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ユリゴコロ
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ユリゴコロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全196件 141~160 8/10ページ
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一気に読めた。 作者の作品は少ないが、そのいずれも期待を裏切らない面白さがある。 | ||||
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淡々と読み進められる内容です。 小説の中でまたさらに文章が書かれているタイプ。 こことここが繋がったのね!という伏線好きにはたまらない一冊なのではないでしょうか。 勘が良い方にはわかってしまう結末かとは思うが、それでも淡々と展開される作中の殺人日記はフィクションならではのワクワクを感じながら読めるかと思います。 ユリゴコロを読んだ感覚をまた味わいたく、著者の他の本を数冊読ませていただいたが、 ユリゴコロを上回る衝撃は無いと感じました。 出版社によるキャッチコピー等の煽りがそうさせているのかもしれないですが、 同じ著者の本を読むのに迷ったときはこちらのユリゴコロがおすすめです。 | ||||
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心理描写がすごい。心臓の鼓動が聞こえてくる、その息づかいが感じられる。たんにホラーミステリーのカテゴリに閉じこめられない。人間の心の奥底、闇の部分を暴いて見せる。人間とは何かを深く考えさせられながらも、何かしら一条の光が見えてくる。人間・・・ この不可解な生きものをもっと知りたい人におすすめ。読みごたえ満点の力作だ。 | ||||
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最後の展開に驚きました! ミステリーとしてとても楽しめる作品でした。 | ||||
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ミステリ好きからすると、この方の作品は、全部、ミステリ部分が弱いです。しかしながら、濃い文章力が凄まじくて、常に、手に入る限り読んでしまいます。 世界観が暗くて、いやな感じで、生々しくて、人間の醜さをここぞとばかりに書き出していて、読むたびに疲れてしまう、そんな作家さんなのですが、この小説は、比較的軽かったです。(私自身が読み手として馴れたのかもしれません) この方の小説は、作家さんに張り合おう(?)とか思うのではなく、まな板のコイなった気分で、作家さんの読ませるがままについていけば、必ず深い読後感を得られると思います。 個人的には「痺れる」が、非常に濃くて素晴らしかった。 この方は、大人の男女の泥沼恋愛を描ける方だと思います。しかも、下劣で世俗的でありながら、どうしようもなく狂おしい、切ない恋愛を。 ぜひ、男女の汚くて、それでいながら切なくて重い、血濡れの恋愛を、描いてください。まほかる先生!! | ||||
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可もなく、不可もなくという感じのストーリー。 何人も殺しているのに、世間では何事もなく、捜査も逮捕もないまま結論を迎えるのは、現実的には有り得ないので 面白みとしてはイマイチ。 | ||||
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展開は独白に近い形で進行する形であり、順を追うように進むストーリーは平易で読み易い。 ただ、内容としては若干深みに欠けるのは、美沙子以外の内面があまり描けて無いのと 一部展開が安易なシーンもあったからか。 ただ、伏線がどうだとか深く考えず感じるまま読むなら 印象に残るかと思う。 色々調べるうちに手記の謎が少しずつ紐解かれていく…そんな展開なら ミステリーなんだろうけど、そうでないからサスペンスか。 残酷な描写も無いので初心者にはお薦めですね。 | ||||
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斬新さ、心揺るがされる度、引き込まれ度、エンディングのカタルシス、文章・・・。 どれをとっても最高でした。 この本に出会ったことに感謝。 すごい作者です。 ぜひ英語に翻訳して欲しい。 | ||||
