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黒と青
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黒と青の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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話が結構入り組んでいる。昔の冤罪可能性がある事件、昔の連続殺人事件、現在の連続殺人事件、と3本の事件を縦軸にして、場所もエジンバラから北海まで跳びまくる。当然登場人物も多く、ファーストネーム・ニックネームが入るともう誰が誰やら。読者の能力が問われる1冊で、機中で結末を読んだときにはカタルシスのなさに脱力した。何冊か買っちゃったけど、私には短編集があっているみたい。 | ||||
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複雑な性格が良く描けており読み甲斐がある。イギリスらしさも楽しめる。 | ||||
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長い物語ですが、一気に読み通しました。物語は釈然としない決着のつけ方も含めてよく計算された筋書きで重厚かつ重層的に構成されており、小説を読む楽しみを満喫できるでしょう。しかし、ミステリーとして謎解きの楽しみを期待する人は、事件の真相や決着のつけ方にがっかりするかもしれません。登場人物も多く、複数のプロットが多層構造で進み、明確に記述されない部分もあるので、決して読みやすい小説ではないかもしれませんが、読み応えのある小説を探している人にはお勧めできると思います。 | ||||
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長い物語ですが、一気に読み通しました。 物語は釈然としない決着のつけ方も含めてよく計算された筋書きで重厚かつ重層的に構成されており、小説を読む楽しみを満喫できるでしょう。 しかし、ミステリーとして謎解きの楽しみを期待する人は、事件の真相や決着のつけ方にがっかりするかもしれません。 登場人物も多く、複数のプロットが多層構造で進み、明確に記述されない部分もあるので、決して読みやすい小説ではないかもしれませんが、読み応えのある小説を探している人にはお勧めできると思います。 | ||||
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リーバスというのは、どうしようもない人間である。見た目も冴えないし、バツイチ、命令違反、協調性などカケラもない。でも、ふっふっふっ、そこがいいのである。1巻「紐と十字架」で夜勤明けの朝食を「盗む」という行為で手に入れた時点でファンになってしまった。彼の唯一の、そして最大の魅力はプロの仕事をすることで、命令違反をしても首にならないのは、事件を解決へと導くからである。この姿勢は見習いたいと思う。さらにこのシリーズの魅力は、一応エジンバラに署は存在するのだが、彼の一匹狼な行動によってスコットランドじゅうを旅できることだ。本書は特に、北海の油田から無人島にあるローマ時代の遺跡にまで足を伸ばすのが素晴らしい。そうやって引っ張りまわされている中で、とても自然にイングランドとスコットランドの確執も見えてくる。「アーサーズ・シート」という地名が血なまぐさいものに思えてしまうようになったのには、ちょっと閉口するけどね。部下だったら大いに困ったヤツだが、上司に持つには微妙にいいかもしれない(笑)。 | ||||
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イアン・ランキンものの中では日本で一番分厚い作品。 リーヴァス警部のシリーズ作品の一つで、英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞作です。 今回は現実に起こった事件も取り込み(ジェイムズ・エルロイの「ブラックダリア」みたいに)リーバスの活躍を描いています。1960年代にスコットランドを震撼させた“バイブル・ジョン”と呼ばれる連続殺人犯とよく似た手口で犯罪を繰り返す、ジョニー・バイブル。リーバスは自分の担当事件に絡めて彼の捜査をしますが、自分が過去にかかわった事件の犯人が冤罪を主張して刑務所内で自殺したことにより(しかもその犯人がベストセラー小説作家となり世間での注目が高くなっていたこともあり)、自身が監査の対象として追われる羽目に。 事件を追いつつ、自分も追われる羽目になったリーバス。 かなり焦燥感の漂う緊迫した物語です。上下巻なので、下巻を読み終わったらまた全体のレビュー出しますが、前半まではいい感じです。 | ||||
