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バトル・ロワイアル
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バトル・ロワイアルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全167件 101~120 6/9ページ
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急に雪崩の如く中学生拉致から始まり、「ちょっと殺し合いをしてもらいます」と絶望へと突き落とされる恐ろしき響き。展開の速さから一挙に読めますが、同時にレトリックの巧妙さから異様なまでの恐怖感を味わうことも出来る良書です。某政治家が「青少年の健全なる育成に悪影響・・」とか何とか物議を醸した作品とのことですが、本作品から感じられるのは、死という絶望への恐怖感です。従って、死への恐怖を感じることに繋がる本書が、健全なる育成に悪影響を及ぼすという本末転倒振りにも失笑してしまいます。登場人物への感情移入も容易なので、小説としても完成されています。しかし一方で、人への「性悪説」が蔓延している感が強く、人が大好きで純粋な方にはショックが大きいかもしれませんね。そこは覚悟が必要かと思います。 | ||||
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学校とは、人生の縮図だと誰かが言っていた気がする。この本を読んでその言葉を噛み締めた。是非、中高生は読むべきだと思う。『教室』いう空間にいるうちに読んで欲しい本だ。私が思うに、この本は『青春』のおもな構成要素である『恋愛』と『友情』を比類ないほどに描ききっている。これは本作のイメージからは矛盾しているように思われるけれども、そうではないのだ。その二つを表すのに『サバイバル』ほど適したものはないのではないだろうか。『蝿の王』や『漂流教室』などでもそうだが、極限状態にこそ人の深層心理は顕在化してしまうものだ。貴方には、死を賭してまで助けられる人間がいるか?安心して背中を預けられる友はいるか?誤解を恐れず敢えて言うなら『恋』と『友情』を描くためにこの作品では『殺し合い』をさせた、否、『殺し合い』をさせねばならなかった。そう思わせるほどの何かがこの作品はある。作者のデビュー作だけに、文章も少々稚拙であり、登場人物も中学生の一クラスに100m10秒台が三人もいたりするタレントの多さには多少リアリティの欠如が見受けられるが、読んでいるうちにそんなものはどうでも良く思えるはずだ。読んだあとしばらくは登場人物の数々の台詞が頭から離れない。参考までに私の頭から今も離れない台詞を一つ(?)『どうか生きて。喋って、考えて、行動して時々音楽を聴いたり――絵を見たりして、感動して。よく笑って、たまには涙も流して。』 | ||||
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疑心暗鬼、だれも信じれない恐怖殺す場面の描写が少しグロイけど、怖い作品じゃないよイイよこれ | ||||
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小説として読んでいるのに、人を殺す描写ばかりでうんざりした。「殺し合わなければいけない」なんて状況に甘んじている中学生っていうのも子どもっぽすぎるし。もっと批判精神を持って、権威に抵抗してもいいんじゃないか? と思った。きれいごとでもなんでもなく、人の死って、気持ちのいいものではない。特に殺人となると。それを大量に、しかも中学生にゲームとしてやらせるという設定って安易すぎ。ただ読者をあおりたいだけに見える。別にどんな小説が書かれてもいいとは思う。けど、無抵抗な人間が殺されて誰かが涙を流している現実が世界には実際にあって、それを思えば、私としては、この本を嬉々として受け入れることはできない。小説世界と現実を混同させる方が悪いと言われればそれまでだが。 | ||||
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この本の魅力は荒削りなところではないでしょうか。設定も一見メチャクチャ。延々と殺人の描写が続く。変にきどっていない本だと思います。他方で、サラリーマンの出世争いもバトル・ロワイヤルのようなものだなあと連想させられました。20代の新人の頃には同期は仲良しで連帯感がある。30代になるとそれぞれ会社内の人脈もでき、自分の仕事のスタイルも出来、そして何より家庭を持って個人として責任と独立感がでる。その中での出世競争。派閥でつるむものもいれば、独立独歩のものもいる。年を経るに従って、だんだん脱落していって残りの数が狭まってくると、若い頃はあんなに仲良かったのにという同志が足の引っ張り合い。社長や重役まで上がれるのは同期で何人いるか。 仲間を信用しないで会社で仕事を続けるのは寂しい人生だが、甘いだけでは出世競争から脱落する。そんな人間関係につかれた人がこの本を読むと、日ごろの人間関係のしがらみから、甘いオブラートをとりさった生の残酷さを見せられて、すっきりするかも・・・。 但し、スカッとは決してしない本なので、マイナス星ひとつ。 | ||||
