■スポンサードリンク


せん-さく



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
せん‐さく
せん‐さく (幻冬舎文庫)

せん-さくの評価: 3.80/5点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

重苦しい日常が心を蝕む

煩わしい日常に押しつぶされそうになっていた典子は、オフ会で出会った中学生・遼太の誘いに導かれるまま家出の付添人として旅に出る。

今では当たり前になった出会い系サイトなどネット上での匿名の出会いも、少し前までは新しい現象と言われていました。この本が出た頃もそのような時代背景だったと思いますので、非常に時代を捉えた小説であったと言えます。

印象的なのは、ご近所づきあいの煩わしさと井戸端会議の醜悪を詳細に表現している点。特に男としてはこのようなつき合いは窒息しそうな息苦しさを感じます。

お話は、家出少年と典子、そしてもう一人の少年の2本立てで進んでいきます。中盤明らかになるネット系ならではの意外な真実・・・は、あまり意外ではないですが、その後にもサプライズが用意されている点、良くできています。ただ、そこまでの設定が本当に必要なのかは疑問です。

ラストはかなりとってつけたようなもので、ちょっと興ざめですが、全体としては、現代人の憂鬱を良く捉えており、またミステリーとしても、意外な展開が楽しめますので一読して損はないと思います。
せん‐さくAmazon書評・レビュー:せん‐さくより
4344000153

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!