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イアン・ランキンものの中では日本で一番分厚い作品。 リーヴァス警部のシリーズ作品の一つで、英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞作です。 今回は現実に起こった事件も取り込み(ジェイムズ・エルロイの「ブラックダリア」みたいに)リーバスの活躍を描いています。1960年代にスコットランドを震撼させた“バイブル・ジョン”と呼ばれる連続殺人犯とよく似た手口で犯罪を繰り返す、ジョニー・バイブル。リーバスは自分の担当事件に絡めて彼の捜査をしますが、自分が過去にかかわった事件の犯人が冤罪を主張して刑務所内で自殺したことにより(しかもその犯人がベストセラー小説作家となり世間での注目が高くなっていたこともあり)、自身が監査の対象として追われる羽目に。 事件を追いつつ、自分も追われる羽目になったリーバス。 かなり焦燥感の漂う緊迫した物語です。上下巻なので、下巻を読み終わったらまた全体のレビュー出しますが、前半まではいい感じです。 | ||||
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本書のベストセリフジョン・リーバス「マスゴミは更生した凶悪犯や殺人犯の話に ぞくぞくするような喜びを感じるんです。 とりわけ、その犯罪人が芸術的な才能を 見せたときにはたまらない。 マスゴミそのものが芸術を気取ってることも多い」 "ジョン・リーバス警部"シリーズ8作目。 本格推理小説としては、四つの殺人事件を同時に推理するという複雑な構成で、こんなややこしいプロットに挑戦したランキンの意気込みは評価したいが、結末がダメポ。切れ味が悪すぎるw作者本人も自分で考えた設定を間違えていないか?ww推理小説として期待して読んだのではなくて、主人公の魅力で、どんなとんでもないことをするのかと期待して読んだのだが、猫殺しは今回はしないが、ベビーカーを足蹴にするというナイスな場面があってよかったw正義の主人公の筈なのに、捻くれた倫理観を持つリーバス警部に萌え。物語が始まる前に、若い女が6人レイプされて殺されているが、物語の中で殺される描写があるのは、男ばかりである。セクースシーンも、ベッドインした瞬間に翌朝になってしまい、リビドーを刺激する下品な場面は描写しない。被害者の女性の写真を見て、可哀想にと思う前に、美人だなと思ってしまうサイコパス寄りの主人公だが、主人公はぶっとんでいるが、作品は上品である。連続美女強姦殺人事件のせいで、影が薄くなるペンキ職人殺人事件の、天涯孤独の哀れな男に思いを馳せる主人公は魅力的。親戚も恋人も友人もいなかった哀れな肉体労働者、生きていても死んでいても誰も興味を持たなかった男の死者の代弁者となり、復讐の天使と化す、自己の利益を捨てている本物の男の活躍に酔いしれたい奴は、ランキンを読め! | ||||
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本書のベストセリフ ジョン・リーバス「マスゴミは更生した凶悪犯や殺人犯の話に ぞくぞくするような喜びを感じるんです。 とりわけ、その犯罪人が芸術的な才能を 見せたときにはたまらない。 マスゴミそのものが芸術を気取ってることも多い」 "ジョン・リーバス警部"シリーズ8作目。 本格推理小説としては、 四つの殺人事件を同時に推理するという複雑な構成で、 こんなややこしいプロットに挑戦したランキンの意気込みは評価したいが、 結末がダメポ。 切れ味が悪すぎるw 作者本人も自分で考えた設定を間違えていないか?ww 推理小説として期待して読んだのではなくて、 主人公の魅力で、 どんなとんでもないことをするのかと 期待して読んだのだが、 猫殺しは今回はしないが、 ベビーカーを足蹴にするというナイスな場面があってよかったw 正義の主人公の筈なのに、 捻くれた倫理観を持つリーバス警部に萌え。 物語が始まる前に、 若い女が6人レイプされて殺されているが、 物語の中で殺される描写があるのは、 男ばかりである。 セクースシーンも、ベッドインした瞬間に翌朝になってしまい、 リビドーを刺激する下品な場面は描写しない。 被害者の女性の写真を見て、 可哀想にと思う前に、美人だなと思ってしまう サイコパス寄りの主人公だが、 主人公はぶっとんでいるが、 作品は上品である。 連続美女強姦殺人事件のせいで、 影が薄くなるペンキ職人殺人事件の、 天涯孤独の哀れな男に思いを馳せる主人公は魅力的。 親戚も恋人も友人もいなかった哀れな肉体労働者、 生きていても死んでいても誰も興味を持たなかった男の 死者の代弁者となり、 復讐の天使と化す、 自己の利益を捨てている本物の男の活躍に酔いしれたい奴は、 ランキンを読め! | ||||
