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バトル・ロワイアル
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バトル・ロワイアルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全167件 21~40 2/9ページ
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今更説明不要な名作。 「クラスメイトで殺し合いをさせる。」なんて設定を思いついただけでも 面白さは約束されているようなモンだが それだけではなく、生徒一人一人のバックボーンから プロットまで、設定ありきでない魅力が詰まっていて 大袈裟じゃなく「価値観が変わる」ってこんな作品だな、と今更ながら思います。 初めてこの作品に触れた時は まだ学生で、解りやすく利己的に生きる人間を目の当たりにしたことがなく 性善説を本能的に信じていたと思うが 「こんな状況になったら一般的な現代人でも人を殺すわな」と 如何に世の中が欺瞞と綺麗事で溢れているかに気付かされた。 今はバトロワの影響で媒体、国内外問わず「デスゲーム系」と言われる作品が ちまたに溢れ、設定の衝撃度は薄まっているが 考え方を改めさせられた、当時はそんな人が沢山いたと思う。 自分は「映画」「漫画」そして「原作」の順番で見ていきました。 見てきた順番による主観は多分に入るとは思うが 自分なりに3つの媒体の違いを挙げたい。 「映画」は描写が比較的ではあるが常識の範囲内で一番共感できた。 原作には見受けられない「大人対子供」の構図があって 教師を「キタノ」とし、生徒と面識のある人物にしたことは良い改変だし 賛否ある様だが逆に桐山を謎の転校生、志願者とし 暴れっぷりや不気味さにも現実味が出ています。 ただ生徒の大半のドラマがガッツリ削られているので物足りなさはある。 そして「漫画」は兎に角「エログロ」で煽情的。 「杉村VS桐山」の格闘描写はやり過ぎで流石に萎えたし 女性(特に相馬光子)のクドい性描写も バトロワの持つ他の魅力をかすませている。 実際、原作の良さであり女性読者にも支持された理由の一つは 世界観の割に意外とエロくならないことだと思います。 出処が不確定であるし、それでも女生徒が襲われないことに現実性を欠いてはいても そこは作者も懸念したらしく設定を高校生ではなく 本格的に性に目覚める前の中学生にしたのもそこが理由だそうな。 尤も田口氏の画力のおかげで迫力と言う点では漫画が一番際立っていて 自分は読後の半日間、体調を崩しました(笑。 そして原作である「小説」。 やっぱり心の機微を表すと言う点で小説は適しているなと。 映画は時間の都合上、ダイジェスト感は否めない。 漫画は記号的かつ受動的すぎて作者の意図を見落としがち。 その点、小説では人物の感情を「文字」と言う制限の中で丁寧に描写して また読者も少ない情報でそれを読み取ろうとする為か 人物が何を考えて、何を思うかが一番頭に入ってきます。 特に印象が変わったのは 「日下友美子」と「北野雪子」の二人で 映画で見た時は「平和ボケしてるなぁ、そんな事をして解決できるわけないじゃん」 なんて二人に良い感情は持っていなかったし 漫画でも印象は変わらなかった。 だけど原作を読んで彼女らが自分達の行動の意味、結末が判った上で 信念をもって行動したんだと知って印象がまるで変わった。 寧ろカッコ良い二人だったんだ、と初めて理解できた。 あと個人的には「桐山和雄」「相馬光子」「川田章吾」「三村信史」の 4人のいないバトロワも読みたい。 バトロワの娯楽性は彼らのおかげであり 彼らの様な生徒がいない場合、みんな逃げ回って「時間切れ」 なんてこともよくありそうだが 普通の人達の陰湿な騙し合い、殺し合いの極限状態を読んでみたいと思う。 あとはこのプログラムの肝って それこそ綺麗事を振り翳す「七原秋也」や 虫も殺せないような「中川典子」の様なタイプがルールに則って 豹変し、化けの皮が剥がれることにあると思うんだけど 少年漫画の主人公、ヒロインよろしく 2人の人格は最後まで日常のままだったのが振り切れてない感じがします。 そりゃあ本当に現実的にするならば 本当に後味悪くて救いようのない話になってしまうんでしょうけど。 | ||||
