滝
- リーバス警部シリーズ (14)
- 警察小説 (526)
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 | 2002年03月20日 滝―リーバス警部シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 銀行家の娘フリップが失踪を遂げた。捜査を始めたリーバス警部らは、クイズマスターと名乗る人物が彼女と接触していた事実を知る。警察はEメールで次々と届くマスターからの難問を解き、その正体に近づくが、その矢先、フリップの実家近くで人形が封印された棺が見つかった。類似した棺が発掘されたその昔、連続殺人が起きた事実にリーバスは戦慄する。それはフリップが生贄にされたという印なのか?クイズ狂の悪意、偏執的な死体解剖者の伝承、警察組織の醜聞…噴出する悪夢にリーバスが挑む。濃密な怪奇色を織り込んだシリーズ注目作。 (「BOOK」データベースより) |
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| リーバスシリーズ12作目。億万長者の娘が失踪した。父は金持ちの権力を駆使し、全エジンバラの警察に捜索を要求する。身代金目当ての誘拐かと思われたが、犯人からの要求は一切ないまま、娘は死体で発見される。娘は性的暴行はされていなかった。お金にもマ○コにも興味が無い究極の変態の犯人の正体は？例によって上品でいい。女を犯して殺す犯人なんて読み飽きているよなwハードボイルドに分類されるが、今回はアクションはラストの50Pにちょっとあるだけ。しかも、真犯人逮捕のアクションに、主人公の筈のリーバスは絡まないwリーバスの弟子のシボーンが大活躍wwリーバスは活躍しないが、活躍しない理由がかっちょええ！新人警官のミスを被り、リーバスは捜査本部から外されるwwwまあ、外されても、署に私物を忘れたと言って、しょっちゅう覗きにくるがな。本格推理としては並だが、人間関係の描写が素晴しい。ハードボイルドというよりは、警察小説として高評価するべきだろう。規則を守ることに固持する脇役の刑事も魅力的。罰金払った方が安くつく時も、彼は有料駐車場にこだわり、駐車違反は犯さない。ハードボイルドのキャラには荒ぶる魅力が要求されるが、糞真面目をも魅力的に書けるランキンは一流。 | ||||
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| ミステリー小説作家でありながら、文学的にも繊細な描写と、登場人物の細やかな感情を表現することに長けた、ランキンの最高作の一つではないかと思います。 同じエディンバラに住む、J.K.ローリングのハリー・ポターを思わせるような舌を巻くストーリー展開と、何よりチェスやクロスワードといった古典的ゲームを下地にした、言葉遊びを使ったプロットは絶妙で、（日本語訳で、その雰囲気がうまく出ているといいのですが）何度も読み返したくなる一冊です。 | ||||
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