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あのときにはまだ、何ひとつ損なわれていなかった。 ストーリーは余命少ない父親の不在時にみつけたある手記から展開します。 読み始めるととまらず一気に最後まで進みました。 途中ずっと気になっていた登場人物が最後やはり…。 | ||||
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「ユリゴコロ」とタイトルらしいものが書かれたノートを発見し、様々な疑念に駆られる主人公に感情移入できました。 手記を書いた人間の心理は、ちょっと怖かったです。 結末は、「えーっ」って感じかな? 恋愛ミステリーというくくりには、ちょっと違和感を覚えます。 | ||||
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前半、主人公が実家の父の押入れから謎のノートを発見し、それを読むくだりは、 もう、内臓まで吐きそうなぐらいグロテスクで怖い。 「うわ〜、しまった。」ってカンジ。 ノートに書かれたことはフィクションなのか?はたまた誰かの現実の手記なのか・・・ 現実だとすれば、これは誰が書いたのか? しかし、謎が1つずつ解明され、 そして、これでもか、という偶然の重なり (小説だからそれもアリってことで)。 最後の予想だにしなかった偶然のような必然。 恐ろしい偶然と、愛おしい偶然が、運命の輪のように結びつく。 1つでも欠けていたら、ここまでの輪は完成しなかったが、 作者は見事に小説としてそれを完成させている。 もう一度読みたくなる本です。 | ||||
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突然の母の死により、余命いくばくもない父がひとり家に残された。仕事の都合で父と同居できない 亮介は時々父の様子を見に来ていたが、ある日押し入れの中で数冊のノートを見つけた。そこに書か れていたのは、衝撃的なできごとだった! 父がいて母がいて弟がいて、そして自分には結婚したいと思う相手がいる。亮介は、この充実した 幸せな生活がこの先もずっと続くと信じていた。だが、予想もしないできごとが次々と彼を襲った。 父の病気、母の死、恋人の失踪。さらに、父がひとりで暮らす家の押入れから見つけたノートに書か れた衝撃的な内容!謎めいた手記の描写は圧倒的な迫力だ。ノートに書かれた手記は、亮介が幼い頃 母に抱いた違和感と関係があるのか?現実のできごとといつ交錯するのか?謎の答えが知りたくて、 一気に読んでしまった。ラストに待っていたのは、驚きの真実だった。まったく予想していなかった。 いや、できなかった。ドロドロとした内容の作品だと思いながら読んでいたが、このラストでそういう 思いは吹き飛んでしまった。こういう愛の形もあるのか!せつない余韻が残る、感動の作品だった。 | ||||
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主人公がノートを見つけてのめりこんでいくくだりは、斬新で参りました。 変な言い方かもしれませんが、殺人の描写が美しく感じました。 後半が駆け足気味になったため、消化不良な部分も若干ありましたが、最近読んだ小説で一番楽しめた一冊でお薦めです。 | ||||
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最近流行りのイヤミス本。イヤミスとは、読んでいやーな気分になるミステリーだそうで、30代女性に大人気らしく告白とか、家政婦のミタとかが、そのジャンルらしい。 ぞっとするほど怖くて、超面白かった(^◇^) | ||||
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私とって、児童の殺人の衝動について書かれたものを読むの始めてでしたので、前半の部分は興味深く読み、変に納得させられる説得力がありました。筋書きも婚約者の突然の失踪。なにゆえの失踪か謎を持たせる。その謎解き。また、亡くなった母親の残したおぞまし内容の手紙、その手紙に内容は真実なのか?真実の内容が徐々に解き明かされる。エンディングに向けて、母親の息子に対する愛ゆえの計画殺人。引き込まれて一気に読んでしまいました。 | ||||
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殺人に取り憑かれた者により書かれた手記「ユリゴコロ」を中心に進んでいきます。 手記の部分は、非常に興味を惹かれ、面白かったです。 が、それ以外の部分については、もう一つといった印象です。 あと、この小説を紹介する文章に「恋愛ミステリー」とありますが、ちょっと違わないか?と思います。 | ||||
