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負けた者がみな貰う
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【この小説が収録されている参考書籍】
負けた者がみな貰うの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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グレアム・グリーンの小説『第三の男』は、映画監督キャロル・リードがジョゼフ・コットンやオーソン・ウェルズの好演を得て、映画史上に名作として残したことは世に知られてる。(テーマ音楽をチターで奏でたアントン・カラスも忘れ難い。) 『第三の男』の原作ではハッピーエンドであったが、キャロル・リードが映画化したものはハッピーエンドとは程遠い印象的なエンディングであった。 評者は、『第三の男』や先年読んだ『ブライトン・ロック』や『ヒューマン・ファクター』の記憶が鮮明に残っていたので本書『負けた者がみな貰う』を読み終え、グリーンが、このような陽気で愉快なセンチメンタルな中編小説を書けることに驚き、一晩で夜更かして読み終えてしまった。 物語を素直に読めば少し説教臭いところ(無垢なケアリーや御老体ドルーサの言葉に)もあるが、世の中には金では得られない幸福もあるのだよ、とグリーンはこの小説で書きたかったのかもしれない。 普通の男がカジノで思いもよらない大金を稼いだとしたら、バートラーのように御老体ドルーサと、この小説のなかのように対峙できるだろうかと、懐疑的に深読みする奴は、この小説を楽しむ資質に欠けている皮肉れ者なのだろう。 | ||||
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グレアム グリーンのものは初めてでしたが、他で見た評とは一寸違った感じでした。 まあ、感性の違いでしょうが。 | ||||
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"The Third Man"の映画を先に見て、原作はどうなんだろう?と思って買ってみた本です。 映画の余韻醒めやらぬうちに一気に読みましたが、なるほどあの映画は原作に忠実に作られていたんですね。 本書にも登場する大観覧車が見える、かの有名な「カフェ・モーツァルト」でミット・ザーネ(ウィンナ・コーヒー)でも頂きながら読み直したら、もっと面白いのかなと思いました。 (あのカフェ、周囲の他の店より価格設定高めなんだそうですが) | ||||
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陳腐なたとえだけど、ギャンブルと恋愛って似てる。自分の大切なものを賭けて、どきどきしたりいらいらしたり、いくら最善をつくしてもなかなか自分の思い通りには行かなくて、大事なところでちょっとした偶然に左右されて、もしもうまくいけば、そのよろこびは何物にも代えがたい。だから私たちは、どうしてもその魅力には打ち克てない。恋愛とギャンブル、どちらにも興味ないなんて人、いないでしょ?さてこの小説、主題が「ギャンブルと恋愛」なんだから、面白くないはずがない。ごく普通の会社員、中年の会計係が社主の気まぐれに乗せられてモナコで結婚式を挙げることに。そしてよんどころない事情からルーレット賭博に手を出して‥‥。はたして主人公は勝負に勝てるのか、愛する若妻の心をつなぎ留めることはできるのか。なーんて、こういうお話はハッピーエンドに決まってる。それをどういう風に話のオチをつけるのか、そこが名手グリーンの腕の冴え。話の流れに乗っかって、気軽に楽しんでください。シェークスピアの喜劇でも眺めるようにね。 | ||||
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中篇の読み物といった内容。愛する女性が「貧乏でもハート重視」というタイプであった為、男がある選択をします。結論は個人的にはちょっと惜しい気がします。この作品には「システム」という言葉が何度も出てきます。確立をはじき出す計算機か数式のようにも思えるのですがハッキリしません。いずれにしても、ギャンブルに勝つ為に考案されたスーパーマシンというのはいつの時代にも夢のシステムだったようです。 | ||||
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