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軍事政権下の日本で政府の機関が中学一クラスを離島に強制連行、ランダムにアイテムを渡し生き残りをかけて戦わせる。 プロットだけ見れば単純。ちょっと前に流行したライトノベルと呼ばれるジャンルを想像する人も多いかもしれませんが、バトルロワイヤルはそれらとは一線を画します。 ⚪︎⚪︎中学校⚪︎年⚪︎組。学校生活を送る生徒は、大抵このくくりで十把一絡げにされるところですが、その括りを取っ払って生徒一人一人に焦点を当ててページを割いています。文字数ページ数ともに膨大であり、その分よく練られています。この点がライトノベルと呼ばれるものとの違いと感じます。 各生徒の人物像のプロットがしっかりと設定されているほか話の運び方がうまいため、登場人物が多くいるにもかかわらず混乱せずに読みやすい。丁寧につくられているので、普段本を読まないという人でもとっつきやすいと感じます。 頭の良し悪し、身体能力の優劣、信頼か不信か。それら数値化できる部分に影響を与える不確定要素の運と武器。 スーパーハッカー、銃の名手など「おいおい…中学生」という部分もありますが、誰がどのように生き残りを目指すのか?そして生き残るのは誰なのか?先の読めない展開でラストまで一気に読んでしまう面白さがあります。 感動系ではありません。スリリングな作品を求めている人にオススメ。 | ||||
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高校生の時に読みました。 6時間くらいかかったんですけど読み終わったらクラス全員の名前を覚えてました。 それくらい一人一人にストーリーがあって面白かったです。 映画は2時間しかないので仕方なかったと思いますが、本当は連続ドラマにして3クールくらい作ってくれればいいのに、と思ったくらい泣けて笑えました。 | ||||
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普段あまり小説を読まないのですが、これは面白かったです。 先に映画のほうを観て 「子供を恐れた大人たちがBR法を作った」という設定だったので 「なんだそりゃ」と思ったのですが、小説版を読んだら、意味が分かりました。 旧ソ連の実験みたいなものだったんですね。 映画では単なる悪役にしか見えなかったキャラクターたちの背景が分かって楽しめました。 個人的に一番心を打たれたのは相馬光子の死の描写です。 映画との相乗効果かな・・・G線上のアリアがBGMですごくキレイなシーンに見えましたから。 スティーブン・キングの「死のロングウォーク」が元ネタだと言われているようですが あまり似てないように思います。 ただ「城岩町」という名前が「キャッスルロック」に由来すると知って「おおっ!」と感動しました。 こういう小ネタで楽しませてくれたのもよかったです。 | ||||
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非日常に放り込まれた中学生達の運命いかに?と期待して読んだものの 登場人物が、皆異質過ぎて「『只の中学生』が非日常の世界に放り込まれる」という感じが全くしない むしろ、彼らの日常こそ読み手にとって非日常 不真面目に読む本としては良ですが、真面目に読むと不適です。 | ||||
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『蝿の王』(ウィリアム・ゴールディング著、平井正穂訳、新潮文庫)は、かなり以前から読まねばと思いながら、果たせずにきた本である。 ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』の系譜に連なる作品ということを知ったら急に読みたくなり、一気に読んでしまったが、これは少年のための物語なのか、大人のための文学なのか、未だに判然としない。著者のゴールディングが1983年にノーベル文学賞を受けたことは、はっきりしているが。 近未来に起こった世界大戦のさなか、英国から疎開する少年たちを乗せた飛行機が敵の攻撃を受け、南太平洋の孤島に不時着する。