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折れた竜骨
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折れた竜骨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 41~60 3/4ページ
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下巻になると、戦闘シーンや謎の巨人も現れ、さながらアクション映画のよう。 師匠と弟子の強い絆はこの物語のキーかもしれません。 タイトルの折れた竜骨に繋がる主人公と弟子の会話がとても素敵で映画化も可能な作品だと思います。 | ||||
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各キャラクターも個性的で面白く読ませてもらいました。 ただ少し淡々とストーリーが展開するのでもう少しひねりが欲しいですね。 事件の犯人も途中で何となく感じられてしまうのが少し残念。 | ||||
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過去のヨーロッパを舞台にしているので 「異世界」ではないが、魔法が重要なアイテムに なっているので、まあ架空の舞台を想定しています。 現実的にはありえない設定を「公理系」として 真理をどう合理的に導出しえるか?あるいは解釈しえるか? というところが肝になっている点は「七回死んだ男」と同様の 架空世界設定でのロジックパズルものといえる。 いくつもの仮説を提示しては破棄していくところも面白みの 一つで、この点ではバークリの「毒入りチョコレート」や デクスタのモース警部ものなどを彷彿とさせる。 なにより、剣関係が得意分野だったとはいえ、ちゃんとした勉強と 洗練された文章で構築されていてとても読みやすい。 伊坂某よりこの人に直木賞あげないとウソでしょう。 日本では費用やキャスディングの面で無理だと思うので、 ハリウッドで映画化すれば、面白いものになるのでは? (なんだかなりそうな気がする) | ||||
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米澤氏の作品はこれがはじめてだったのですがとてもよかったです。 私は推理とかファンタジーとかSFとか好きなのですがまさにど真ん中って感じでした。 特によかったのは、中世ヨーロッパ(?)の舞台の空気が伝わってくるような気がしたところです。 あと私が好きなのは登場人物の個性。それぞれ特徴的で丁寧に描かれている。 主人公をはじめ魅力的なキャラが多く嫌みなキャラがいない。 それと戦闘シーンなどは緊張感が伝わってきていいです。 上下巻あるがもう少し長く読みたかった。続編かスピンオフ的な作品が見て見たい。 まぁあえて言うなら題名はどうなのかなっと思わせます。最後までほとんど関係ないんじゃないだろうか? もっと、こう、ぴったりの名前なかったのかな?でもたいした問題ではない。 | ||||
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ファンタジーをあまり読まないので、「魔法」とか「呪い」とかに拒絶反応を示してしまい、下巻までたどり着けるか不安でしたが、読んでみると違和感なく読み進めることができました。 あと、色んな要素を詰め込みすぎなんじゃ…。ということもありません。 上巻は舞台設定、登場人物説明、事件の発生という流れでした。なのでこれは面白い!!!という感じではないです。なので☆4つです。でも上巻で設定や登場人物の説明が丁寧だったおかげで下巻は夢中で読んでしまいました。下巻のレビューは☆5つをつけました。 上巻から下巻の最初にかけては「問題編」下巻の中盤は「戦い編」終盤は「解答編」という流れです。 呪われたデーン人がどのように事件に関わってくるのか、気になる終わり方でワクワクします。 | ||||
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父親を殺した犯人を気丈に探そうとする領主の娘アミーナや師匠に忠実なニコラに共感し気づいたら夢中で読んでいました。 呪われたデーン人との戦いの場面も迫力があり、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン〜呪われた海賊たち〜」がお好きな方は、同映画を思い出さずにはいられないでしょう。 肝心のミステリ部分はというと、上巻から下巻にかけて、事件が発生した小ソロン島という密室のような環境と、誰かどのような特性を持っている人物かという条件が読み手に与えられています。終盤はその条件を元に犯人を追っていきます。 なのでミステリに魔法が出てくるなんてズルいんじゃないの?と最初は思っていても、「Aさんはαができるけどβができない。」という条件を人物に付していることが解答編で理解できると思います。この条件を総合して犯人を明かすわけです。 そもそも架空の世界が舞台なので凝ったトリックは出てきませんが、ロジックを楽しむのにはよい本でした。是非犯人探しを楽しんでみてください。 | ||||