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この小説を読んで面白いと思った人はどこを見てそう思ったのだろう?少年達の友情や青春についてだろうか?それとも極限状態に置かれた人間の心理描写だろうか?どちらにしても人物描写が余りにも薄っぺらい。500ページを越える大作にもかかわらず、感情移入できる登場人物が一人もいないのだ。皆がどこかで聞いたような青臭い台詞を連発する。「中学生日記」のパロディを読んでいるようだ。似たような設定(孤島、大人のいない状況等...)で書かれた小説であれば、前者は「15少年漂流記」で。後者なら「蝿の王」の方が遥かに陰惨で衝撃的だ。結局、この小説は娯楽小説としてしか読むことができない。面白い小説なら他にもたくさんある。 | ||||
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バトルロワイアルそれは『大東亜共和国』(戦中の日本のようなもの)という国(…てかぶっちゃけ日本か?)で行われたプログラム(BR法)と言う全国の中学校3年生を対象としてその中から毎年50クラスが無造作に選ばれそのクラスの中で残り1名になるまで、支給された武器等(銃器からナイフ等)を使い殺し合いをさせるという(目的は戦闘データを取るためらしいが…)というものである。これは、その中の1クラスについて書かれたたものある。読み終われば『生きることとは何か?』を考えさせられる作品である。 | ||||
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なんで社会的に問題になったのか。中学生が殺し合いする設定だから?中学生同士の恋の描写が「大人」的だから?不思議だ。ハリウッドものの方をR指定にすべきなものあるようですがね。「おっさん達」のくだらない正義感には、刺激が強かっただけでしょうね。内容は「バトルロワイヤル」そのままです。 | ||||
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発売当時の状況はよく分かりませんが、「問題作かなぁ?」という感じです。普通にエンターテイメント作品として面白かったです。もちろん、殺し合いを肯定しているわけではないですけど、「人を信じること」「愛すること」そして「生き抜くためにはやはり信じ抜くしかないこと」を教えてくれる作品だと思います。ただ、作者はこの作品を通して何かを訴えたかったわけではなさそうです。単純に、多くの読者が楽しめるエンターテイメント作品にしようと思っていただけでしょう。中学生が殺し合うという設定に批判的な人もいると思いますが、これは話を面白くするための設定です。面白くなるのなら別に子供でも老人でもOKだった。たまたま、この物語の設定に合った年齢を考えたら中学三年生だっただけだと思われます。また、「火曜サスペンス劇場」とか推理小説で人が死ぬのはOKなのに、中学生が殺しあうのはいやだ、というのは筋が通らない気がします。何にしても一つの「死」ですから。なにはともあれ、読まずに批判する人がもしいるのなら、読んで批判した方がスッキリすると思いますよ。少なくとも、読み始めたら止まらなくなって、傍観者として楽しんでいる自分に気付くかもしれません。 | ||||
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この本を読んでから映画を見たけど。映画よりもおもしろかった!!映画しか見てない人は読んでみてください。オススメです!! | ||||
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残酷な「ゲーム」の中で中学三年生が人を信じ、疑い、裏切る・・・・。確かに殺し合いというのは少し引いてしまう部分がある。しかし、そういう「殺し合い」という表現でしか表せないモノがこの本の中にはあると思う。ぜひ一度だけ目を通して欲しい。 | ||||
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読む前に、「不愉快」とか「不快感」といったネガティブな感想ばっかり耳にして、偏見と先入観に満ち溢れて読み始めたけど、実際に読んでみると普通の娯楽作品。かえって拍子抜けしたくらい。作者のメッセージを深読みして賛美するような作品でもなければ、不道徳だと目くじら立てるような作品でもない。無理な設定とか多少の矛盾はともかく、「この先はどうなるんだろう」とハラハラした気持ちで先を急ぐように読み切りました。 | ||||
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世間様がガタガタ言うほど、よい作品でもなかったし、悪いもんでもなかったと思う。前、TVでこの小説を読んだ女子中学生が「命の大切さがわかった」とかほざいていたが、これは命の大切さを訴える小説では決して無いと思う。とにかく、アクション&ヴァイオレンスの世界。それにどっぷりとつかるための小説である。作者は、これがデビュー作らしく、文章はとても幼稚。表現の仕方が男子高校生の作文のようで、セリフもとても陳腐。キャラクター1人1人がまるでアニメキャラのようで感情移入はできない。だが、それが逆にテンポよく、小説の世界に没頭させてくれることなく、冷静に読むことができる。暇があれば読めばよい程度の作品だろう。 | ||||
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殺人の違法性の根拠の間接表現なのか、何故人を殺してはイケナイのか本当に分らないのかどっちですか。 | ||||
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もともと好き嫌いが分かれる本かもしれないが、私は好きになれなかった。中学生が国の方針で残忍に殺しあう。生き残るためには、どんなことだってやってやる。それはいい。だが、登場人物の多さの弊害なのか、キャラクターの書き込みが薄っぺらに感じられてしょうがなかった。一人一人の個性を際立たせようとして、かえって類型的になったように思う。打ち出したテーマが問題というだけで、小説としてはお粗末な印象だ。 | ||||