大人のいない環境の中で、6〜12歳の少年たちは選挙で隊長を選び、狩猟隊や、救助を求める烽火(のろし)の番をする係など、それぞれの役割を決め、生活のルールを定めていく。 豊富な食料に恵まれ、野生の豚が棲息する楽園のような島で、島内の探検に精を出すなど、当初は秩序ある平穏な生活を送るが、次第に、激しい内部対立が生じ、殺伐とした陰惨な殺戮へと駆り立てられていく。 海からやってきたのか、空からやってきたのか、闇に潜む得体の知れない「獣」の存在。少年たちは恐怖心に襲われ、狂気に囚われていく。 そして、「蝿の王」とは、いったい何者なのか。 やがて、少年たちの内面にも「獣」が巣くっていたことが明らかになる。 この作品は、人間の内なる暗黒をえぐり出すことによって、人間のあり方を問おうとしているのかもしれない。 映像で楽しむなら、DVD『蝿の王』(ピーター・ブルック監督、ジェームズ・オーブリー、ヒュー・エドワード出演、IVC)を薦めたい。 『蝿の王』の影響を受けていると思われる『バトル・ロワイアル』(''見広春著、幻冬舎文庫、上・下巻)を、『蝿の王』と読み比べてみるのも一興だろう。 映画化された『バトル・ロワイアル』のDVD『バトル・ロワイアル 特別篇』(深作欣二監督、藤原竜也、前田亜季出演、東映ビデオ)は、劇場版では削除された部分が復活している。 | ||||
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『蝿の王』(ウィリアム・ゴールディング著、平井正穂訳、新潮文庫)は、かなり以前から読まねばと思いながら、果たせずにきた本である。 ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』の系譜に連なる作品ということを知ったら急に読みたくなり、一気に読んでしまったが、これは少年のための物語なのか、大人のための文学なのか、未だに判然としない。著者のゴールディングが1983年にノーベル文学賞を受けたことは、はっきりしているが。 近未来に起こった世界大戦のさなか、英国から疎開する少年たちを乗せた飛行機が敵の攻撃を受け、南太平洋の孤島に不時着する。大人のいない環境の中で、6〜12歳の少年たちは選挙で隊長を選び、狩猟隊や、救助を求める烽火(のろし)の番をする係など、それぞれの役割を決め、生活のルールを定めていく。 豊富な食料に恵まれ、野生の豚が棲息する楽園のような島で、島内の探検に精を出すなど、当初は秩序ある平穏な生活を送るが、次第に、激しい内部対立が生じ、殺伐とした陰惨な殺戮へと駆り立てられていく。 海からやってきたのか、空からやってきたのか、闇に潜む得体の知れない「獣」の存在。少年たちは恐怖心に襲われ、狂気に囚われていく。 そして、「蝿の王」とは、いったい何者なのか。 やがて、少年たちの内面にも「獣」が巣くっていたことが明らかになる。 この作品は、人間の内なる暗黒をえぐり出すことによって、人間のあり方を問おうとしているのかもしれない。 映像で楽しむなら、DVD『蝿の王』(ピーター・ブルック監督、ジェームズ・オーブリー、ヒュー・エドワード出演、IVC)を薦めたい。 『蝿の王』の影響を受けていると思われる『バトル・ロワイアル』(''見広春著、幻冬舎文庫、上・下巻)を『蝿の王』と読み比べてみるのも一興だろう。 映画化された『バトル・ロワイアル』のDVD『バトル・ロワイアル 特別篇』(深作欣二監督、藤原竜也、前田亜季出演、東映ビデオ)は、劇場版では削除された部分が復活している。 | ||||
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『蝿の王』(ウィリアム・ゴールディング著、平井正穂訳、新潮文庫)は、かなり以前から読まねばと思いながら、果たせずにきた本である。 ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』の系譜に連なる作品ということを知ったら急に読みたくなり、一気に読んでしまったが、これは少年のための物語なのか、大人のための文学なのか、未だに判然としない。著者のゴールディングが1983年にノーベル文学賞を受けたことは、はっきりしているが。 近未来に起こった世界大戦のさなか、英国から疎開する少年たちを乗せた飛行機が敵の攻撃を受け、南太平洋の孤島に不時着する。