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プリンセス・トヨトミ
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プリンセス・トヨトミの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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もしかして日本には、大阪国のこと以外にも、一部の人だけに脈々と伝えられている密約とか攻防があるのかもしれない。 名門の古い家系ながら歴史の表舞台には決して出てこない人たち、経済界のドン、首相経験者とごく一部の世襲政治家、旧財閥系財界人、若い時はそんな彼らと親しかった恋多き大女優・・・そんな人たちと彼らが伝えようと思った人間だけの間で知られている。 でも大阪国の人間がそうしているように、彼ら自身もおおっぴらには話さないいくつもの事実があるのかも。 壮大なフィクションだけど、穴もいっぱいあると思う。 情報統制とか巨額な税金の流れと法律とか、説明がほぼされていない。 大阪の街や登場人物たちの行動をしつこく細々と描写してあるのとは対極。 リアリティのなさを勢いで流して読ませている。 「難しい説明はええねん。現実に目の前にあるんやから」と言うおばちゃんの声が聞こえそう。 大阪が全停止していく物語り後半、大阪人の男たちが粛々と自分の務めを果たしていく様、総理大臣が語る様までは「ドミノ倒しのよう」で圧巻だった。 が、一方で男たちの真剣さが描写されればされるほど、読んでいるこちらはバカバカしさを感じる。だってやってることは、ちょっと窓を開けたり、瓢箪を窓辺に置いたりするくらいなんだもの。 男子が夢中で大真面目にごっこ遊びしてるわぁ。いつまでも子供よね、ばかじゃない?という12歳女子のような気分である。 ラストの大阪国の女たちのくだりに深く頷いた。 騒動の収束の仕方はえ?と思うくらい呆気ない。 小風呂敷だと思っていたら大風呂敷だった!うおーっ大風呂敷が目の前でめっちゃきれいに折りたたまれていくぞ・・・たたまれたらどんな形になるんだーっ!?と注目していたら、え?ただの長方形なの?みたいな。 初読の時からそれがずっと消化不良だったけど、読み返して、この浪花節で解決しちゃったようなあっけない幕切れは、必然だったのかもと思い直している。 私は大阪国対日本政府の闘いだと思って読んでいたけど、そうではなくて父と息子、母と娘、家族の物語だったということなのだ。 | ||||
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大阪国、大阪国総理大臣、大阪城の下に大阪国議事堂 ものすごく大きなフィクションに笑えます 父から子に伝わる大切な秘密の話 いざことが起こった時の集合の仕方 幼なじみの性別問題と信頼関係 何も知らないと思っている男が、そっと女に見守られていたなど 壮大なフィクションの中に人情話も随所にあり楽しめました 映画と合わせてみるとより面白いなと思います | ||||
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鳥居のキャラが好きになれなくて、最初の数ページで挫折する日が続いた。中学生パートに入ったら面白く、ページを繰る手ははやくなったのだが。 突拍子もない発想と、その「嘘」をもっともらしく補強するための土台作りは見事。本当にこうなんじゃないか? とあやうく信じそうになる。 が、前提となる部分がやっぱりありえない。地下に広がる第二の大阪城の存在とか条約とか、そういうのはいい。でも江戸時代から四百年以上、大阪の人間が全員心を同じにして秘密を保ち続けるというのはありえないだろうな。父と息子の絆にその理由が説明されていたが、それだけでは弱い。全ての親子が下町風の熱い情で結ばれているわけがない。そしてこの部分がこの作品の最大のファンタジーだ。 数え切れないほどたくさんの人々の心が一致するというのは、「剣と魔法」並のファンタジーだと思う。だから悪いとかつまらないと言っているのではなく、他のファンタジー作品と同じく「こうだったらいいな」と楽しむことができると思う。 ただやっぱり、キャラクターには全般的に魅力を感じない。ほとんど全員、特徴を接着剤でくっつけた記号的なキャラに感じられた。ラノベとまでは言わないが……。茶子はまだ生き生きとしていたけれども。 あと大輔が性同一性障害であるという設定があまり生かせていなかったように思えた。「少しずつ社会を変える」というところに隠れ大阪城の話との共通項があるのだろうとは思うが、でもそれだけならその設定じゃなくてもいいし。トヨトミを巡る文脈でも、あくまで真田家の「男」扱いされる大輔。うーん。 | ||||
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細かい人物設定がある割にいまいち活かされていない様な。。。 え、これって必要なの?で??と少し突っ込んでしまいました。 こんなに大事件???あぁ、そっかプリンセスがね。 という感じ、もう少しキャラ設定が少ないほうが良かったような気がします。 キャラ設定は、面白かったです。 どうなるんだろうととてもワクワクしただけに少し残念です。 ストーリー展開は面白く、謎が解けていく時はテンポアップして楽しく読めました。 全体としては面白かったですが、期待値低めにスタートした方が良さそうです。 | ||||
