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警察署長
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【この小説が収録されている参考書籍】
警察署長の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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アメリカ南部の人口約千人の架空の町デラノを舞台にして、1919年に初代警察署長として選出された元農場主ウィルから三代に渡る歴代の警察署長がある事件に係わる姿を核として、町及びそこに暮らす人々を映し出した定評ある作品。 まず、20世紀初頭の田舎町で警察署を物心両面で構築する様子が綿密に描かれる。警察業務に不慣れなウィルは保安官に教えを乞い、保安官補(!)に任命される。アメリカにおける警察と保安官の関係が良く分からないが、時代スリップした感覚に襲われる。銀行家ホームズの政治的野心の一環としての警察署長選出という設定も背景として利いている。時代と地域を反映してか、人種問題も採り上げられる。K.K.K.への言及もある。そして問題の事件が起きる。拷問から裸で逃走したと思われる身元不明の若者の崖からの落下死。得体の知れぬ事件であり、犯人への怒りと自身の無力を覚えるウィルからは誠実さが伝わって来る。 4年後、F.ルーズヴェルトがデラノを訪れるというサプライズ(読者サービス?)の直後、第2の事件が起きる。第1の事件との関連性は手首の傷跡だけだが、ウィルを悩ます。だが、事件そのものより社会情勢・人間模様の描写に比重が置かれており、ドキュメンタリーを読んでいるかの様な写実感がある。特に、世界恐慌直前の暗いムードに覆われた住民の不穏な様子が巧みに描かれている。時は経ち、第二次大戦後、ウィルの息子ビリーは大佐として帰還する。そして、ホームズの後援を受けて政治の道を歩み始めるが...。 上巻を読んだだけだが、大河小説と言っても良い重厚かつ雄大な構想の作品である。ミステリと言うよりは、人種問題・戦争が兵士に与えるトラウマと言ったものを主題とした社会派小説に映った。往時のアメリカの姿を架空の町デラノに仮託して浮き彫りにした力作。 | ||||
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1980年位だったか・・・NHKの連続ドラマで何度か観ました。 後に本書を読みましたが割と忠実でとても面白かったのを覚えています。 前半を少し見逃して最終回の見所のセリフがどうつながるのかわからずに本書を探しました。 カーター大統領をモデルに書いたとか・・・。 おすすめですね。 | ||||
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昔、子供のときにテレビで見たのですが後半からしか見てなくて最期のビリーが昔別れた親友だと気づくセリフがどんな意味なのかわからなかった。 この本でやっと理解できました。 残念ながら、カーター大統領はまじめすぎて大統領になるには早すぎたと歴史家は言っているようですが、当時の時代がよくわかるすばらしい作品です。 | ||||
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アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」・通称エドガー賞の’82年度ベスト・ファースト・ノヴェル(最優秀新人賞)受賞作である。 また、「週刊文春ミステリーベスト10」の「20世紀海外部門」で第7位にも輝いている。 ミステリーファンなら一度は耳にしたことのある、足掛け44年にも及ぶ三代の警察署長にまたがる大河警察小説の名作である。今回やっと読む機会を得た。 43人もの若者を殺害したサイコパスの犯人は、ストーリーの前半で判明してしまうので、純然たるミステリーというよりは、これはジャンルを超えた歴史的な傑作ともいえる作品だろう。 いったん巻を開けば、ページを繰る手ももどかしくストーリーの流れの中に没入して、しばし時を忘れさせてくれる。 単なるエンタテイメントとしてだけではなく、「アメリカ」というものをこれほど象徴的に描いた作品はそう多くはないはずだ。アメリカ南部の縮図のようなデラノという田舎町。その三代の警察署長が織り成す様々な葛藤、そして奮闘。アメリカンドリームの頂点ともいえる大統領への道を歩む男と、アメリカの悪夢ともいえる大量殺人犯のサイコパス。世界中どこでもない、まさにアメリカの現実そのものが見事にドラマとして描き出されている。 本書は、壮大な人間ドラマと歴史ドラマが半世紀の長きにわたって繰り広げられる大河小説のような一大文学作品である。 | ||||
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アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」・通称エドガー賞の’82年度ベスト・ファースト・ノヴェル(最優秀新人賞)受賞作である。 また、「週刊文春ミステリーベスト10」の「20世紀海外部門」で第7位にも輝いている。 ミステリーファンなら一度は耳にしたことのある、足掛け44年にも及ぶ三代の警察署長にまたがる大河警察小説の名作である。今回やっと読む機会を得た。 43人もの若者を殺害したサイコパスの犯人は、ストーリーの前半で判明してしまうので、純然たるミステリーというよりは、これはジャンルを超えた歴史的な傑作ともいえる作品だろう。 いったん巻を開けば、ページを繰る手ももどかしくストーリーの流れの中に没入して、しばし時を忘れさせてくれる。 単なるエンタテイメントとしてだけではなく、「アメリカ」というものをこれほど象徴的に描いた作品はそう多くはないはずだ。アメリカ南部の縮図のようなデラノという田舎町。その三代の警察署長が織り成す様々な葛藤、そして奮闘。アメリカンドリームの頂点ともいえる大統領への道を歩む男と、アメリカの悪夢ともいえる大量殺人犯のサイコパス。世界中どこでもない、まさにアメリカの現実そのものが見事にドラマとして描き出されている。 本書は、壮大な人間ドラマと歴史ドラマが半世紀の長きにわたって繰り広げられる大河小説のような一大文学作品である。 | ||||