大人のいない環境の中で、6〜12歳の少年たちは選挙で隊長を選び、狩猟隊や、救助を求める烽火(のろし)の番をする係など、それぞれの役割を決め、生活のルールを定めていく。 豊富な食料に恵まれ、野生の豚が棲息する楽園のような島で、島内の探検に精を出すなど、当初は秩序ある平穏な生活を送るが、次第に、激しい内部対立が生じ、殺伐とした陰惨な殺戮へと駆り立てられていく。 海からやってきたのか、空からやってきたのか、闇に潜む得体の知れない「獣」の存在。少年たちは恐怖心に襲われ、狂気に囚われていく。 そして、「蝿の王」とは、いったい何者なのか。 やがて、少年たちの内面にも「獣」が巣くっていたことが明らかになる。 この作品は、人間の内なる暗黒をえぐり出すことによって、人間のあり方を問おうとしているのかもしれない。 映像で楽しむなら、DVD『蝿の王』(ピーター・ブルック監督、ジェームズ・オーブリー、ヒュー・エドワード出演、IVC)を薦めたい。 『蝿の王』の影響を受けていると思われる『バトル・ロワイアル』(''見広春著、幻冬舎文庫、上・下巻)を、『蝿の王』と読み比べてみるのも一興だろう。 映画化された『バトル・ロワイアル』のDVD『バトル・ロワイアル 特別篇』(深作欣二監督、藤原竜也、前田亜季出演、東映ビデオ)は、劇場版では削除された部分が復活している。 | ||||
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映画版は昔観ていたんだけど、これはまたちょっと違うストーリー部分もあり、映画と重なる部分もあり、 で楽しめました。 映画と違い、一人ひとりの心情にも細かくスポットが当てられていて、生徒一人一人の視点からのストーリーも組まれている。 過去に映画を観て楽しかったという人もそうでなかった人も、是非読んでほしいです。 | ||||
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とりあえず中学生が殺し合うという設定だけでこの作品を遠ざけるのはもったいない。 物語は面白いし、登場人物の動かし方もとてもいい。42人の生徒でここまで話を展開できるというのは感心させられる。 それに何といってもキャラクターが素晴らしい。簡単に六人ほど紹介すると、 七原秋也……亡き友の惚れた女を命がけで守ろうとする主人公。 川田章吾……戦闘に長けた前回のバトルロワイアルの生き残り。 三村信史……殺し合いを仕組んだ政府に一矢報いようと奔走する策士。 杉村弘樹……銃も持たずに惚れた女を探して島中を駆け回る熱血漢。 相馬光子……生き残るためには手段を選ばない冷酷な少女。 桐山和雄……虚無なる心を内に秘める完全無欠にして最強の天才。 作品自体にリアリティがあるかどうかはさておき、魅力的なキャラクターが自分のため、友達のため、そして愛する人のために戦い、走る姿は見ていて心に込み上げるものがある。この他にも、オカマにアイドルオタク、自称・光の戦士などまだまだ濃いキャラクターが盛りだくさんだ。 そんなユニークなキャラクターたちの戦いと極限状態での選択、この作品は文句なしに面白い。 | ||||
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中学生が殺し合う、という内容に、社会現象ともなった本作。 正直、話題性だけの内容だと思っていたのですが、友人に「泣ける」と薦められ 読んでみたところ・・・ 登場人物同士の人間関係が奥深く描かれ、それでも相手を殺さなければ 自分が殺されるという悲惨な状況に、涙なしでは読めませんでした。 その後映画も観てみましたが、映画では2時間しかないため登場人物のバックボーンが描ききれず、 そのため現実的でないサイコ風の内容に、小説版との大きな落差を感じました。 小説版を読んでいない方は、映画版のイメージが強いかと思いますが、 私としては、小説☆5つ、映画☆2つという感じです。 こちらが本当のバトル・ロワイヤルです。 フィクションとして、文句なく面白く、泣ける話ですので、是非。 | ||||