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古くは久生十蘭の「魔都」、より近くには荒俣宏の「帝都物語」、といったパラレルヒストリーものかと思いましたが、上記の二作とは少し違いました。大阪がこのままどこへ向かっているのかも分からないかわりに、暗いところも無い、といった感じです。 少年の「女の子になりたい」という願望と大阪の隠れた歴史との混ざり方か面白いですが、オチはちょっとありきたりかと思いました(問題解決には力に訴える事もいとわない茶子に危害が及ばなくてホッとしますが)。また、会計検査院からの三人は、それぞれ特異なキャラクターに設定されているのに、それが活かしきれていない感もありました。 大阪に縁の方は楽しめるのかもしれませんが、そういった思い入れが無いと、都市の持つ(持ちうる)秘密をファンタジーで描く、という点では残念ながら上記の二作ほどには楽しめない気がしました。 | ||||
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大阪国内閣総理大臣である大輔の父親が 大の広島カープファンであり、前田智選手の 活躍をスポーツ新聞で読むのを楽しみに している・・・ ここだけでも十分楽しめました。 | ||||
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2009年に出た単行本の文庫化。 大阪人なら楽しめるのかも知れない。しかし、そうでない読者にとっては疑問や不満が渦巻くストーリー展開だ。特に結末のあたりは、小説として破綻している。「大阪愛」ですべてを説明されてもねえ…。 ディテールはおもしろい。けれどストーリーはめちゃくちゃ。読書体験としては楽しいが、同時に非常にいらいらさせられた。 | ||||
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会計検査官の、仕事から、大阪の風情迄、リアルに表現してます。映画も楽しみ。 | ||||
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はじめての万城目小説だったので最初はおそるおそる。お!出だしはナカナカいいじゃん。この流れがどういう混ざり方するのかな??・・などと思いながら読んでいた時は良かったのですが、大阪国が出現したあたりからチョットついていけない話に。もうちょっと練ってアレコレ書き直して出したら、もっといい話になったかな・・。後半は強引にまとめ過ぎだし、途中の大阪国の成り立ちのあたりなんかは、作者が解説してしまっていて辛抱できていない感じ。それから松平はアウトローなんだかエリートなんだか描き方がが中途半端。もっと思いっきりアウトローに描いて、ゲンスブールも学級委員長みたいでイマイチ映えないし。もうチョット皮肉言っちゃうと、所詮「選ばれた人間」が根底にある荒唐無稽な娯楽小説かな・・と。ちょっと捻ってエンターテイメントっぽく書いてあるけど、所詮は優等生の底の浅い捻りで戻してみると割と平凡だったりして。もとい。作者ご本人はものすごく「ロードマップ決めて書く」と言っていたのを聞きましたが、正直そうとは思えないな・・というのが感想です。南條さんの「わが恋せし淀君」をベースに捻ってあるような気もした。でもぜーんぜん。比較になりません。試に何かもう1冊読んでみますが・・・。 | ||||
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読み終わって、どうもしっくりこない、正直な感想です。確かに著者が伝えたかったことも理解できる。でもそれは本当に『理解できる』ということで文章から直に伝わってくるものではなかった。 万城目氏の作品はとても好きなのですがこれは少し期待はずれかな。 まず前提として有り得ないことを題材にしている分無理があったのではないかと。これでしっくりくる話を作るほうが難しいかもしれない。さらに言うと場面転換がぶつぶつでテンポも良くないです。大輔のあの設定も正直意味がわからなかったし。ただ後半の畳み掛けは(無理があるにせよ)胸を打つものがありました。 とりあえず万城目氏の作品で迷ってるならまずは鹿男あたりをオススメします。 | ||||
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宣伝文句に「大阪全停止」とかなんとか書いてあるけど、プリンセスの話なんだから、可愛そうな女の子が最後は幸せになるというシンデレラストーリーに違いないと思っていただけにすごくがっかり。男のロマンとそれを温かく見守る女性(男の願望ですね)をテーマにした話でした。 私の勝手な思い込みがなかったとしても、みなさんが書いているようにいまいち。 テンポも悪いし、主人公が誰かもわからないので感情移入できず。 そもそも会計検査院が敵方ってのも迫力にかけるし、セーラー服を着た少年もその設定いらないなぁと思いました。 それでも大阪国という発想自体はわるくないのと、会計検査院の説明や国会議事堂を建てた建築家とかたまに面白いなと思うところはありました。 | ||||
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「鴨川ホルモー」や「鹿男あをによし」は、一気に読み込める作品でしたがこれは読みすすめるのがつらいほど。 大阪に住んでたなら、もう少し楽しめたのか? 大阪をもう少し魅力的にかいてほしかった。 今の皇室の状況をあらわしてるんだとしたら、それは評価できる。 | ||||
