■スポンサードリンク
ユリゴコロ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ユリゴコロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全196件 161~180 9/10ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公が手記を見つけ、読みはじめた瞬間からゾクリと寒くなりました。 実家にこんな恐ろしいノートがあったら嫌ですね。 ぞくぞくしながらも先が気になって一気に読了です。 登場人物たちの行動に理解しがたい部分もあるけれど、 大体は「ああそうか」と思えたし、 ラストは素直に驚かされました。 衝撃の手記で重くなりがちななか、 弟の軽いノリに私もちょっと助けられていたようです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭から不幸の連鎖が予想される展開で読むほうは覚悟がいる。しかし、沼田まほかるの文章は次の行、次の頁へ進ませる魔力を持っているのだ。 また、その気持ち判るよなぁと云う箇所があったりするので、その度に立ち止まる。 例えば、千絵が失踪し、亮に文字通り肉体的欠落感が生じ腑抜けになる状態の時だ。肉体的な悦びが残像として残れば残るほど、その度合いも大きい。このように話の断片の中に共感を呼ぶというか、文章のうまさ、深さを感じるので、暗鬱な流れでも、途中で投げ出せない。 そして終盤に向い、否が応でも緊張感が高まり、どう収斂するのか期待されて行くのだが、結果的に伏線が随所に散りばめられていたと云うのに、過去と現在が交錯する意想外の展開に見事にやられた。完成度の高さに脱帽の★5つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごく面白かったです!著者と秘密を共有してるようなドキドキ感を味わいました。 でも、え?これで終わりなの?と最終ページの後になにか仕掛けでもあるのでは? とも思いましたが、そんな気持ち悪い読後感が、逆に凄い快感!みたいな本です。 そんな感じですから、 通勤通学で20〜30ページずつ分けて読むより、じっくりと1ページ目から最後まで一気読みをオススメします。 初めてのまほかるさんでしたし、まほかるさんの他の作品も読んでみたいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『九月が・・・』は、正直そんなでもなかった。 が、これは良かった。 最後の数ページは鳥肌ものでした。 お薦めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯に「桐野夏生氏推薦」という文字が目に入り購入しました。桐野氏が推薦するだけあって、文中の手記などは心の奥底の他人に伝えようのない 欲や悲哀などの書き口が素晴らしく、桐野氏の「グロテスク」を思わせます。 名前に「ユリコ」「ミチル」などとあるところからも、多分桐野氏を意識しているかと思われます。 ※グロテスクに「ユリコ」「ミツル」という人物がいて、その人物像(ユリコは人形だが)にたいしての書き口などがやはり少し近いものがある。 引き込まれ度は満点ってくらいに一気読みさせて頂きました。 男性と女性ではだいぶ感じ方の変わる作品なのではないでしょうか? ※当方男性です。 読後感は良かったです。 桐野氏を好きな方には是非お勧めしたいです。 勿論他のかたにもですけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んだ後、一瞬でストーリーを忘れてしまうような浅く軽い小説。 しかしとても読みやすいので読みやすい小説が好きな人や普段あまり本を読まない人にはおすすめ。 この著者、昨年からやたらどこの本屋でもコーナー設けられて「オススメ!」とかされてるけど、書店員のどれだけの人が本当に面白いと思っているのか疑問。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まほかる氏の作品は、はじめてでした。 正月の3〜4日間で読もうと思っていましたがページをめくる手が止まらずに一気にいきました。 手記中のリアル感に凄い筆者の力量を感じました。 前半に展開の早さとボリュームがある分 ラストはチョット軽いイメージでしたが でもこんな手法もアリかな・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
