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神の火
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神の火の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 1~20 1/3ページ
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高村薫さんの渾身の作品、原発技術者が日本海・ふるさとの浜に建設された原発を襲う〜すごく勉強になりました。神の火は、魂を昇華する象徴だった、読む前は、原発の事かと。最後辺は、時間をかけてゆっくり日にちをかけて、咀嚼しながら〜。 | ||||
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凡人の私には原発襲撃の意図するところが理解できない。 主人公の行動描写が、特に終盤において相当細かく続き、投げ出そうと思ったがなんとかこらえた。 結果、無駄に時間を費やしてしまった。 なお、送られてきた「本」はボロボロだった。このレベルでも商品になるのかと感心した。 | ||||
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ウォッカを呑み始めたのはこの小説のラーメンにウォッカの件だった。 今でもラーメン屋でウォッカ頼めるかなー とか、思ってしまう。 | ||||
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この作品の世界がとても好きで、音海の断崖へ何度も行っている。 音海に行くと、なぜ舞台が此処でなければならなかったのかが何となく分かる。 ついでに大阪、京都へも足を伸ばすのだがビルや小路、商店街の幾つかは小説の頃とは少しずつ変わっていってしまっている。あれからだいぶ経つからな。高村薫の愛するごった煮の雑然さがだんだんと失われていくのかな。 一方断崖や遊歩道や小さい港はそう変わらない風景のままだ。取り残されたように佇んでいる(いた)。 コロナ明けにはまた舞鶴を訪れたい。のんびり日本海フェリーで海から行こうか。 | ||||
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確か「黄金を抱いて翔べ」にも電力会社が出て来た。「わが手に拳銃を」の方だったか。そしてこの「神の火」も。それは大阪梅田である。大阪八百八橋と言われた大阪市、とりわけ北区辺り。作者はこの辺りに凄く詳しい。しかし大阪駅は出て来ないし、丸ビルや紀伊国屋書店も出て来ない。阪急京都線とおぼしき線は出るのだが。いわゆる阪急ファイブや若者の繁華街は出て来ないのだ。しかし肥後橋や西梅田方面、そして酔客やポン引きが歩く界隈は出て来る。うどんよりアルコールか。 その様に私にも馴染みが深い場所が相当濃く描かれる自分にとっての良さがある一方で、この電力会社に数作品に渡って執着する髙村さんのこだわりは何だろうとも思う。別に朝日や毎日新聞でも良かろう。気になるのは私の伯父がその電力会社に勤めたからだ。しかも原発でかつて会社が謝る事態になった際、世が世ならその伯父が会社の代表として世間の前で頭を下げたかもしれない立場でもあったので気になるのだ。本作品はまさにそのど真ん中の事例です。 伯父も物理学の人として高度な学びをノーベル賞を取る人がずらりと並ぶ学舎で受けたので、僅かながらこの作品に関わるのです。本人は本当は日立に入りたかった人だったが。精緻な研究をする髙村さんなのでそんな業界もよく分かるのでしょうね。原子力とは何か。どんな危険を孕むのか。そのリスクを承知で会社と日本政府は「何となく日本人にアナウンスして」合意の元に日常生活の中に組み込んでいる。 髙村さんのこの電力会社に掛ける気持ちの本筋は何だろうか。身内がかの会社にいるから警戒しているのではない。その行間から感じるものを読み取りたいが何となくぼんやりしている。やくざはさておき、ロシアも出て来るが電力開発に於いてはそのロシアも相当未来のその世界の覇権競争の主でもある。髙村さんの行間が読み切れないが…いつか何かでそれが知りたくなる。尤も髙村作品はサスペンスの陰にある、この行間に最も楽しめるものがある性質を持つと思う。それこそが髙村節になっているとも思う。梅田の匂いと共に。 | ||||
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国際原子力機関(IAEA)の職員が40名常駐している国、日本。そう聞いたことがあります。そしてこの人数は世界で最も多い数なのだそうです。その話は2011年の東日本大震災で福島第一原発が壊滅的被害を受けたその前の話です。 原子力が平和利用されているかを精査する目的のIAEAがなぜ日本にそんな人数を配置しているか。その理由が「日本の技術力を持ってすれば明日にでもこの原子力を使って原子爆弾を作れるから」監視している、という事なのだそうです。それを知ってこの25年前の小説を読むと更に架空が架空でない話に読めると思う私です。 | ||||