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中学生が殺し合う、という内容に、社会現象ともなった本作。 正直、話題性だけの内容だと思っていたのですが、友人に「泣ける」と薦められ 読んでみたところ・・・ 登場人物同士の人間関係が奥深く描かれ、それでも相手を殺さなければ自分が殺されるという状況の中で 殺し合いを強いられる悲哀が丁寧に描写されていて、涙なしでは読めませんでした。 その後映画も観てみましたが、映画では2時間しかないため登場人物のバックボーンが描ききれず、 そのため現実的でないサイコ風の内容に、小説版との大きな違いを感じました。 小説版を読んでいない方は、映画版のイメージが強いかと思いますが、 私にとっては小説の方が評価が高く、☆5つという感じです。 フィクションとして、文句なく面白く、泣ける話ですので、是非。 | ||||
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文学というのを理解してのグロ、 傑作ですが、これに影響された馬鹿な学生のニュースを見ると頭が痛いです。 色眼鏡な見方しかできない連中は、この作品の真意を知らないんでしょう。 全く、可哀相です。 | ||||
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中学生がクラスメイトと殺し合いをするというショッキングな設定に惹かれて読んでみました。舞台は何もかもが大幅に狂っている日本、そんな国の政策により中学生が離島でクラスメイトと殺し合いをさせられるという話です。さぞ人間くさいドラマが展開されいろんなことを考えさせられるだろうと思いきや、読書感はゲーム感覚のサバイバル小説といった感じで苦悩や葛藤といった色は意外と薄いです。結局は作者一人の心情というものがどの登場人物にも投影されており、リアルという感じではありません。ただ想像とは違っていたのですが、これはこれで楽しんで読むことができました。設定ほど重い小説ではないので人間ドラマを求める人にはもっとふさわしい本があると思います。青春サバイバル小説という感じを求めている人にはピッタリの本だと思います。 | ||||
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王様ゲームに似てる…でも、呼んでて面白い!中学生なのにこんなこと言ってちゃいけませんね^^; | ||||
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中学生が「殺し合う」描写が残酷との批判がつきまとう作品ですが、 私は気に入りました。 他人の言いなりになるのではなく、 投げやりになるのでもなく、 自分の頭で考えて、考えて、考えて、 自らの責任において、他人を信用し、 行動することの大切さが描かれていると私は感じました。 | ||||
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「中学生同士が殺し合いをする」という設定で書かれているが、殺しを中心に書かれているのではなく、生きるということは何かということを訴えかけている。死を意識することによって明らかにされる生。平和な世の中に住んでいて生死をそれほど意識せずに過ごしていることが当たり前になっている。それを再認識させられる作品である。 また、日々の生活の中で、当たり前であることが当たり前であると錯覚している平和ボケした私たちに喝を与えるような作品である。 グロテスクな内容といわれていますが、読んでみるとストーリーは美しい。こんなに美しい作品は滅多にないという感じです。青春時代を生きる彼らの夢、友情、恋や片思い、裏切り、反骨精神、人間の様々な要素が詰まっています。 当たり前に過ごしてきた中学生活の中で、拉致されて孤島で昨日まで友達だったクラスメートと殺し合いをさせられるなんて思いもよらないでしょう。しかし大人のルールには逆らえずゲームにのる生徒、乗らない生徒、乗らされる生徒。すべてが極限状態です。信じる信じないも自分次第。そんな他人を信じられない環境の中で守るべきものを守る精神(それは大切な人だったり自分の信念だったり)は美しい。そこで生まれる友情は美しい。そんな中でも希望を捨てずに過酷な状況と戦い続けるさまには心を打たれます。 何事もなくただ漫然と過ごしてしまっている自分に気付いている方、生きることに希望を見出せない方にはきっと何か得られるものがあると思う。そして是非、今青春時代を生きている学生の方にも勧めたい本である。 どんな世界でも生きていくことは大変だけれど、生き抜くしかない。と感じられる作品です。 | ||||