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いかにもなサイコサスペンスな出だしの割に主人公を取り巻く流れが妙にホンワかサラサラした読み心地なのでまさか作者も事件だけは物々しいけど中身はほのぼの系という売れ筋の素人探偵ものに手を出したかと思った。 しかし話は短い中で読者にあらゆる可能性を示唆させながら思わぬ方向へカーブし結果,切なくて泣いてしまう,というとんでもない魔球なのだった。 実際ストーリーだけツラ〜となぞっちゃうと大したことないので例えば私がもっと若かったり大切な人との別れを知らぬ頃だったら斜め読みして「まぁよくある展開だ」とか評価したかもしれない。 切なくて泣いたと書いたが普段の私は「切ない」とか「癒し」とかいうキーワードが大嫌いでそういった言葉を臆面もなく垂れ流す帯の本や映画は全く信じないし,ましてや猟奇殺人もので切ない,なんてどんだけ強欲な商売なんだとせせら笑うタチなんだが,今回読んでて後半胸が締め付けられ,話のリアリティだの矛盾だのそっちのけになり,しまいには自分にもある何気ない日常の尊さや命の儚さに思いを馳せ,自分にとって大切なものをもっと大切にせねば,という思いに迄至った。書いてて恥ずかしいがそこまで心の琴線に触れちゃったんだから仕方ない。共鳴できる部分もないしストーリーにもそこまでの深さはないので作者の表現力の凄みにはまっちゃったのだろう。 ラストのドンデン返しはある程度予想つくし、冷静に考えると非常に矛盾もあるのだけど,この結末に拍手したい。 全体が突飛な話なのにドンデン返しが日常に帰依するというのも珍しいが,やたら読者を無理矢理ジェットコースターに乗せたがる作家はこのラストこそ見習って欲しいと思った。 | ||||
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手記を読んだだけで、皆が書かれたことを信じてしまい、極端な行動に走るくだりは少々不自然さを感じたが(普通はとことん裏付けを取るし、動かぬ証拠を突きつけられてもまだ信じたくないのが人情だと思う)、それでも、見事な物語の構成力だと思った。 特に「ユリゴコロ」という、もとの言葉からはまったく違う方向へと派生させた摩訶不思議な響きと意味合いを持つ造語や、ミチルちゃんちの井戸に関する描写は秀逸。 手記の主に共感することはとても出来ない。 そんな人間をどうしようもなく愛することも、受け容れることも、まっとうな精神の人間なら出来ないと思う。 それでも、「そういうこともあるかもしれないな」「こんな人間もいるかもしれないな」 そう思わせてしまえば勝ちなのだ。 そして、とうてい有り得なさそうなことを、エイヤっと柔道の投げ技でもかけられるように、「有り得るかもしれない」と思わされてしまうこと・・・それこそが小説を読む醍醐味なんだと思う。 沼田まほかるは小説好きにそんな喜びを与えてくれる作家だと思った。 | ||||
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『ユリゴコロ』 泣けた。 こんなに泣けたのって、「銀の匙」以来かもしれない。 人を殺すことでしか自分の心のバランスを保てないという設定は小説的。 小説は道徳の教科書ではないから何人殺そうと許されるけれど、 (それを不快に感じてしまう人もいるだろうが) そういう小説を書いてしまうこと自体、既に書き手の中の他者性が薄い。 他人を、あるいは世界を 自分を傷付けるものでなく得体の知れないものでなく、 向き合うべき何かだという体感が乏しい。 確かに他人も世界も自分の思い通りにはならない厄介なものではあるけれど、 この小説の彼女には怖くて厭な感じはあっても 他者がただ存在しているという実感すらない。 だから罪悪感を持たずに殺すことができ、 死んだ人が自分の中に存在するという奇妙な感覚が起こる。 そのことの孤独と苦痛。 お人形のユリコは自分の思い通りになるもの、 みつ子はもう一人の自分であり、 擬似的な他者とは言えるが自分の閉ざされた世界を壊してくれる確実な他者ではない。 「アナタ」と発語した瞬間。 彼女の前には他者が存在した。 それは三重苦のヘレン・ケラーが「ウォーター」と叫んだのと同じ。 ヘレンは世界を理解し、彼女は他者を初めて認識した。 その感覚に泣けた。 最後の結末の作り方が甘いせいで(真ん中くらいで容易に結末が読めてしまう)、 「家族の物語」としては機能していないと思う。 | ||||
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出だしから暗く重たい状態がつづきます 殺人とかもちろん共鳴できませんがこれも愛のひとつなんだなと 感じました 人を愛すること、親子愛、こんな形もあるんだなと 少々グロイ描写もありますが たぶん後味スッキリです ぜひ読んでみてください | ||||
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