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高校生の頃ですから、90年代ですかね、この本、読んでいたのですが、再読してみました。完全に中身を忘れていました。 原発技術者にして、ソ連に極秘情報を流すスパイだった島田。島田はロシア系の混血児で、江口によりスパイの手ほどきを受けた。 今は諜報の世界からは足を洗い、小さな出版社でつつましく生活していたが、なぜか「トロイ計画」という原発襲撃計画の秘密を知ることになり、諜報の世界に巻き込まれてしまう。 幼なじみの無頼系キャラの日野、ソ連からの亡命者らしい弟の如き良、そういう連中もからみつつ、はたして島田は…? なんか、あまり大した情報じゃないのに、原発を扱っているのが新しいというか。 というか、福島第一原発が弾ける前に、これを書いていた高村薫の慧眼、というのは凄みを感じました。 | ||||
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良が攫われて、それを取り戻すために血眼になる島田。島田の握った情報をめぐり、CIA、KGB、北朝鮮、日本公安警察がバトル。しかし、良は死んで帰ってきた…。 虚しくなった島田は、日野とともに原発襲撃を実施する…ただ、「神の火」を見んがために…。 良奪還のために、なぜに島田が?とか、そういうのがあるのですが、良に対する島田の思いって、どこかホモっぽいところがあるというか、そういうのを感じました。 基本、後半は「黄金を抱いて翔べ」と同じというか、男同士のキズナとか、そういうのからの襲撃劇というパターンは、それこそ「黄金」の焼き直しという感じがしました。 というか、そもそもどうして原発襲撃すんのよ、という動機も、あまりはっきりとは書かれないのですが、ここはあまりはっきり書いちゃうと野暮というものではありますね。 ただ、原発襲撃して、原子炉開けて、沸騰水溢れさせて、それでどれだけのダメージがでるのか、ちょっといまいちよくわからないんですよね。 さすがに福島第一ほどではないにせよ、やはり廃炉ですかね。 とりあえず、この時代に、原発をネタに書いた高村薫さん、スゴイと思いましたが、ただ諜報戦がいまいち落合信彦っぽい安っぽさを感じてしまいました。 | ||||
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高村さんの力作!こんかいは原子力発電所が舞台!読みごたえありますよ‼ | ||||
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高村さんの力作!こんかいは原子力発電所が舞台!読みごたえありますよ‼ | ||||
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若狭湾周辺や大阪西成区ドヤ街の細かな描写等読んでいて興味深いが、主人公達の日常が延々続く。 もっと緊迫した内容を想像していたが、骨子がぼやけ物語全体も散漫な印象。 主要な登場人物(島田、日野、良)の行動と彼等が結局何を望んでいたのかが最後まで良く分からない。 兼ね合いに乏しい最終章も原発への侵入破壊行為が良の為なら、何故それ程までに良に肩入れするのかが動機付けとして弱い。 | ||||
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迅速に配達いただいた。 しかし、商品は背表紙に赤の指紋が付いており、表紙には紙を本の上にのせて強く何か書いたような跡がある、使用感あるで「非常に良い」はあまりに違うでしょう。単価はタダみたいなものだが出展者の評価が高かったので投稿します。 | ||||
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彼女の文章は、ほんとに剛直で、女性の文章と思えない。 テーマ自体も女性が選ぶものではない。ここに新たな変化があるのかもしれない。 原子力発電という強力な科学の進歩は、様々な精神的な不安定を導き出す。 そして原爆という沢山の人間を殺害する能力の存在が、少なくとも原子力発電には、連想される。 原子力発電は、怖いという。 そんなに怖くないなら、東京に原発を作ればいいとも言われている。 この本の中でも、原子力発電が、平和を前提とした構造物であることを意味しており、 これをミサイルで攻撃したら、ひとかたまりもないことをいっている。 日本の原子力発電は、世界一安全であるといわれているが、 チェルノブイリの事件、そしてスリースマイルズの事件など、 何らかの事故が起こることは、考えられる。 実際に 福島で メルトダウンしてしまった。 原発に関わる沢山の技術者が存在しているが、 人間の考える知恵は、つねに限界性を持ち、絶対ではない。 つまりやはり原発は、安全とはいえない。あらゆる場合を想定して、つくられなければならない。 原発のことについては、あまり詳しく知らない。 動燃(動力炉・核燃料開発事業団)は、高速増殖炉の開発をしている。 プルトニウム利用の技術開発を中心に据えて、電力会社の原子力発電推進を進める役割。 実験炉「常陽」原型炉「もんじゅ」野開発・運転費など、95年度までに1兆1500億円を使っている。 高速増殖炉が、実用化されるまでの つなぎとして位置づけられていた、 プルトニウムを燃料とする 原発(新型転換炉)の計画が昨年中止された。 使用済み核燃料を再処理して、プルトニウムを利用する「核燃料サイクル」を推進している。 LNG火力発電の1キロワットの原価が9円、石灰火力・石油火力では、10円であり、 原子力発電も、発電原価は9円、そのうち20%の1.8円が、ウラン核燃料費になる。 しかし、プルトニウム再生が2倍になるとすれば、コスト的メリットがなくなる。 今後どんな方向に行くのかよくわからない。時代が決めてくれる。 いわゆる無計画の計画と言うべきか。だんだんとキャンバスの中が埋まってきている。 | ||||
