長い夜の果てに



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    初公開日(参考)1998年02月
    分類

    長編小説

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    長い夜の果てに (扶桑社ミステリー)

    1998年02月28日 長い夜の果てに (扶桑社ミステリー)

    イギリスの田舎町の協会に勤める眉目秀麗な青年ティムは、かつて古生物学者のイヴォーと知り合い、男同士の恋に落ちた。しかし次第に彼を疎ましく思うようになったティムは、共に参加したクルーズ旅行の寄港地で魅力的な女性に出会ったことから、ある重大な罪を犯してしまう。そして今、ティムのもとには、その罪を告発するかのような差出人不明の手紙が次々と舞い込み、いつしか彼は亡霊の影に悩まされるようになった…。巨匠ヴァインが小説技術の粋を尽くして紡ぎ出した、悪夢と幻影のタピストリー。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt

    長い夜の果てにの総合評価:7.83/10点レビュー 6件。Dランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (3pt)

    本当に長い夜だった。

    レンデルが、ヴァインとして描く作品はハッピーエンドが多い(まだ2作しか読んでないが)。しかし、今回は重厚かつ陰鬱で北方の凍てつく寒さのイメージが物語全体を覆っていて、なかなかノレなかった。
    正味560ページの長い物語の中で、延々謎として設定されていた諸々の事象が最後に何とも呆気なく明かされる辺り、結局今までの物語は何だったの?と呆れてしまった。
    『アスタの日記』の、最後のこの上なく温かみのあるシーンに匹敵するものを本作でも盛り込んで欲しかった。

    Tetchy
    WHOKS60S
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.5:
    (3pt)

    このラストはちょっと納得がいかない

    今となっては前時代的な(?)手紙やら手記やらによって登場人物の行動や心情がじわじわと明かされていく本書は、あえてこのメールやツイッター全盛の時代に読むと、まさに真綿で首を絞めるような恐怖を伴って読者の精神を侵食してくる気がします。

    本気で夢に見てしまった……本書のストーリーとはイメージ的な関係しかないのですが、しとしとと雨の降る暗い石畳みの街角、傘で顔の見えない男が、すれ違いざまにいきなりわたしの手を掴んだ!!
    思わず悲鳴を上げて飛び起きました(汗)。

    結構猟奇殺人ものなども読みましたが、本当に夢にまで見たのはハンニバル・レクター以来だな……。
    それほど残虐な犯行が行われるわけでも、猟奇的な犯人がいるわけでもないのに、この怖さ。うーん、さすがです。

    ただ、他の方は概ね好意的なようですが、私はあのラストのオチのつけかたには納得がいかない。たぶん、主人公がどうにも救いがたい性格で、あまり幸せを祈りたい気分にならなかったからかも……。
    一番の謎の種明かしも、だいたい予想がついてしまったからかも。
    また、ゲイの登場人物達の描かれ方も、偏見とまではいかないがあまり好意的でない感じなのも少し後味が悪い。
    長い夜の果てに (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:長い夜の果てに (扶桑社ミステリー)より
    4594024467
    No.4:
    (4pt)