随分評判となった作品だが、読後感としては特殊な形式で切り取った凡庸な家庭小説に映った。個と個の関係を徹底的に追及している姿勢は変わらないが、筆致・構成が落ち着いている分、異彩に欠け、個人的には第二作の「彼女がその名を知らない鳥たち」より落ちる出来だと思った。読んでいて異界を彷徨うと言った感覚を味わえなかったのが残念。 ミステリ的趣向も、凝らされていると言う程際立った物ではなく、起伏に欠ける平凡な進行。登場人物達の特異な過去に依存すると言う悪い性癖が相変わらず目立ち、これを利用するなら意外性もヘッタクレもない。第一、描かれている全ての内容が(小説的に)真実だとしたら、主人公の青年は鈍感過ぎるのではないか ? 何だか段々と平凡な中間小説作家になって行く様で惜しいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少しネタバレ気味ですが、とにかく人を殺しまくっていた人が、 自分の家族は守りましたってことで、どこに感動していいか全く 分かりません。 読後感は別に悪くないし、読みやすいし、結末も予想どおりで、 ただただ普通。 しかしながら、冒頭に書いた「自分の家族」さへ守られれば、 人殺しが正当化され、しかもそれが「家族への愛の証」であると いう図式は余りにも稚拙。 こんなことが「真実の愛」みたいに評価されるのは、「人の命」 の重さを軽んじすぎです。 誰かの歌の歌詞ではないですが、「ダメな映画を盛り上げる為に 幾つもの命が奪われていく。違う僕らが見ていたいのは希望に 満ちた光だ。」 はっきり言って、桜井和寿氏のこの数行の詩のほうが、圧倒的に 「愛」を感じます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どう考えても、薄気味悪い話としか思えないあらすじ紹介ですし、 この作者とは僕は相性がいまいちと思った読書経験もあり、 2012ミステリランキングで各社上位のこの本にもあまり 期待していなかった。 出だしももたもたしてるなと思ったり、100ページくらいまでは 世界に引きずり込まれるまでの感じはなかったけど、そこから先は 一気読みでした。 止められないという感じは久しぶりで、原因不明ながら、 ノートと地の文というダブルストーリーや、描かれる家族の姿や それほど怖くないけどサスペンスの力やなんやかやで、 最後はわりとびっくりなどんでん返し的なものもあったり、 家族小説だ!と断言したくなるほどのホロリ感もあり。 いままでのまほかる本がダメな人もいけるんじゃないすか。 僕同様。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯がボロボロで届いたのは、出版社が悪いのかアマゾンが悪いのか。拠り所の無い人間の儚さを書いた傑作だと思うが、帯がなあ。そういえば前にも帯が汚い事があったぞ。本てのはカバーだけじゃなくて帯にも命があると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
みんな誰しもが持ったことのあるだろう不安定な気持ちをユリゴコロと名付けている、ノスタルジーな冒頭でまず、ぐいぐいと引き込まれました。 ユリゴコロは思春期とも言うのかな、と思いますが…大小深さは違えど、その思春期たるやが陽か闇かみたいなところだと感じました。 たぶん…ちゃんとしっかりしたプロットがあって、巧妙に書かれたんだろうけど…そんなのあたしは一切感じませんでした。 いま小説を読んでいるのか読んでいないのか何なのかぐちゃりとする感覚で、なのに気付いたら綿あめみたいに優しくなります。 ★ひとつ少ないのは…、千恵のくだりがあまりにも取って付けたように無理矢理入れたみたいだから。作者も作中でたまらず、千恵の旦那の悪事を「出来すぎ」みたく書いたんだろうな…そこだけが残念…現実に冷めちゃいました。 とは言え、優しく綿あめみたいな気持ちになれました。 読後すぐにお腹下しちゃって、トイレにこもってしまったのは…あたしのユリゴコロなんでしょうかね… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非現実的であっても、正義に目を背けても、 猟奇的で陰惨であっても、利己的であっても、 登場人物に共鳴できなくても、それでもいい。 今作品の描く世界こそ、小説の醍醐味であった。 全体のプロット、段階を踏んだ恐怖とミステリーの 展開の完成度、読者を引き込む筆力、ドス黒い心闇 からは想像できないラスト、今作のイメージをさらに 補完する装丁、告白部分の楷書フォントから伝わってくる 内容とは違う優しさ・・・、すべてが読後感を高める 味わいを持っている。 湊氏・道尾氏・真梨氏テイストな設定を、三氏では踏み込めてない レベルで昇華させたと思う。 邪悪で底なしの絶望と、辟易する場景の中から、ある種 静謐な温かさ・救いを生み出す。 また、トリックに騙されたという意味での2度読みはよくあるが、 今作に至っては、2度読みの意味合いが違った。 ある人物と主人公が取り交わす会話や出来事の場面での、 ひとつひとつのやり取りや科白が、最後に至るまでの 伏線として、丁寧に表現されていることを再認識した。 