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相変わらず硬質かつ重量級の文書で、読み進めるのに体力 が必要です。 全編を支配する重苦しい世界観は、表面上平和な現代日本 とは一線を画す、独特の雰囲気を醸し出しています。 然しながら、元ソ連のスパイという主人公の立ち位置、やや強引 ともいえる終盤の原発侵入における動機など、作者の肩に力が 入っている分、上滑りの印象を感じました。 | ||||
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上巻・下巻共通の感想。 さまざまなハードウエアについて、詳細な記述が光り、圧倒的迫力を醸し出している。 そして、原子力に携わる人間が内部からテロリストに育っていく過程も説得力がある。 その点で『天空の蜂』同様に、内部で育つテロリストを防御する手段はない、という一種のシミュレーションになっている。 社会科学・技術両面をカバーしつつ、人間の内面も描き切った質の高い文学だと思う。 | ||||
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頼まれ物でしたが、商品が届き非常に良く満足されておりました。 | ||||
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海外に住んでいて、手持ちの日本語の本が無くなったので友人に借りたこちらを読みました。 一言で言うと、難しい。インテリの匂いぷんぷんで私のような凡人(ORそれ以下?)な人間にはついて行くのにアップアップでした。それでもめげずに最後まで読んで、これから下を読みます。 北朝鮮やロシア、アメリカが出てきて原子炉をめぐってドロドロ。完全に私の苦手な分野です。情報を流したり、流されたり、裏切ったりだましたり。スケールが大きすぎて頭がくらくらしました。 自分では絶対に選ばないようなジャンルの本を読めた点では良かったと思います。世の中には賢い人たちがいるもんですねー。 | ||||
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旧版を図書館で借りて読み(原発をネタにした社会派小説でかなり難しかったのですが)日野のキャラクターがカッコよくて 何度も読み返し、あまり深く考えずに改訂版を購入しました。 正直、ここまで違うとは思っていませんでした。改訂版はスパイ小説でした。 旧版が書かれたころは冷戦が確実に社会情勢として存在していたので、その辺りも含めて大幅改稿されたのだと思います。 旧版では分かりにくかった主人公のスパイとしての活動や、黒幕の江口との関係も細かく書かれていて かなり分かりやすくなっていました。話としてはとても面白いと思います。 ただ、個人的に日野のキャラクターは旧版のほうが良かったです。 奥さんが殺された後の独白を読んでちょっとうるっと来たんですが、改訂版ではその部分がすっかりなくなっていました。 主役の島田も、旧版では初恋の人に似ているという理由で、必死にロシア人の青年を助けるという表現がなくなっていて 終始淡々としていた感じがします。 できれば旧版を再版して欲しいです・・・・! | ||||
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何も得ることができないつまらない内容でした。原発が爆発した時に考えられる恐怖も甘く考えているような気がしました。 | ||||
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核技術をめぐる日本とその周辺国の陰謀に巻き込まれる主人公というと、 なんだか面白そうな雰囲気を感じさせるが、やれ中を読んでみるとひたすらうだうだと 過ごす主人公の生活をひたすら読まされるだけというなんともいえない作品 とにかくみんな主人公大好きで、何とか自分の陣営に引き込もうとするのだが、 主人公の凄みがさっぱり分からないままそういった描写が続くので、読んでいてなんとも もやもやさせられる そして終盤、おそらくこの作品の目玉であろう原発侵入だが、そもそも動機が不明瞭なまま 話が進んでいくし、それまでの展開との流れを感じさせないという点もいたい どうせなら盛大に被爆するつもりだとか、そういった理由が欲しかった 読めないほどつまらなくはないが、諜報物の作品としては期待しないほうがいいだろう | ||||
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