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アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」・通称エドガー賞の’82年度ベスト・ファースト・ノヴェル(最優秀新人賞)受賞作である。 また、「週刊文春ミステリーベスト10」の「20世紀海外部門」で第7位にも輝いている。 ミステリーファンなら一度は耳にしたことのある、足掛け44年にも及ぶ三代の警察署長にまたがる大河警察小説の名作である。今回やっと読む機会を得た。 43人もの若者を殺害したサイコパスの犯人は、ストーリーの前半で判明してしまうので、純然たるミステリーというよりは、これはジャンルを超えた歴史的な傑作ともいえる作品だろう。 いったん巻を開けば、ページを繰る手ももどかしくストーリーの流れの中に没入して、しばし時を忘れさせてくれる。 単なるエンタテイメントとしてだけではなく、「アメリカ」というものをこれほど象徴的に描いた作品はそう多くはないはずだ。アメリカ南部の縮図のようなデラノという田舎町。その三代の警察署長が織り成す様々な葛藤、そして奮闘。アメリカンドリームの頂点ともいえる大統領への道を歩む男と、アメリカの悪夢ともいえる大量殺人犯のサイコパス。世界中どこでもない、まさにアメリカの現実そのものが見事にドラマとして描き出されている。 本書は、壮大な人間ドラマと歴史ドラマが半世紀の長きにわたって繰り広げられる大河小説のような一大文学作品である。 | ||||
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約10年ぶりに読んでみましたが、やはり感動してしまいます。 面白い作品というのは、数多くありますが、読んでいて心が震える作品というのは、そうそうお目にかかれるものではありません。 本作は、その中の希少な一作です。 人種差別の場面では、読んでいて辛いものがありましたが、実際にこのようなことはあったと考えられるので、作品世界に重みがあります。 この下巻の第三部では、殺人事件以外にも、デラノの初代警察署長ウィル ・ ヘンリー ・ リーの息子でジョージア州副知事のビリーの選挙問題も絡み、とても読みがいがあります。 大統領候補の道も控えているビリーが、黒人の署長タッカー ・ ワッツを支持することで起きる波紋と、選挙の行方など、とにかく先が気になる作品であり、第32代アメリカ大統領 ( 作中では就任以前 ) フランクリン ・ D ・ ルーズヴェルトの登場なども興味深いものでした。 ちなみにデラノとは、ルーズヴェルトのミドルネームだそうです。 読んでいてアメリカの歴史に触れたような気になれた、推理小説というよりは、殺人事件を含めた重厚な人間ドラマが鮮やかな印象を与えてくれました。 | ||||
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約10年ぶりに読んでみましたが、やはり感動してしまいます。 面白い作品というのは、数多くありますが、読んでいて心が震える作品というのは、そうそうお目にかかれるものではありません。 本作は、その中の希少な一作です。 人種差別の場面では、読んでいて辛いものがありましたが、実際にこのようなことはあったと考えられるので、作品世界に重みがあります。 この下巻の第三部では、殺人事件以外にも、デラノの初代警察署長ウィル ・ ヘンリー ・ リーの息子でジョージア州副知事のビリーの選挙問題も絡み、とても読みがいがあります。 大統領候補の道も控えているビリーが、黒人の署長タッカー ・ ワッツを支持することで起きる波紋と、選挙の行方など、とにかく先が気になる作品であり、第32代アメリカ大統領 ( 作中では就任以前 ) フランクリン ・ D ・ ルーズヴェルトの登場なども興味深いものでした。 ちなみにデラノとは、ルーズヴェルトのミドルネームだそうです。 読んでいてアメリカの歴史に触れたような気になれた、推理小説というよりは、殺人事件を含めた重厚な人間ドラマが鮮やかな印象を与えてくれました。 | ||||
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これをはじめて知ったのは、アメリカ製のテレビドラマでした。 面白くてわくわくしてみました。 原作が出ていることを知ったのは、ずいぶんあとです。 期待を裏切らない面白さでした。 | ||||
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けして少なくはない登場人物が丁寧に生き生きと描かれています。犯人は意外にはやめに見当がついてしまうのですが、犯人と、警察側のかけひきが、読むものを引き込みます。二世代50年にわたる長い物語ですが、そんなことはまったく感じさせません。 | ||||
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