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折れた竜骨
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折れた竜骨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 1~20 1/4ページ
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ファルクが「軽やかに笑ってみせた」というところに、極めて重要な事実が述べられている。 見逃したとは思っていない。その箇所で、その話が描かれていることは最後まではっきり覚えていた。ただその記述は、ファルクという人物が完璧な人格者ではなく、酒場などでは多少羽目をはずすくらいのスキがあるのだという、微笑ましいエピソードして読んだ。否、そう読まされたのだ。 米澤さんの筆は、読者の空隙をついてくる。全ては企画されており、計算されている。 本格推理ものとしての気品がそこにはあった。 | ||||
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全く知らずに読み始めましたが、一気に読み進めてしまいました。大好き。 | ||||
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期待してなかったけど、想像以上にワクワクしました。 | ||||
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小説として面白い作品であった。ファンタジーと言っても、現実のヨーロッパ世界と並行して存在してる世界の話で、十字軍などの史実も絡み、なかなか興味深い舞台設定であった。ただ、「呪われたデーン人」の襲撃、と言うのは、全くの創作なのか、関連する史実が存在するのか、無学な私にはわからず。少し気になった。 作者が本格ミステリを意識して書いてるのは明らかで、関係者一同を集めて、犯人を指摘する趣向には、大いに楽しませてもらった。ただ、魔術が実在する世界なので、このロジックで推理が可能なのか、どうしても気になった。 しかしながら、後半怒涛の展開で、意外な真犯人が明らかになるのは、ミステリ―としての魅力が十分。気になる点はあるものの、ファンタジックミステリーの秀作。 | ||||
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登場人物がズラリと並んだ表が掲載され、本格ミステリ? と思わせる。そして、この大勢の登場人物の紹介にページが割かれ、序盤はやや退屈であった。殺人が起こり、放浪の騎士と、その従者の少年が犯人捜しに取り組む辺りから、魔術が実在する世界でのミステリと言う要素が現れ、面白くなった。又、浮世離れした騎士、しっかり者の従者の少年、責任感の強いヒロインの少女、などのキャラも立って来て、面白くなりそうな予感はした。 が、正直上巻の段階では、それ以上高く評価は出来ない。作者の筆力を信頼し、大いに期待を持って、下巻を読みたいと思う。 | ||||
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すぐ送って頂いてありがとう。 一気に読めました。 商品もきれいでなんの問題もありませんでした。 | ||||
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満顔、羊さんと来てこちらで3冊目になります。タイトル通り面白かったです。他の2冊とは雰囲気が全く違う所も良かったのかも知れません。 ファンタジーとミステリーの絡み具合が丁度良いと思いました。犯人は途中から分かってしまう感覚はありますが、主人公や脇役達に好感が持てました。何より変わらず読みやすい文章でスイスイ最後までいけました。 このお話はアマチュア時代を経て書き上げたのはプロになってからだそうです。「何だか中途半端だなぁ」的なご意見を見かけますが、時間の流れ等、色々な事が影響しているのかも知れませんね。私は十分楽しめました。続きは出ないかなぁ?と期待してしまいます。 | ||||
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びっくりしたような。 そうでも無いような。 登場人物が魅力的で、ミステリーというよりも、 読み物として夢中になってしまった、 主人公の女性、立派でカッコ良い! | ||||
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かなり満足のいくお話でした。魔法が出てきますが、ゲームのような派手なものではなく、割と現実味のありそうなものでした。私は最後まで騙されていたので、最後、驚かされました。主人公の少女がかなりしっかり者で非常に好感が持てました。ダメな兄を支えて街を盛り上げて行ってもらいたい。続編が出ないかなぁと思ってます。 | ||||
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ファンタジー色の強いミステリーの傑作。 文章が世界観と一致している。最初は硬すぎるように感じたが、緩すぎない文体にだんだんと引き込まれていった。 描いているのは男性だが、利発な若い女性の視点で、生き生きと描写していた。主人公は非力な女性であるのに関わらず、責任感から残酷な真実に立ち向かう姿は好感を抱けるものだった。 舞台は十二世紀イングランドの離島ソロン島(たぶん架空の地名)。デンマークからの侵攻に備えていた領主が暗殺された。主人公は領主の娘で、外国人の騎士と共に、殺人犯を捜査することになった。 ファンタジー要素として、アラビアンナイトっぽい魔法が出てくる。その魔法は呪いに近いもので、制約が多く万能ではない。その窮屈な魔法のルールやネーミングが、古き良きファンタジーの空気を醸造している。 ミステリーを書く人間は頭が良いのではないかと憧れる。私は読んでいて、今回も犯人が最後まで誰か分からなかった。 魔法みたいな何でもありというギミックを用いて、ファンタジーを取り入れるのは恐れ入った。 敢えて難を言えば、デーン人の侵攻がぬるかった。族長も瞬殺されたし。 なにはともあれ、読んでよかった一冊だった。 | ||||
