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ウォッチャーズ
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ウォッチャーズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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クーンツの作品はこれが初めてです。 少し言い過ぎかもしれませんが、ご了承下さい。 まずは面白いと思ったところから。 やっぱりベストセラー作家というだけあって非常にそれぞれの登場人物たちの設定がうまいですね。恋人を失ってトラウマを抱えている主人公がヒロインと出会う、そして恋に落ちる...。こういう設定は個人的に燃えました。 この小説はSFホラーパニック的な話であるわけですから、「これは何かまたヤバい事が起こるなぁ」といった風に期待しましたし、また主人公は大切な人を失う、という悲劇を二度と起こしたくないわけですから、「そうとうアツく頑張るんでしょうなァ」といった期待もあったわけです。 そしてまた事態のヤバくなり具合も素晴らしい。 <アウトサイダー>なるクソ強い哀しきブサメン生物兵器と、快楽殺人を愉しむプロ中のプロの殺し屋が悪役として登場します。いくら海兵隊に入っていた主人公とはいえ、果たしてコイツらに勝てるのかァ!といった感じに、すばらしくワクワク感が増幅されるわけであります。 が、しかしです。ウォッチャーズはそれらの設定を十分には生かしきれていません。言ってしまえば「コイツら意外に弱ェェ」です(<アウトサイダー>は健闘した方ですが)。なぜ弱いと感じたかというと、ほとんど全員力技で勝てたからです。よく今までプロとしてやって来れたなお前ら、と言いたくなるような弱さです。そして、今までのワクワク感は何であったのか、という結論に至ってしまいます。 しかもこの問題は、作品の面白さにも繋がります。読者は、こんな強い相手にどんな機転を利かせれば勝てるのか、という期待を持ちつつ、読んでいるわけですから、力技で倒されると萎えるわけです。いくら作品内容が突っ込みどころ満載のアホバカ展開でも、ここだけはちゃんとしていて欲しいところなのです。 もう一つダメダメなところがあります。敵が主人公の前に登場するシーンが、少ないし短いです。(短いというのもアッサリ死んでしまうからなのですが)もっと敵との追いかけっこを描けばいいものを、感謝祭やら、クリスマスパーティーの、わー、プレゼント交換ー、きゃー、おいしー、な場面が続き、現実が充実していない僕としては少しイライラしてくるレベルなのです。と、読み終えた後に思います。 ここまで言っておきながら、基本面白いです。万人にオススメです。犬は可愛いし(ノーラも可愛いし)、最初の方はかなり面白いし、最後はここまで言っておきながらも少しホロリとキてしまいました。設定的にもストーリー的に万人に受けることは間違いないハズです。エンターテインメント小説が読みたい人には是非。 | ||||
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