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完全なる首長竜の日
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完全なる首長竜の日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 1~20 1/3ページ
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●もし夢から覚めなければそれは永遠に現実の世界。確かめたいのなら死んでみるしかない。SCインターフ ェースによるセンシングも夢か現実かに気付くのは、目を覚ました時しかない。高度かつ細部にわたり計算 された筋立てにより、夢と現実、虚と実の境目の混沌とした不安定さに平静心を乱される。 しっかり読んでいないと、いつの間にか夢の世界に引き込まれてしまう。ひょっとしたらこれは誰かの見 ている不思議な夢なのではないか?私はその中を彷徨っている迷い子なのか?・・・と思わせる作品である。 終盤まで幻想的な雰囲気が続き、ラストはダブルどんでん返しのハードSF。残された思いは限りないカオ ス。この様な作品に出会うからこそ、SFは止められません‼ | ||||
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今起きている事が現実の事なのか頭の中の世界なのか、終始曖昧で浮遊するような不思議な感覚に満ちた小説ならではの話で、自殺の原因がありがちではあるが面白い作品でした。黒沢清監督が手がけた映画は、この小説のパーツを使って別のストーリーを作り上げた傑作になっているのでそちらもお勧めです。 | ||||
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プレシオサウルスは恐竜じゃなくて海棲爬虫類だから爺さんが正しい | ||||
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なんだか……温い水塊の中に閉じ込められてしまったような不思議な酩酊感がありました。 読み進める中で次第に居心地の悪い違和感を感じるようになり、最後には作者の物語に絡め取られてしまいます。 たしかに好みが分かれる作品だとは思います。しかし、好き嫌い以前に作品としての面白さが分からないという方は、まずはご自身の「読む力」を疑うべきかもしれません | ||||
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今、現実と思ってる自分が本当に自分なのか、読み終わったあとに確認したくなります。 後半になるにつれて、ひょっとして・・と思わせる場面が増えていき、ああ、やっぱりと思うのですが、最後の最後に、ええええという場面が用意されている。 正直、ちょっと救われない気持ちになりました。 | ||||
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弟の意識の世界と思っていたら、実は主人公の作り出した虚構の世界だったという流れ。 完全に騙されました。 最後もあざやかです。 そして、ふと自分の暮らしているこの世界があやふやなものに思えてきます。 おもしろかったです。 | ||||
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多分、誰もがする「本当に自分や、この世界は存在するのか」 という妄想の怖さを小説という形にしたのだと思う。 それをわかって読むか、わからないで読むかで違うかな。 最初はそれがわからなかったので、冒頭の部分で明らかに瑕疵があるように感じた。 ただ、受賞作ということで我慢して読むと、 それが後半部の妄想の怖さとつながって、物語の完成度に変わった。 小説を読むというのは難しいなと思った。 | ||||
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映画と設定が違ってまた面白かったです。注意して読まないと主人公が現実世界にいるのか、幻覚の世界にいるのか分からなくなります(笑) | ||||
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植物状態となった患者とコミュニケーションが取れる医療器具を使い、弟が自殺未遂をした原因を調査している際に、主人公の周りで不思議なことが次々に起こるというストーリー。 現在と過去、現実と夢が複雑に絡み合ったところが斬新でラストが衝撃的です。 デビュー作とは思えない完成度の高い作品です。 | ||||
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一読した感想は「つまらない」だった。 手法もありきたりだし、ラストは投げっぱなしだし、 SFとしてもミステリとしても中途半端。 ……なのに、数日経っても、小説のイメージが頭から離れない。 カンカン虫が船を叩く姿、立ち入り禁止の旗が立つ磯の風景。 拳銃自殺で飛び散る脳漿。海を渡る首長竜。ベッドにぽつんと置かれた自動拳銃。 乾いた文体で執拗に繰り返されたイメージが頭に焼き付いて、いつまでも離れない。 それどころか、日を追うごとに強く鮮明になっていく。まるで現実と夢の境界が曖昧になるように。 たまらず、読み返した。こんな感想をもった小説は始めてだ。 | ||||
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他の人たちにはどう写ったか分かりませんが、この私には 驚愕でした。 世にも不思議な文章をお持ちの方です。 「胡蝶の夢」 いつの間にか、異次元の世界に読んでいる者を引き込んで。 次第に一つの言葉を増幅させていく。 とにかく一つの口語詩の文体を貫いて、この作品を 一つの詩とみなしても良いかのように、描ききった。 お見事でした。 何より自分を保ちきった精神力。創作力。そして実力。 つまらないチーム何チャラとか、はっきり言って信用して いなかったこのミスも、この作品で少し見直しました。 95点。久々に面白い作品でした。基本的にはお勧めします。 但し、精神疾患的な作品が嫌いなら、やめましょう。 | ||||