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英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」の’97年度ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)受賞作で、<リーバス警部>シリーズの第8作である。’98年、「このミステリーがすごい!」海外編第6位にランクインしている。北海油田の労働者が墜落死を遂げ、リーバスが捜査に乗り出すのも束の間、1960年代にスコットランドを震撼させた絞殺魔“バイブル・ジョン”が復活したとしか思えない同様の手口の連続事件が30数年を経て発生。当時事件は迷宮入りとなっていた。リーバスは地を這うような捜査を始める・・・。一方、かつてリーバスが逮捕に関わった服役囚が冤罪を訴え獄中で自殺し、内部調査が行なわれる。一度にいくつもの事件が同時多発的に起こる、いわゆるモジュラー型とでも言うべき展開で、リーバスはひたすら忙殺される。しかし、そのひとつひとつの課題との関わり方を通して、主人公リーバスの一匹狼的な個性と孤独な姿が浮き彫りにされてゆく。本書の何よりの読みどころは、’80年代以降ミステリーにおける重要なファクターとなったサイコ・スリラーを、新たな視点から料理しなおしているところであろう。本書は、現代英国風ハードボイルド警察小説に新機軸のサイコ・サスペンスを加味した秀作である。 | ||||
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英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」の’97年度ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)受賞作で、<リーバス警部>シリーズの第8作である。 ’98年、「このミステリーがすごい!」海外編第6位にランクインしている。 北海油田の労働者が墜落死を遂げ、リーバスが捜査に乗り出すのも束の間、1960年代にスコットランドを震撼させた絞殺魔“バイブル・ジョン”が復活したとしか思えない同様の手口の連続事件が30数年を経て発生。当時事件は迷宮入りとなっていた。リーバスは地を這うような捜査を始める・・・。 一方、かつてリーバスが逮捕に関わった服役囚が冤罪を訴え獄中で自殺し、内部調査が行なわれる。一度にいくつもの事件が同時多発的に起こる、いわゆるモジュラー型とでも言うべき展開で、リーバスはひたすら忙殺される。 しかし、そのひとつひとつの課題との関わり方を通して、主人公リーバスの一匹狼的な個性と孤独な姿が浮き彫りにされてゆく。 本書の何よりの読みどころは、’80年代以降ミステリーにおける重要なファクターとなったサイコ・スリラーを、新たな視点から料理しなおしているところであろう。 本書は、現代英国風ハードボイルド警察小説に新機軸のサイコ・サスペンスを加味した秀作である。 | ||||
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英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」の’97年度ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)受賞作で、<リーバス警部>シリーズの第8作である。 ’98年、「このミステリーがすごい!」海外編第6位にランクインしている。 北海油田の労働者が墜落死を遂げ、リーバスが捜査に乗り出すのも束の間、1960年代にスコットランドを震撼させた絞殺魔“バイブル・ジョン”が復活したとしか思えない同様の手口の連続事件が30数年を経て発生。当時事件は迷宮入りとなっていた。リーバスは地を這うような捜査を始める・・・。 一方、かつてリーバスが逮捕に関わった服役囚が冤罪を訴え獄中で自殺し、内部調査が行なわれる。一度にいくつもの事件が同時多発的に起こる、いわゆるモジュラー型とでも言うべき展開で、リーバスはひたすら忙殺される。 しかし、そのひとつひとつの課題との関わり方を通して、主人公リーバスの一匹狼的な個性と孤独な姿が浮き彫りにされてゆく。 本書の何よりの読みどころは、’80年代以降ミステリーにおける重要なファクターとなったサイコ・スリラーを、新たな視点から料理しなおしているところであろう。 本書は、現代英国風ハードボイルド警察小説に新機軸のサイコ・サスペンスを加味した秀作である。 | ||||
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