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上巻は多数の登場人物の紹介や物語世界の説明のため、もたついた感じがします。しかし、物語は後半になるにつれて、勢いを増し、一気に読み終えてしまいました。 物語世界の独自設定は、謎解きの際に設定の一部が使われるくらいでしたが、物語世界独自の倫理観、価値観や論理で謎解きをしてくれるとより完成度が増したと思います。 一方本書をミステリとして一段高いところに上げているなと思うのは、なぜこの人が犯人ではないのかという点と、なぜこの人が「犯人でなければいけないのか」という点を論理的に示していることです。ともすると、「こうすればこの人に犯行が可能」という可能性だけを示して本格ミステリとしてしまう中で、エラリー・クイーンの国名シリーズのように、これ以外の解決は無いという点まで踏み込んで論理を構成しようという志は尊敬に値するものだと思います。 ミステリ好きなら読んでも損はしないと思います。 | ||||
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10年11月の単行本の文庫化で,『第64回日本推理作家協会賞』の受賞作品になります. なお,文庫化にあたり上下巻に分冊,この上巻では第一章から三章が収められています. 冒頭,見開きで並ぶ登場人物の数の多さに,いささか身構える部分もあったのですが, 始まるとその杞憂はすぐに消え,ヒロイン視点で語られる世界は堅苦しさもありません. また,早々に事件が起き,しばらく推理パート的な,やや地味な流れが続くものの, 何気ないと思っていた節々から拾い上げ,それらを後々の展開に絡ませる話の運び方, 理詰めというのか,これだからこう,もしくはそうではないというやり取りが心地よく, 淀みなく進む推理や会話,そしてそれらが広がる様子に,じわじわ引き込まれていきます. 懸念された,剣と魔術の世界にミステリの組み合わせも,取っ掛かりにわずかに介入, 以降も,その雰囲気は漂わせながらも,存在を強く前に出すといったことはあまりなく, アンフェアや賑やかしに用いられることもないため,ミステリの『軸』は外していません. 終盤には,主要人物の内側へ迫り,それまでの流れに間を置く絶妙なタイミングも合わせ, 物語の深さがぐっと増しており,ミステリの『枠』を超えたおもしろさが広がっていきます. ただ,最後は気を引く終わり方で下巻へと続くわけですが,上下巻で500ページと少し, ページ数もそうですが,こういう『濃厚』な物語は途切れずに読ませてほしかったです. | ||||
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上下巻に分冊されたうちの下巻にあたり,こちらは第四章からのはじまりとなります. 序盤は,上巻から続く静かな流れ…かと思いきや,そこから一転しての急展開となり, 推理を横に置いての緊張と興奮には,物語としての楽しさを改めて味あわせてくれます. これ以降は,また落ち着いていき,新たな問題を加えつつ,犯人捜しに傾向していきます. また終盤,言い方こそ違えど,繰り広げられるそれはまさにミステリの王道とも言え, 剣と魔術の世界においても,そのスタイルで押し進めるのはなかなかおもしろいところ. さらにその直前,いわゆる探偵役の男が漏らした一言は,何気ない言葉ではあるのですが, なぜか強く響き,ドキリとさせられるもので,否が応でも結末への期待が高まっていきます. そして,情報が丁寧に拾われ収束する様子,一つずつ明かされる疑問,差し込む違和感, 興奮した戦いですら伏線の一つであったことへの驚き,二転三転していく終盤のやり取り, 作中の『理性と論理は魔術を打ち破る』の言葉通り,特殊な世界や題材を扱っていながらも, どれも,ミステリとして何らぶれることはなく,納得いく『解決』がそこに待ち控えています. しかし,この作品をただの犯人捜しで終わらせていないのは,物語としての深さであり, 真実にたどり着いたと男と,彼の意思を正面から受け止め,重い決断を下す少年の関係は, 解かれた謎にもう一ひねりを加えるとともに,言葉にはしがたい切なさと暖かさを感じます. 広がる冬の大海が悲しげに映る幕引きも,その先につながる世界,そして未来をうかがわせ, 小さな世界に留まり続けるヒロインとの対比,さらには彼女の強さが,とても印象に残ります. | ||||