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文書が章ごとにきれていて、細切れ時間で読みやすい。 映画を見て買いました。 | ||||
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近年、読書から遠ざかっていましたが、映画を観て面白いと思い本書を読んでみました。 しかし、この両者は、同様の要素を使っているものの、登場人物の設定等も異なっており、別の作品であるかのように、先の展開を想いながら読み進めることが出来ました。 私は、映画も本書も両方とも好きです。 夢のような意識の中と現実との境界が混乱して来る「恐れ」のようなものを感じました。 | ||||
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第9回『このミス』大賞に、選考委員の全員一致で選ばれた。その割には一般読書家の書評では賛否両論。 評価が悪い理由として、オチが見えた、とか、ミステリーとしてあるいはSFとしてどうなんだ、というようなものが主なようだ。そもそもそういう人たちは、ミステリーを壮大なクイズのようにとらえているのでは?(そういうニーズに応えた作品が多いから、私はミステリーが好きではないのですが。)ストーリーなんて、長い人類の歴史の中で使い古されたものばかり。目新しくない、というのなら、すべての物語が「目新しくない」 それよりもストーリーテリングのテリングの方である。わかっていても引き込まれるのがテリングの力。これがあれば、使い古されたストリーに命が吹き込まれる。 南西諸島の小さな島。猫家(にゃんか)と呼ばれる極貧の家。魚毒。魚毒を知らせる赤い旗と青い海のコントラスト。ゆらゆらとゆらめく、あいまいな、はかなげな、想いと想い、自己と他者、あらゆるものが交錯し、過ぎていく。また戻ってくる。 ミステリーといえども、そもそも文学の一形態。自分が体験できないことを疑似体験させてくれる活字の芸術。そう考えると、死を選ぶ人間の心理状態がわかるような気がしてしまう、この筆の力はすばらしいと思う。 | ||||
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好き嫌いが別れるとレビューにありましたが、全くその通りかと。 個人的には、夢の中を漂うような不可思議な読み心地が何とも言えず好ましかったですが、万人受けする作品ではないと贔屓目に見ても分かるので星を1つ減らしました。 作中に似たような描写が何度か出てくるのですが、そこで得る妙な違和感がスリリングで早く真相を知りたいと読み進めました。 日頃全く読書をしない私が最後まで難なく読み進められたので、読み易い作品なのではないかと思います。 | ||||
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ミステリーというより、SFのひさびさの面白い作品だと思います。 | ||||
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まずは、とにかく読みやすかった。 SFは普段全く読まないのだが、これはギリギリ現実的。 文章上手いと思いました。 オチがイマイチだと言う方がとても多いのですが、 私はこのオチは素晴らしいと思いました。 「また夢か」と思ってしまったら面白くないです。 「これが現実だったら、誰かが(あれ)を置いたんだ。」 と考えると恐ろしくなってきませんか? | ||||
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正直、それほど印象に残る文章でもなく、ネタはディックのパクリでオチは読める、知識はウィキレベル……なのに、最後は引き込まれる。 思うに、しつこく、クドイまでの説明と伏線の繰り返し。基本をガチガチに固めたが故の完成度だろう。 確かに、読書に慣れた人間は、物足りなさを感じたり、あっさりネタに気付くだろう。 しかし、大多数の読書に馴染んでいない読者ニーズに対応しているのだと思う。 ただ、この手は2度は使えないネタだから、捨て身のネタかな。 それにしても、SFネタが文学寄りやミステリに流れてきている現状はSF市場衰退の結果ではないかと思えて悲しい。 | ||||
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なかなか面白かった********************** | ||||
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ものすごく上手いと思う。だけど印象に残らない。 内容は個人的には良かったと思います。一読の価値はあるのではないでしょうか。 ただし、現実と虚実が交錯するような話が苦手な人や、ミステリーらしいミステリ―を期待する人にはお勧めしません。 ■ 良かった点 出来事としてはスローテンポなのに牽引力があります。 ジェットコースターのように振り回すわけでもないのにこれは凄いですね。 もちろん悲しい出来事も多々ありますが、至って穏やかに進みます。 文章も過不足が無いというか、読みやすく洗練された感じを受けました。 それと「民俗学っぽい島の雰囲気」「戦後の成長期」と「マンガ家」「SF的ガジェット」の破綻のない組合せは良かった。 まあ、一つ一つの詰めが甘いのかも知れませんが、詳細描写に味がある小説とは、逆の方向性で楽しめます。 ■ ちょっと・・・ ストーリーがよく練られてるなぁ、と感じましたが・・・。 これ感じちゃったら不味いでしょ? 現実と虚実の交錯が巧み過ぎるというか、読者に親切過ぎると言うか。 ソツがなさ過ぎて、現実と虚実が入り混じる話なのに「もやもや感」や「ぞくりとする感覚」がない。 分かりやすいんですよ。 これ、何かにつけ一貫しています。 分かりやすく、そつがなく、巧み。 だから、印象に残らない、共感も浅い。それに、何か足らないと言われる。 作者の主張って一体なに? 冷静すぎないかな。もっと自分を出せば良いと思う。 この手の話が難しいと感じる人は、いっそターゲット層からハズした方がいいんじゃないかとすら。 せっかくの哲学ゾンビが上滑りしちゃってる気がする。 --- 全体としては楽しめました。 有名作家のものでも「う〜ん」なんて思うこともありますし、★4に。 | ||||
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