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1190年代、十字軍を率いるリチャード王の頃のイングランドに属する北海に浮かぶソロン諸島を舞台としながらも、魔法が存在する世界での犯人捜し。 ミステリーの世界に明確に定義された魔法を持ち込んでミステリーを拡張しようと作者は試みたのでしょう。確かに現実世界とは異なる土台の上でも良質なミステリーが成立することを確認できました。 しかし、レビュアーの感覚ではかっちりした剣と魔法の物語世界でのミステリーに思えました。犯人はお前だ!の快感はもちろん大きいのですが、それ以上にワクワクドキドキ感が勝っていたからです。 また個性ある登場人物たちが魅力的でした。 それにしても最後に明かされる「折れた竜骨」の意味には驚かされました。 できることなら、この後にアミーナが兄のアダムを追い出してソロン諸島を統御する様子を読んでみたいものです。 | ||||
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スピード展開が良かった。 | ||||
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タイトル通りです。 中世ヨーロッパの世界観ですが、魔法が使える言うなれば『RPGのような世界』で起こる密室殺人事件。 魔法ありだからと言って何でもありという訳ではなく、しっかりとミステリーのルール則った本格派。 上下の2冊構成ということで少し長いですが、世界観が合えば一気読み必至です。 一風変わったミステリーが読みたい方はぜひ! | ||||
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面白かったです。 米澤作品が好きで結構読んでいますが、わりと淡々とした人物描写が多いなか、この本に出てくる人物がみな、生きることに一生懸命だった。 戦いの中で生きてる人たちだから当然と言えば当然ですが。 実は買ってから1年ほど放置していた作品。 ファンタジーは嫌いではないけれど読むのに気合がいるので。。 でも、読み始めたら一気読みでした。 世界観や登場人物が魅力的で、特にニコラがかわいい。 これ、映像化してほしいなぁって思いました。難しいだろうけど。。 | ||||
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ミステリー in ファンタジー。 予想していた程ファンタジーしていません。むしろ中世ヨーロッパの歴史や空気を忠実に再現しようとされている気がしました。呪文を唱える魔法などが色々出てくるわけでもないので、すんなり入り込めました。 下巻の後半は怒涛ですね。Kindleで読んでいましたが、実行犯を解き明かしていく流れの1行1行に気持ちが昂りながら、 読み進めていました。デーン人襲撃の様も緊張感あります。ちゃんと至る所に、事件解明の鍵は散りばめられていたんだなー。 大海原の風を感じつつ、今回の物語は幕を閉じます。小さな騎士を呼び戻す展開もあり得ますが、主人公のアミーナは大海へと繰り出しそうな気がします。真相が分かってからもう1度読み直しましたが、そんな気配がするんです。新たな冒険も読んでみたいな。 | ||||
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ヒントは同じように与えられていたのに、その結末は予測できなかった。下巻はアクションシーンも多く手に汗握る場面があり、上巻とは違う温度間で楽しめた。 魔術が出てくると何でもアリな殺人事件かと思いきや、そこはしっかりとルールがあり、謎解きを楽しめた。 ラストまでは時間を忘れて一気に読んでしまいました。 | ||||
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ファンタジーの世界のルールを破らずに、ミステリーの枠内できちんと、矛盾しないで落ちをつけている。すばらしい。 小説の雰囲気も主人公も好きです。 | ||||
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人の死なない日常的なミステリー作家なのに、人が死ぬのもあるのだね。 中世ヨーロッパの騎士や魔術が出てくる、ライトノベル的な設定の中に、殺人事件のミステリー。嫌いじゃないw 魔術がある時点でミステリーは成り立たない気もするけど、魔術の範囲とか効用を限定的にすることで、ミステリーに持ち込むのね。 ハンターハンターで能力に制約があるから、いろんな勝負になる・・・みたいな感じ。 ヴァイキングによる侵略、デーン人。イングランド王朝。だからか、「ヴィンランド・サガ」と登場人物の名前とか似ていそう。 | ||||
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『折れた竜骨 下』です。 上巻だけだと、評価のしようもないという感じでしたが、下巻はそれまで散りばめられた謎、伏線を一気に回収する展開となります。 どんでん返しもあり、このへんはミステリとして普通によくできていました。少なくとも読んでいる最中には粗に大きく引き戻されることはほとんど無いくらいには夢中にさせていただき、面白く大満足です。 つまりは、読み終わって冷静になってみると、少しですが引っかかる部分があったのは事実でした。 デーン人なんてのが出てきたら、殺人犯の犯人捜しなど些末なことにしか思えなくなってしまうこととか、謎解きの場面での後回しなど、進め方がさすがに強引と思われるのとか、あと、どうしてもミステリ要素に傾注しているため、キャラの人間としての奥行きがやや不満足で謎解きパズルとしての駒という感じがどうしても強かったことなど。 上下巻のレビューを通じて文句のようなことも言ってしまいましたが、構造上仕方のない部分でもありますし、全体として面白く読めたことに間違いはありません。 続編なんかも出てくれるとうれしい。 下巻単体としては★3、上下含めての評価は★4とさせていただきます。 | ||||
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2010年に出た単行本の分冊・文庫化。 12世紀末のイギリスを舞台とした時代ミステリである。ただし、魔術が重要な道具立てとして使われており、その枠組みのなかで事件が起き、解決されていく。 ランドル・ギャレットを思い出すひとも多いだろう。 上巻では、殺人があって捜査が進んでいくというあたりまでだが、名探偵役がいかにも切れ者っぽく格好いい。 世界がきちんと構築されており、どっしりと読み応えがある。 | ||||
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