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「折れた竜骨」米澤穂信さんのミステリ作品です。 といっても、いわゆる通常のミステリではなくて、剣と魔法が存在する架空の中世イングランドが舞台のミステリです。普段の米澤さんのフィールドではないし、剣と魔法の世界で推理小説が成立するのかと心配になるむきもおありかと思いますが、これが実に見事にきちんとミステリしております。 不死に近い肉体をもち、何百年も生きることが出来る呪われたデーン人(デンマークバイキング)に、十字軍の遠征地のペルシアから流れてくる魔法使いに、ギリシア時代の遺物のゴーレムを操るものなど、不可思議な魔法的存在と通常の人間が共存する世界の端っこにある島、ソロン。その領主ローレント・エイルウィンとその娘アミーナ・エイルウィンのもとに現れた聖アンプロジウス病院兄弟騎士団の騎士ファルク・フィッツジョンは、領主の命が狙われていると告げた。 彼ら兄弟騎士団の不倶戴天の敵であり、暗殺を生業とし、魔術さえも操る暗殺騎士がローレントの命を狙っているのだとファルクは言うのだった。おりしも、復活したデーン人がソロンに攻めてくるという噂があり、ソロンの島には傭兵達が集まってきていた。彼らの中に暗殺騎士の走狗がいるのではと考えたファルクは警戒の目を彼らにも向けたが、悪いことにその夜のうちにローレントは暗殺されてしまう。 かくして、ファルクとその従者ニコラ、そして領主の一人娘であるアミーナは、父を殺した犯人捜しを始めるが、果たしてうまく犯人は見つけられるのか。。。。 というようなお話なんですが、結論からいうと冒頭で述べたように、これが実に面白く、かつまたミステリとしてもきちんと成立しております。魔法が存在するような世界で、きちんとミステリとして成立するのかとご心配のむきもあろうかと思いますが、巧妙な伏線や、精密なプロットのおかげで作品として見事に成立しております。 著者ご本人もあとがきで触れておられますが、よく考えてみれば、こういう特殊な世界を舞台にした作品というのはいくつかあります。例えば、西澤保彦氏の「七回死んだ男」は主人公が同じ時間を何回も体験するタイムループの中での作品でしたし、山口雅也氏の「生ける屍の死」という作品は、一定の確率で死体が生き返ってしまう(つまりは殺人者は被害者に顔を見られたら即犯行がばれてしまう)という世界でのミステリ作品でしたが、どちらも傑作でした。 そして、この「折れた竜骨」はそれらの作品に勝るとも劣らない作品です。確かに最後の謎解きのあたりは、新本格推理のバズラー的な要素が多くてちょっと説明に傾きすぎるきらいがありますが、それを除けば、剣と魔法の世界の話としても面白く、かつまた同時にミステリとしても面白いという作品に仕上がっております。 なので、日常の謎系ミステリに飽きてしまった、現代を舞台にしたミステリに飽きてしまったという方には是非お勧めしたいと思います。 | ||||
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推理作家協会賞。当然のごとく面白い。 ただ星を一個減じたには、本格ミステリとして見た時に多少の不満を感じたから。 それは《ある時ある場所にいないと知りえないことを、知っている人間の中に犯人がいる》 という大前提に対して、登場人物の誰一人として(そして恐らくは作者も)何の疑問も抱いていない点。 これだけ魔法使いやら超能力の持ち主やらが出てくるのだから、 《遠くにいながらにしてその場で話されていることを知りえる能力》の持ち主がいたっておかしくない。 その可能性もつぶしておかなければダメなのでは? | ||||
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戦闘が一度あります。 その描写がうまい、と思います。 一人称が女性であることはミステリーの世界では難しく、たとえばエラリー・クイーンでも失敗例があります。 この作品は一人称が女性であることにおいても成功していると思います。 | ||||
