長い夜の果てに
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長い夜の果てにの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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レンデルが、ヴァインとして描く作品はハッピーエンドが多い(まだ2作しか読んでないが)。しかし、今回は重厚かつ陰鬱で北方の凍てつく寒さのイメージが物語全体を覆っていて、なかなかノレなかった。 | ||||
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今となっては前時代的な(?)手紙やら手記やらによって登場人物の行動や心情がじわじわと明かされていく本書は、あえてこのメールやツイッター全盛の時代に読むと、まさに真綿で首を絞めるような恐怖を伴って読者の精神を侵食してくる気がします。 本気で夢に見てしまった……本書のストーリーとはイメージ的な関係しかないのですが、しとしとと雨の降る暗い石畳みの街角、傘で顔の見えない男が、すれ違いざまにいきなりわたしの手を掴んだ!! 思わず悲鳴を上げて飛び起きました(汗)。 結構猟奇殺人ものなども読みましたが、本当に夢にまで見たのはハンニバル・レクター以来だな……。 それほど残虐な犯行が行われるわけでも、猟奇的な犯人がいるわけでもないのに、この怖さ。うーん、さすがです。 ただ、他の方は概ね好意的なようですが、私はあのラストのオチのつけかたには納得がいかない。たぶん、主人公がどうにも救いがたい性格で、あまり幸せを祈りたい気分にならなかったからかも……。 一番の謎の種明かしも、だいたい予想がついてしまったからかも。 また、ゲイの登場人物達の描かれ方も、偏見とまではいかないがあまり好意的でない感じなのも少し後味が悪い。 | ||||
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絶版のこの作品、久しぶりに読み返したくなり中古で購入しました。 その際、原題で調べたら英国でTV映画化されていたのをはじめて知りました。 長らくDVD化されていなかったので知る人ぞ知る作品になっていたようですが 今年、ドイツでDVD発売されていましたのでご紹介します。 (ドイツ語字幕、on offあり) 「no night is too long」 主演Lee・Williams,Marc・Warren TV映画ですがかなり質の高い出来でした。 原作より舞台になる大学のイメージなどが現代的ですが、ティムの海辺の家など 想像した通りだし、アラスカの寒々しい感じも良かった。 何より原作とはイメージが違うのですが、イヴォー(アイヴァーに聞える)の Marcも、ティムのLeeも自然な演技で違和感はありません。 放送は2002年らしいのですが、古びていないし、原作ファンなら話の筋も頭に 入っていると思うので、ヨーロッパのDVDがパソコンなどで見られる方には是非、 お薦めします! ラストが小説と違いますが、私はこちらの方が好き。 ティムの聴いているオペラもこういう曲だったのかぁ・・・と。 綺麗な曲なんですね。 なかなか原作つきで満足いく映像化作品の少ない中、良い作品だと思ったので もっと広く見て欲しくこちらにレビューを載せました。 (DVD商品ページがなかったので・・・) | ||||
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長編だが読み始めれば終わりまで読まずにはいられないスリリングな本。サスペンス小説として楽しめる。登場人物の手記が交錯するテクニカルな構成で、密度の濃い作品だが、主人公の出会いの場面などリリカルで美しく忘れがたい場面がいくつかあり ヴァイン(=レンデル)のすごさを感じる。ティムの海辺の自宅が浸水し徐々に崩壊しつつ、ティムの心も長い夜の中を彷徨っていたのだが、やがて全てがすごいスピードで動いて行き、意外な結末を迎える。 結末には一種の救い(?)もあり、読了後、再度、読みたい気持ちになるかもしれない。なお男性間の恋愛が出てくるが、この手の話が苦手な人にも読めると思う。 原題は「No Night Is Too Long」。これも読んでみた。 ちなみに原書では恋愛描写はあっけないほど「make love」が多い。 本書の訳は原書に忠実で割合、読みやすいと思った。なお、「長い夜」の描写ではヴァインらしさを楽しめる。 | ||||
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レンデルがつくづく ある意味で、ロマンチストだなあと思うのはヴァイン名義で執筆されたものが多いですが、本書もその一つ。個人的にはレンデルのシリーズ物に魅力はあまり感じませんが、単発で執筆したものは、素晴らしく、かつ純文に限りなく近いです。このラストを読んだレンデルファンで驚かない人はいないでしょう!!上下と分厚いページをめくっただけのことはあってありあまる、考えられないラスト。ここまでダークにひっぱっておいて、あえてレンデルがこの終わり方をとったということに感動。あわせて、「求婚する男」「石の微笑」「アスタの日記」もおすすめです。 | ||||
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ルース・レンデルの別名義によるサスペンス。 分厚いのだが、月並みな表現をすれば、一気にいける。 レビューにあるように、まずはお得意の不気味な設定でグイグイ引っ張り、ラストの5分の1ほどは主人公ティムの視点ではなく、別の2人のキャラクターの2つの手記になり、物語は一気に結末へ向かう。既にティムの部分で「???」であり「!!!」で、結末が知りたくてしょうがないのに、突如視点が変わり少しずつ様々な事実が見えてきて、それまで読んできて読者の知っていたことがひねられる。あれれと思っていると、見事な解決。 救いのあるラストも、読んでよかったと思わせる。既にルース・レンデルとして単発のサスペンスとウェクスフォード警部シリーズ、そして長編でも短編でも、あらゆる視点、あらゆる設定において第一人者と呼べる彼女の、心理サスペンスとしても推理ものとしてもお腹一杯の1冊。これは読み甲斐溢れる作品!! | ||||
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