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斧
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斧の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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「このミステリーがすごい!」の’01年海外編で第4位ランクインの異色作。 製紙会社をリストラされた中間管理職の‘わたし’は51才。もう2年間も失業中で、節約・倹約は当たり前、パートで勤め始めた妻に浮気をされたり、18才の息子は窃盗で逮捕されたり、家庭生活も崩壊寸前。彼の再就職への渇望はついに狂気となって彼を追い込む。 彼は製紙業の月刊業界誌にニセの求人広告を3号続けて出し、応募者の履歴書の中から彼と同等か、それ以上の能力・スキル・ノウハウを持ち、彼と同じ職種・ポストへの再就職を望む者を6人チョイスする。そして、あろうことか、彼らがいては自分が再就職する際の障害となるという理由で、次々と殺してまわるのだ。彼の殺人は再就職のためのポストを無理やり空けるため、ついに現職の同業・同職種の人物にまで及ぶ。 彼の連続殺人行為が‘わたし’という一人称で、日記風に実に淡々と、生活の一部のように語られているあたりは、まさに狂気と呼ぶにふさわしいほど異常であるし、読んでいてもシリアスを通り越して、ブラックな肌寒さをおぼえる。 本書は、平凡な現代人の奥に潜む狂気と、それが表に出たときの強烈な暴力をあぶりだした物語である。 と同時に、不況・リストラ・困難な再就職(特に中高年の中間管理職層)といった現代の経済状況・雇用事情を痛烈に風刺した小説でもある。いつ誰の身に降りかかってもおかしくない現実がそこにある。私も他人事とは思えず、それだけにいっそう怖いものを感じた。 | ||||
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まず、タイトル「斧」、 そしてページをパラパラとめくると 飛び込んでくる履歴書、 そしてカバーにもあるドクロにひかれたのが この本を読むきっかけとなった。設定がおもしろい。 無職である主人公が、 仕事を得るためにライバルを殺そうとする。 単純、かつ、恐ろしい考え。 映画にでてきそうな平和な田舎に突如起きる緊張感。 彼は実行するのか?彼の家族は? 彼の行きつく先は?今の日本でも求職者はたくさんいる。 もしかしたら、いつか自分もねらわれる・・・? | ||||
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