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米澤穂信さんの作品は始めて読みましたが、とっても面白かったです。エヘヘ。 続けて「犬はどこだ」も読みましたが、「折れた竜骨」の方が好きです。違う人の作品みたいだったし。 魔法が無闇に万能ではない世界設定がグッと来ました。 化学実験みたいに、材料と条件が揃わないと発揮されないみたいな。 訳もなく指先から炎が出てきちゃう系の魔法だと、アメコミヒーローと区別つかなくなっちゃうし、 推理小説としてつまらなくなる気がするし、この設定は良いなぁとおもいますね。 ただアメコミヒーローみたいな魔法使いも好きなんですけどね。 戦闘描写も格好良くてしびれました。トリックもほど良い感じで気持ちが良かったです。 俺でも「も、もしかして、こうやってやったんじゃ・・・でもそうするととんでもなくやべー」とか 推理できましたし。 物語のその後も凄い気になります。弟子の成長とか。 と言うわけで、とっても面白い作品でしたが、 この本を読んだ方達にはタイトルの「折れた竜骨」の意味が分かってると思うんですが、 ってことは、い、今すぐ!!ってことなんじゃないんですかね!? こ、これ以上は言えない・・・。 | ||||
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このミステリーはすごい2012年度版で上位にランキングされていたので、最近の本格ミステリーには愛想をつかしていながらもとりあえずという感じで手に取りました。 読み始めて、あれ?確かミステリーで、ファンタジーではなかったよね?と思いながら読み進めましたが、その分肩を張らずに気軽に読めたので、思いのほか面白かったです。 被害者は一人だけで、いつも疑問符がつく探偵役の立ち位置も、この時代背景の中での指名を果たすという説明ですんなりと納得できました。 また、ミステリーでのお約束である関係者全員を集めての謎解きも、「儀式」と置き換えれば違和感はありませんでした。 ミステリーにあたる「犯人」を犯行の記憶がない「走狗」と置き換えることにより、通常のミステリーでは「そんなんアカンやろ!」と、姑息な手段に見える展開もクリアしており、物語としても探偵役の心理を考えると行動に納得できます。 謎解きの最後で、兄弟のどっちなの?と少し混乱しましたが、終章の弟子の解説ですっきり解決しましたし、逆にそこが師匠と弟子の人間ドラマに厚みを増す結果となっています。 ラストシーンは今後の展開に想像が膨らみ、続編が読みたくなるような気分になりました。(実際には、続編は書かないでください) 最近のミステリーは、謎解きの手法や、トリックにこだわり過ぎて、本来読み物として楽しませるストーリーや、人物描写がおろそかになっているように思います。 でも、よく考えてみれば、中学校時代に好きだったポアロ物やコロンボ物で、今でも印象に残っているのは、トリックの妙や犯行の手法ではなく、事件解決後に見せるポアロやコロンボの人間味に溢れる台詞だったり、犯人に同情できるドラマ的な部分が大部分を占めています。 そういう意味では、本作品は充分及第点をつけることができ、ほかの方にもお勧めしたい作品です。 本作品の著者が、映画で散々だった「インシテミル」の著者であると、読んでいる途中で知りましたが、そちらも読んでみようと思います。 | ||||
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ミステリーとしては、動機もトリックも飛ばして『犯人』当てにフォーカスした作品ですが、通常のミステリーと異なるのは中世ファンタジー世界を前提とした魔法等のルールの設定が加わっていることです。ただし、魔法もそのルールに従うので決してアンフェアではなく、筋道を立てた推理をすることは十分に可能になっていますし、犯人当てに関してはきわめて古典的な王道ミステリーの盛り上がりを楽しむことができました。それゆえミステリー好きにもオススメできますし、ファンタジーとミステリーのマリアージュがこのように可能だ、とミステリーの自由度を教えてくれた点から読んで良かったと思える本でした。 | ||||
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中頃にやや展開が遅いところがあり、読むのを挫折しそうになりましたが、ここの書評をもう一度読んでみて、終盤が面白いということが分かり最後まで読み通しました。読み通して良かったです。 終盤はテンポもよくどんどん読めていきます。そして何がなんだか分からなくなりそうにもなりますが、よくよく考えてみるとなるほどと分かって来ます。 あとがきによれば、問題編のようなところはアマチュア時代に書いたものがベースになっており、解決編がプロになってから書かれたものだそうです。そのあたりの影響もあるのかもしれません。 | ||||