    映像作品もお薦め

    絶版のこの作品、久しぶりに読み返したくなり中古で購入しました。
    その際、原題で調べたら英国でTV映画化されていたのをはじめて知りました。
    長らくDVD化されていなかったので知る人ぞ知る作品になっていたようですが
    今年、ドイツでDVD発売されていましたのでご紹介します。
    (ドイツ語字幕、on offあり)
    「no night is too long」
    主演Lee・Williams,Marc・Warren
    TV映画ですがかなり質の高い出来でした。
    原作より舞台になる大学のイメージなどが現代的ですが、ティムの海辺の家など
    想像した通りだし、アラスカの寒々しい感じも良かった。
    何より原作とはイメージが違うのですが、イヴォー(アイヴァーに聞える)の
    Marcも、ティムのLeeも自然な演技で違和感はありません。
    放送は2002年らしいのですが、古びていないし、原作ファンなら話の筋も頭に
    入っていると思うので、ヨーロッパのDVDがパソコンなどで見られる方には是非、
    お薦めします!
    ラストが小説と違いますが、私はこちらの方が好き。
    ティムの聴いているオペラもこういう曲だったのかぁ・・・と。
    綺麗な曲なんですね。
    なかなか原作つきで満足いく映像化作品の少ない中、良い作品だと思ったので
    もっと広く見て欲しくこちらにレビューを載せました。
    (DVD商品ページがなかったので・・・)
    長い夜の果てに (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:長い夜の果てに (扶桑社ミステリー)より
    4594024467
    No.3:
    (5pt)

    「長い夜」の中に輝くリリカルでロマンチックな情景

    長編だが読み始めれば終わりまで読まずにはいられないスリリングな本。サスペンス小説として楽しめる。登場人物の手記が交錯するテクニカルな構成で、密度の濃い作品だが、主人公の出会いの場面などリリカルで美しく忘れがたい場面がいくつかあり ヴァイン(=レンデル)のすごさを感じる。ティムの海辺の自宅が浸水し徐々に崩壊しつつ、ティムの心も長い夜の中を彷徨っていたのだが、やがて全てがすごいスピードで動いて行き、意外な結末を迎える。
    結末には一種の救い(?)もあり、読了後、再度、読みたい気持ちになるかもしれない。なお男性間の恋愛が出てくるが、この手の話が苦手な人にも読めると思う。
    原題は「No Night Is Too Long」。これも読んでみた。
    ちなみに原書では恋愛描写はあっけないほど「make love」が多い。
    本書の訳は原書に忠実で割合、読みやすいと思った。なお、「長い夜」の描写ではヴァインらしさを楽しめる。
    長い夜の果てに (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:長い夜の果てに (扶桑社ミステリー)より
    4594024467
    No.2:
    (5pt)

    つくづくロマンチスト

    レンデルがつくづく ある意味で、ロマンチストだなあと思うのはヴァイン名義で執筆されたものが多いですが、本書もその一つ。個人的にはレンデルのシリーズ物に魅力はあまり感じませんが、単発で執筆したものは、素晴らしく、かつ純文に限りなく近いです。このラストを読んだレンデルファンで驚かない人はいないでしょう!!上下と分厚いページをめくっただけのことはあってありあまる、考えられないラスト。ここまでダークにひっぱっておいて、あえてレンデルがこの終わり方をとったということに感動。あわせて、「求婚する男」「石の微笑」「アスタの日記」もおすすめです。
    長い夜の果てに (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:長い夜の果てに (扶桑社ミステリー)より
    4594024467
    No.1:
    (5pt)

    多彩、多才、感服

    ルース・レンデルの別名義によるサスペンス。
    分厚いのだが、月並みな表現をすれば、一気にいける。
    レビューにあるように、まずはお得意の不気味な設定でグイグイ引っ張り、ラストの5分の1ほどは主人公ティムの視点ではなく、別の2人のキャラクターの2つの手記になり、物語は一気に結末へ向かう。既にティムの部分で「???」であり「!!!」で、結末が知りたくてしょうがないのに、突如視点が変わり少しずつ様々な事実が見えてきて、それまで読んできて読者の知っていたことがひねられる。あれれと思っていると、見事な解決。
    救いのあるラストも、読んでよかったと思わせる。既にルース・レンデルとして単発のサスペンスとウェクスフォード警部シリーズ、そして長編でも短編でも、あらゆる視点、あらゆる設定において第一人者と呼べる彼女の、心理サスペンスとしても推理ものとしてもお腹一杯の1冊。これは読み甲斐溢れる作品!!
    長い夜の果てに (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:長い夜の果てに (扶桑社ミステリー)より
    4594024467



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