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哀しきギャロウグラス



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【この小説が収録されている参考書籍】
哀しきギャロウグラス (角川文庫)

哀しきギャロウグラスの評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

まったく著者はお人が悪い

絶望の淵に立たされて命を絶とうとしたジョー。ジョーはすんでのところでシャンドーに救われる。その日から、ジョーは、シャンドーの従者(ギャロウグラス)としてふる舞うようになる。やがて、シャンドーは、ある富豪の若き妻ニーナの誘拐を企んでいることをポツポツと話し始めるのだった…。

シャンドーに心を奪われたジョーの、プラトニックな同性愛に苛められる様が、じっくりと描かれる。知ってか知らずかジョーの気持ちを弄びながら、時に残酷に、時に優しく、悪事に引き込んでいく描写が素晴らしい。

果たして、ジョーの姉を巻き込んでの誘拐の行方は…。

一方、ニーナは、過去にあった誘拐のトラウマで神経をすり減らす日々。そんな中、雇い主から護衛をおおせつかったやもめの運転手ポールは、ニーナに惹かれ、ついには不倫関係に。このあたりの心理描写も秀逸である。

ジョーとシャンドー、ニーナとポール二組の主人?と従者は、シャンドーの企みの末、誘拐する者、される者の立場でで会うのだった。

クライマックスでは、シャンドーの真の狙いと、ニーナの本音が分かっておおっ!となる。そこから、ラストに突入するのだが、まったく著者はお人が悪いと言わざるを得ず。厭な後味を残す作品である。
哀しきギャロウグラス (角川文庫)Amazon書評・レビュー:哀しきギャロウグラス (角川文庫)より
4042541542

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