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この作家の作品をかたっぱしから読んでましたが、3回も繰り返して読んだのはこの「折れた竜骨」だけです。 個人的にはこの作品が一番面白く、残念ながら他の作品は最後まで読めないつまらなさのもありました。(全作品を読んだわけではありませんが) 舞台はロンドンから船で三日かかる、ソロン島・小ソロン島。 魔術を使う暗殺騎士を追ってやってきた、騎士ファルクと従士ニコラ。そして主人公は領主の娘、16歳のアミーナ。 食べず眠らず、首を切り落とさないかぎり復活する不死の存在デーン人。 さらには個性的な傭兵たち。 暗殺騎士をつかまえようと動きだした矢先、ついに伝説の呪われたデーン人がソロン島にやってきます。 描写が丁寧でわかりやすく情景がイメージできます。またミステリーというよりも「読み物」として物語に入り込みやすいです。 ファルクとニコラは、那須雪絵の漫画「嵐が原」を、デーン人たちはプレステのゲーム「影牢」の刻人をイメージしてました(笑) 惜しむらくはアミーナの容姿がほとんど描写されていないこと。美少女だと思いたいですが。 最終的には犯人を暴き、納得できるような解決で、よく読むとヒントになるような伏線が張ってあり、わかりやすい謎解きになっています。 デーン人の呪いは解けるのか、暗殺騎士たちを追い詰め壊滅させることはできるのか、魔術とは何なのか、個性的な傭兵たちの結末は?ニコラの旅はどうなるのか?アミーナは? 物語としてはいくらでも広がりを感じられるので、続編を、いやシリーズ化を期待しています。 年齢不詳・身長が120センチという小柄ながらも、立派な剣士であるニコラにかなり萌えてしまいました(笑) | ||||
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意外というかなんというか。 終盤にある大一番の戦闘場面の描写が上手かったと思います。 米澤さんの他作品では受けたことのない印象を受けました。 純粋なファンタジー小説など出せば、かなり面白くなるのではないでしょうか。 しかし推理パートは魔術などのファンタジー要素が入ってきてしまったせいで 微妙だったかな・・。 米澤さん自身があとがきで語ってたルール付けがそもそも曖昧だった気がします。 「主人公達が知らない魔術が行使されていて、絞込み対象以外の人が犯人でした」 という理屈も通ってしまいそうでしたし。 (例えば、他者の記憶を読める魔術師が○○で・・とか) ファンタジー+推理にするなら、ハイファンタジーにしたうえで、ファンタジー要素に 厳密なルール付けを行ってやるべきではないでしょうか。 「魔法を使うならA→B→Cの前提条件/動作を“必ず”クリアしなければならない」 「魔法で行えることには制限があり、それはD、E、Fである」等。 楽しめましたが上記部分に引っかかりを覚えたので☆4とします。 | ||||
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舞台は魔術がいきづく十二世紀末のヨーロッパ ソロン諸島で領主が殺害される事件が起きた しかも、「呪われたデーン人」の襲来の危機が迫っており 島には騎士や傭兵が集められていた 領主を殺害してのは「暗殺騎士」だが、 彼らは魔術を用いる 今回も魔術が用いられたことが調査から判明し その魔術とは人を操るたぐいのものであった 「暗殺騎士」に操られ、殺害を実行したのは誰なのか それが、ミステリとしてのメインの謎 魔術が機能する世界で、 謎は論理的に解明されるのか 大変、興味深い作品でした また、ファンタジーとしても 「暗殺騎士」「呪われたデーン人」といった敵勢力 魔術と剣が入り乱れる戦闘場面など 大変、魅力的でした ミステリとしても、ファンタジーとしても傑作だった | ||||
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舞台は魔術がいきづく十二世紀末のヨーロッパ ソロン諸島で領主が殺害される事件が起きた しかも、「呪われたデーン人」の襲来の危機が迫っており 島には騎士や傭兵が集められていた 領主を殺害してのは「暗殺騎士」だが、 彼らは魔術を用いる 今回も魔術が用いられたことが調査から判明し その魔術とは人を操るたぐいのものであった 「暗殺騎士」に操られ、殺害を実行したのは誰なのか それが、ミステリとしてのメインの謎 魔術が機能する世界で、 謎は論理的に解明されるのか 大変、興味深い作品でした また、ファンタジーとしても 「暗殺騎士」「呪われたデーン人」といった敵勢力 魔術と剣が入り乱れる戦闘場面など 大変、魅力的でした ミステリとしても、ファンタジーとしても傑作だった | ||||
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