そして、さらっと書かれた、最後の殺人が行われたであろう 背景を想像するに、一瞬、読むのをやめて、天を仰いだ自分が いた・・・。 人が殺されたのに、加害者の心情が切なく、重く、やりきれない。 読者が、被害者や遺族の心情を気にしなくなるのはなぜか? 彼女は、生まれ持っての異常者のまま生きてきたのか? ようやく手に入れた、「アナタ」と、どこへ行くのか?・・・。 「ユリゴコロ」の行方は? 血縁とは、家族とは、親子とは、命とは、宿命とは、償いとは? 読者への多くの命題をしっかりと提示した今作。 小説としての存在価値を高い次元で創造している今作。 直木賞候補にもならなかったのが不思議だ。 せめて映像化を、茶化すことない演出と配役で実現してほしい。 「彼女がその名を・・・」「猫鳴り」と合わせ、「まほかる三部作」 として、業界を席巻するのは時間の問題であろう。 次回作が一番気になる作家である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なかなか面白かった。どうしようもなく狂っている人殺しの女が恋に落ちた。その相手は自分の父親だった。 末期ガンの父親の部屋で見つけた手記4冊。読んでいくたびに、人殺しの恋の相手が父親であると確信していく主人公。ということは、この二人の子どもが自分なのか... 主人公の現在と、手記によって綴られる父親の過去が交差してスリリングに展開していく新感覚サスペンス。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読了できる本だ。文章も平易で上手。 ラストのどんでん返しにもまんまとハマってしまった。 それでも、どこかすっきりしない読後感が残ったのは何故だろう。 確かにある意味メデタシメデタシ、だが、彼女の罪は結局裁かれないまま。 屠られた人間にも家族はあり、その人なりの社会があったのに。 また、一人の人間があれだけ人格を変えてしまうのかという点にも疑問符がつく。 この方の他の作品を読みたいか、と尋ねられたらたぶん私は首を振る。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
確かに一気に読みたくはなりました。 でもそれは単に筋が気になるから、というだけであり、何か心をゆさぶる感動を得られたからではありません。 ストーリーは確かに今まで無いものかもしれませんが、死をここまで軽く書いて良いものでしょうか。 著者が元僧侶という割にはあまりにも、死を軽々しく美化し過ぎていると思います。 (せっかくの著者の「思いつき」である)ユリゴコロはなぜ消えたのか? その点をもっと掘り下げたら少しはマシな小説になった、かもしれません。 あと、お父さん末期がんの割に結構元気…。 そこにも違和感を感じました。 あと、もう少し推敲して文章をもっと練った方が良いのではないでしょうか。 ちょっと稚拙な表現が目立ち過ぎです。 この作家の担当編集者も頑張って欲しいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
某雑誌でおススメしていたので読んで見ました。最近の『実は・・・』と読み手が推理できない新事実を最後にうワーッと並べ立てなんか腑に落ちない本が多い中、読み始めは『失敗かな』と思っていましたが最後まで読んでよかった本でした。今ドラマでやっている『それでも、生きていく』の俳優人でドラマ化してほしかったですね。そんな本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルから、恋愛絡みかなと読み始めたが、始めっからラスト直前まで、倒錯した雰囲気で話が進む。 ラストのどんでん返しを読んでから、また頭から読んで、しっかり、じんわりと何とも言えない読後感がある。 ミステリーでもあり、家族愛でもあり、倒錯癖者の話だったり、色んな側面で味わえる。 1回ではこの味は分からない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰が書いたかわからない「ノートの記述」に魅かれ、一気読みしました。 が、私には残念な感想しか残りませんでした。 主人公の青年がもっと若い学生(中高生)だったら、また違ったカタチになると思う。 物語後半はもうグダグダな内容になってきたので、飽きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「告白」に続き、双葉社が強烈にプッシュしていた本作。インパクトは「告白」が上だが、読後感はこちらがずっと良い。ある殺人者の告白があり、かなり不気味な雰囲気でしたが、最後は不思議な感覚にとらわれる。おもわず拾いものした感じです。過去作品も読んでみたいです | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!