(3pt)

石田三成が出てこないのはなぜだろう

冒頭の2章の余計なレトリックを我慢すれば後は面白くなる。
豊臣恩顧の武将大名の苗字が随所に使ってあって楽しい。
真田幸村
前田利家
大谷吉継
南場勇三
竹中半兵衛
黒田官兵衛
長曾我部元親
速水勝太(馬廻役)
宇喜多秀家
加藤清正

石田三成が出てこないのは奸臣の汚名を着せられることがあるからか。
増田長盛
福島正則
蜂須賀小六
旭姫(秀吉の妹)
鳥居元忠(徳川臣下)
塙直之
小西行長
浅野長政
大久保忠隣(徳川臣下)
千野(千利休か)
松平(家康親族)
橋場(羽柴)
島清興
後藤基次
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