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今やポピュリズムのアイコンと化した「権力」を支え、戻り道のないファシズム「国家」を建設中の大阪。私は本書を読みながら、ふと思ったのである。もしかしてあの連中は、「大阪国」を「大阪都」という形で現出させたいのではないか、その元首に君臨する男は、もしやこの本を読んで……。 しかし目指すものは正反対なのだ。大阪国の、切ないほど純真な使命感に比べて、現実の大阪では、衆愚を先導し独裁政権を作る企みが進行しているとみえる。しかし「調子乗り」「いちびり」の大阪人をものの見事に味方につけたその手腕に感心する一方、暴政の責任は結局、支持する「大阪人」にあるのだと思う。そういえば「彼」は、高校生の頃から、とりあえずインパクトで相手を驚かし、あとで何とか帳尻を合わせるような人物だったらしい。思いつきの「ふっかけ」に振り回される大阪人、もうちょっと賢くなれよな、と、選挙権のない私は歯がゆく思う。 本書は荒唐無稽、壮大なホラ話である。それでいて結構現実味があるのも、舞台が「何でもあり」の大阪だからだろう。不満な点は、この題材では多少長過ぎたのではないかということと、予定調和が好きな私にも、全体の始末がやや甘かったのではないか、と思えたことだ。すべてが丸く収まると読後感はよい。しかしこれでは、如何にも娯楽小説ではないか。 それで思い出した。森見登美彦と万城目学との違いを言葉でどう表わせるか考えていて、ようやく私が気付いたのは、森見氏はのぞきからくり、万城目氏は確かに映画だ、ということである。映画的であるというのは、しかし、大衆受けのする、表面的に派手な効果だけを狙うようにみえる危険を孕む。本作もつくりの大きさの割には、物語としての柄の大きさが伝わってこない憾みを残した。 | ||||
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会計検査院 3人が、大阪国 の謎に挑む! ってところでしょうか。 話は、歴史の IF(もし) として、豊臣家 と 大阪国 にまつわる話。 ミステリーというよりは、歴史のIFが、楽しみどころでしょうか? 大阪が舞台なので、大阪を存じてる方、地名や風景、建物名から、 親近感が沸き、興味惹かれるでしょう。 大阪城を観光する前に、一読すると、大阪城も違ってみえるのでは!? | ||||
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うーん いろいろと映像を想像させるという点で映像化を前提に書かれているような気がしました。 歴史好きな人なら、もしくは登場人物の名前からその人物がどういう人生を送ったかわかるような人ならニヤッとします。 また国会議事堂の建築家の話もなかなか着眼できない点を取り上げている点は筆者の取材力には頭が下がりますが、 テンポがどうも悪く、一気に読み進むことが出来ませんでした。 途中からこういう結末なんだろうけどまさかそんなことはないんだろうなと思いながら、 最後までその期待を裏切られることはなかったかな、、、、。 もうちょっとどんでん返しを期待してました。 | ||||
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冒頭の2章の余計なレトリックを我慢すれば後は面白くなる。 豊臣恩顧の武将大名の苗字が随所に使ってあって楽しい。 真田幸村 前田利家 大谷吉継 南場勇三 竹中半兵衛 黒田官兵衛 長曾我部元親 速水勝太(馬廻役) 宇喜多秀家 加藤清正 石田三成が出てこないのは奸臣の汚名を着せられることがあるからか。 増田長盛 福島正則 蜂須賀小六 旭姫(秀吉の妹) 鳥居元忠(徳川臣下) 塙直之 小西行長 浅野長政 大久保忠隣(徳川臣下) 千野(千利休か) 松平(家康親族) 橋場(羽柴) 島清興 後藤基次 | ||||
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鴨川ホルモー、鹿男など万城目さんの奇想天外だけど引き込まれる物語背景が好きですが、この作品はそれと比べるとテンポが悪いです。 3分の2位まで読み進めてようやく面白くなってきた感じです。 でも大阪国が立ち上がってからの男達の頑張りや、親子の絆など感動するところもあり、最後はとても良かったです。 テンポが良ければ☆5つけるところですが…そこが残念ですね。 | ||||
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期待しすぎたのかもしれませんが、やっぱり関東に住む女が読むと、 どこをおもしろいと思えばいいのか、悩んでしまうところです、すみません。 最後まで読んでも、だからなに? という感想しか持てませんでした。 なんのために税金を5億円も使っているのか、理由はわかりましたが、 その理由に納得がいかず、そんなもののために? とよけいわからなくなってしまい……。 登場人物も個人的には誰も共感できず、読み流してしまったような。 ただ、文章はとても読みやすくて、長くても一気に読めました。 この作家さんは他の作品もこんな感じで、関西の人が読めば楽しいってパターンなんでしょうね。 うらやましいけど、私はもうやめておきます。 | ||||
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とてもおもしろく、読ませていただきました。 豊臣と徳川の関係が今も私の中にもあります。 東京がどうしても好きになれないのは、やっぱり大阪国の人間なのでしょうね。 特に、大阪の人読んでください。 | ||||
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