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面白いです。最初のうちは読んでて少し気持ち悪くなったりすることもありました。読み終わった今、文章を読んで吐き気がするのってすごいことだなぁと思います。決して文章力があるとは思えませんがこの独特の表現の仕方も、私は読んでて面白いと思いました。主人公を中心に書きながらも1人1人に特別なエピソードを添えているのもいいです。次の場面に進むとき、最後に【残り ■人】と書かれているのをみてあぁ、この子死んだんだ…と実感できます。クラスの名簿や、エリアの地図などを見ながら読むのがまた楽しいです!ふとしたときに「読みたい…」と思える作品です。 | ||||
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もう10年以上も前になるのでしょうか、当作品は「殺し屋イチ」を愛読しているちょっと変わった女の子の友達が貪る様に読んでいて、凄く興味を引かれて読んでみました。超絶過ぎる分厚さに初め抵抗を持ちましたが、読み進めて行くうちに内容も超絶にぶっとんでいて、一気に読破してしまった事を思い出します。まず素直に凄いと思ったのが、40人の中学生それぞれに背景とドラマを持たせ、読者をぐいと世界観に引き込む。そしてそのキャラ達がそれぞれ生き生きと(?)動き出してそれぞれに壮絶な殺し合いとしていくという描写の緻密さ。40人以上もあれば、半分くらいは殺され方の描写に手を抜くだろうと、もしくは食傷気味になり飽きてしまうだろう、とでもなりそうだが、当作品はそんな事はございません。「グラップラー刃牙の最大トーナメント戦」のように阿鼻叫喚の殺し合いを全て描き切ったのです。読了後、しばしの時間放心したのを覚えています。深作監督による実写版も劇場に見に行きました。結構こちらも良かったです。そしてDragon Ashのエンディングテーマも秀逸でした。 | ||||
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日本ホラー小説大賞を受賞できなかったことで有名な大作である。 同賞は当時二年に一度しか受賞作が出ない(出さない?)ことで有名であった。本作は受賞作が出ない(出さない?)年の応募作であった。応募が一年ずれていたら結果は違っていたかも知れない。 当時の選考委員の言葉として「活字にするに忍びない」というような意見があったと記憶している。確かに当時は若者による凶悪な事件が多発し社会問題としてクローズアップされていた時期ではあった。だが結果的に本作は『完全自殺マニュアル』等の問題作で有名な太田出版から刊行され、漫画化・映画化もされて、よくも悪しくも論争まで巻き起こす大ベストセラーとなった。 近未来社会を描いた一種のSFであり、選ばれた中学校のクラス全員が、孤島での命がけのバトルロイヤルを強いられるというストーリーであるが、本作が話題になったときの、ある女子中学生による新聞への投書が記憶に残っている。曰く「私は(バトル・ロワイアルの)小説は読むかも知れませんが、漫画や映画は絶対に観ません」つまり彼女は小説も漫画も映画も読む(観る)ことなしに本作を評価しているわけである。どうしてそんなことが可能なのだろうか。 個人的にはホラーというよりもミステリーとして楽しませてもらった。新人がこれほどの大作を、破綻なしに書き上げるというのは並大抵のことではない。むろん小説なら何を書いてもいいというものではあるまい。だが不快感を吹き飛ばすジェットコースター的な面白さの方が印象に残った。 サバイバルものの前例はいくらでもあり、本作がそれほど画期的というわけでもないだろう。人が殺され過ぎるきらいはあるし、中学生という設定にも無理があるような気はするものの、それらの欠点を圧倒する有無を言わさぬ迫力が本作にはある。最後のどんでん返しもなかなかのものだし、食わず嫌いするには勿体無い作品である。 | ||||
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