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ページをめくってから、一気に読み終えてしまった。発売当時、問題小説として世間を騒がせた本であることは知っていたが、今まで何の関心もなかった本だ。(中学生同士が残虐に殺しあうゲーム?何それ?くだらない!)おおかたそんな印象だったと思う。先日、深作監督が亡くなった。日本を代表するような大監督が、そんなくだらない映画を作るんだろうか?原作読んでみようかな。そうして、読み始めたら、あっという間だった。リアルな登場人物の描写で、自分もそこにいるような錯覚をおこしながら、ぐいぐいと引き込まれていった。話し言葉のようなマンガのような、不思議な文章。残虐なのに、どこか非現実的で、ヒーローたちはドライでクールでかっこよく、そして限りなく優しい。この本をおもしろい、とするのは間違いかもしれない。そういっては、あまりの残虐な殺し合いを是認してしまうような気がして。でも、確かに言えるのは、残虐な描写はほんの小道具に過ぎなくて、むしろ、人間は善であるという勧善懲悪のテーマが根底にある。かつて日本でも戦争という不幸な歴史があった。かけがえのない命。戦争を知らずに平和に育った世代が読むべき一冊なのかもしれない。 | ||||
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孤島でのクラスの仲間達と殺し合いをするストーリー、読んでいて衝撃を受けました。緊張感あふれる設定、クラスメンバーのそれぞれの個性の書き分けが、秀逸です。クラスメンバーで殺し合いをしなければいけない状況で、団結を求める人、進んでクラスメンバーを殺す人、裏切りを働こうとする人、状況を打開しようとする人、それぞれ極限状態におかれた人間の行動が巧妙に描かれています。暗い救いのない物語のように思われるかもしれませんが、意外と読後の感想は爽やかです。それは、クラスメンバーで殺し合いをするという殺伐としたグロテスクなテーマの小説ではなく、友情・愛といったテーマが一貫としてあるからでしょう。分厚い小説なのですが一気に読んでしまいました。生きること、友情、愛、といった色々な事を考えさせてくれる良い青春小説です。是非、一度読んでみてください。 | ||||
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凄く衝撃を覚えた作品です。凄く感動と生きる事を考えさせられマシた。世の中に悪影響と思っている大人方もいるようですが、私は絶対にプラスになると思いマす。信じてます。そんな浅いテーマじゃない。いろんな所で考えさせられるよ。「純粋な恋、愛」とか「青春」とかの本を求めている人にもいいかもしれないです。餓鬼が何をほざいているのかとか思われそうですが、私の中でそれでも『星4つ』なのは、やっぱり処女作だからです。肝心な所が都合が良すぎたり、簡単に行く所はいって、しつこくじれったい所もあるところですかね。ミステリーを読みなれている方や、本を今までにたくさん読んでいらっしゃる方には恐らく物足りないかもしれません。だから、あまり本を読む機会の少なかった若い方たちに気が高まったんだと思います。それでも、それを抜いたとしても私はこの作品が死ぬほど好きですけどね。こんな素晴らしい話が何処から沸いてくるのでしょう、って感じで。それにそういうことは経験をつんで、初めて達成させられるものだとも思います。これだけのものがかけるのは、かなりの素質があると思います。次の作品が楽しみですね。こんなにも新しい想像力があれば、絶対日本を代表する作家になってくれる。期待しています。 | ||||
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今更、って言われそうですが書き込みさせて下さい。。生きる事について、ここまで考えさせられたのは初めてでした。現在中3なんですが、学校で学ぶ事より何倍も何倍も大切な事を教えられた気がします。実際読んだのは中2か中1の時だったんですが、そんな俺にここまで衝撃を与えた小説は初めてだったんです。グロテスクな描写が好きで、好奇心で読んだ小説なんですが、読んでる時凄く手に汗をかいていた自分を思い出します。夜中、静かな部屋の中で集中して読んでました。本の厚さは全く感じさせず、なんとか3日程度で読み終えたんですが、その後に残ったのは凄く新鮮なモノだったんです。泣いたり、苦しくなったり、ってのは無かったんですが、最後のシーンでは感動してしまいました。自分が43人目の生徒になっていた気分です。七原と共に時間を過ごしていた気分です。生きる事を、自分の奥底で叫んでいる小説ですね。ありがとうって言いたい。そして、読んだ事の無い人、内容を知っただけで批判する人は是非、一度読んでみて下さい。最後まで、目を逸らさず、正面から。 | ||||
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映画がR指定になったり、国会議員が「実にけしからん」と眉をひそめたり。実にわざとらしくも空々しくも見えるやり取りがあったのを思い出す。とにもかくにも話題作だった。 しかし、この作品に本気で怒っている「良識層」の人々がいる以上は、言葉のタブーへの挑戦作という位置付けは悪くないんじゃないか。 川田も七原も、いや・桐山でさえも受けて立つだろーよ。 | ||||
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