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折れた竜骨
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折れた竜骨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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自然の要塞であったはずの島で、偉大なるソロンの領主は暗殺騎士の魔術に斃れた。“走狗”候補の八人の容疑者、沈められた封印の鐘、塔上の牢から忽然と消えた不死の青年―そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?魔術や呪いが跋扈する世界の中で、推理の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?第64回日本推理作家協会賞を受賞した、瞠目の本格推理巨編。 | ||||
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著者の書くハイファンタジ-の世界観に戸惑って、 なかなか、物語の中に没入することが出来なかったが、 この時代のこういうテイストの物語が書きたかった意思は なんとなく掴めた。 著者の作品には、あまり知られていない外国が描かれる こともあり、その引き出しの多さには感服する。 タイトルとなる文言については、かなり終盤で出てくる こともあるし、気にせず読んでいけばいいと思う。 登場人物が揃い、事件が起こってからの流れは やはりどんな内容でも引き込んでいく筆力があると感じた。 現実とは異なるために謎解きには苦労するものの ドラマチックなエンディングに向けて着実に組み立て られていることは間違いが無く、下巻はグイグイ読んでいる うちに終わった気がする。 | ||||
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上巻では、なかなか没入出来なかったが、 やはり流石の筆力で、グイグイ読んでいるうちに終わった。 誰が走狗だったかは、上巻でも予想出来なくはなく かつ、下巻の初めでもちゃんと伏線を引いているので 驚くトリックということではない。 一編の映画を見るかのような感じで、異国の不思議な 世界の物語を楽しみ、余韻を残して終わった感じがする。 通勤時に読むのに適した一冊ではないだろうか・・・。 残念なのは、著者の未読作品が無くなってきたこと。 早く次の作品がでるといいなぁと待ち侘びている。 | ||||
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『折れた竜骨 上』です。直木賞候補にノミネートされた作品。上下巻の上巻のレビューです。 中世ヨーロッパを舞台として、しかも魔術のようなファンタジー要素もある中でミステリをする、というのは大胆な試みだったと思います。 さすがに人気作家の作品だけあって、最初から最後までつまらなく思うことは無く面白く読むことはできたのですが、やはりどうしても冒頭は舞台設定の説明と犯人候補も含めてメインキャラの紹介という部分に費やしてしまうので、物語の進みという面からするともどかしさもありました。 歴史的な背景はよく調べてあって、デーン人(ヴァイキング)の脅威という時代背景を、呪われたデーン人という形で旨く作品の興味要素としていたと思います。 ただ、最後の密室破りの部分については、「そりゃないわ」と納得のいかない感じが強かったです。登場人物のドラマよりもミステリとしての謎解きの方を重視しているだけに、だったらその部分ではあまり妥協的であってほしくなかったです。 上巻のみでの評価は難しくもあるので暫定として★3です。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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ファンタジー賞に応募する舞台構成はできていると思うけど、ファンタジー色を感じさせるような馥郁たるものは感じられなかった。一文、一文を丁寧に読みたいと言う気は起こらず、ザッと斜め読みしても、全体の理解に支障はなかった。 犯人候補の登場人物は多いのだが、描写が平等ではなく、よって、あまりふれられていない人物が犯人だと言う可能性は外される。 探偵役の騎士が実は犯人だったというのは、外国もののミステリーでは複数読んだので、別にアッと驚くようなもでもなかったが、操られる魔法にかけられていることを最後に理解し、自分から殺される結末はよかった。 語り手の城主の娘に、読者が自分と重ねて感情移入させられてしまうという魅力に乏しいのが残念。 | ||||
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安手の冒険ファンタジーといった内容の作品で、西澤保彦氏「念力密室!」、山口雅也氏「生ける屍の死」等の「SF的設定+ロジック」ミステリを愛好する私にとっては期待ハズレの出来。<魔術>や<不死人間>(呪われたデーン人)が跳梁跋扈する12世紀のイギリスのソロン諸島を舞台に、ソロン領主殺害事件の犯人捜し及びその<不死人間>軍団との死闘を領主の娘の一人称で描いた作品だが、如何せん、ミステリ的要素が弱過ぎる。 この種の作品では、"ルール作り"が重要で、本作の場合は、<魔術>や<不死人間>には何が出来て、何が出来ないとか、出来る時は何が条件なのか、といった明確が定義が必要なのだが、それが極めて曖昧模糊としていて、ロジカル・ミステリが成立する余地がない。また、定義の曖昧さは求心力の弱さを導き、読者が惹き付けられる強力な要素(謎)を欠き、それが解けた時の快感も味わえない。 この流れで、最後の容疑者を一同に集めて犯人指名をするお馴染みのシーンでも推理の粗雑さが目立つ。<消える魔術>を使える人物は"常に"(犯行後でも)消えていなければならないとか、<不死人間>を蹴散らした人物は「***」人でなければならないとか、手前勝手な理屈が多過ぎる。そして、明かされる殺害犯の正体は、何の事はない、冒頭から一番怪しかった人物で、工夫のカケラも感じられない(それに、この設定は倉知淳氏「星降り山荘の殺人」等、多くの作例があるのではないか)。 作者が冒険ファンタジーではなく、ミステリを意図していたとしたら、<魔術>や<不死人間>は単なる"お飾り"で、ロジカル・ミステリを構成する上での適切な"縛り"になっていない。<魔術>や<不死人間>が出来る事が作者の言う通りなら、物理的に犯人足り得る人物は唯一人なのだから。読了後、消化不良感しか覚えなかった。 | ||||
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米澤穂信さんの本は、大体すべて読んでいます。 異色のファンタジーミステリーということで、大いに期待していた今作。 魔術の存在がはなから肯定されているのも意外でしたが、独自のルールがしっかり 描写されているので、結末を読んでも「卑怯」だとは思いませんでした。 ラストの展開は素晴らしかったのですが、欲をいえばそこまでの間に、もっとスリリングさ が欲しかった。スタートから中盤まで、やや退屈だったという印象が拭えません。 これなら単巻でまとめた方が良かったのではないでしょうか。 とはいえ、個人的にいま一番お気に入りの作家です。チャレンジブルな作品だと割り切れば、 良作だと思います。これからも良質の作品を世に送り出して欲しいと切に願います。 | ||||
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中世イギリスを舞台にしたファンタジーとして期待して読んだ。解説には傑作と高く評価されているが、ファンタジーのレベルからすると標準的な作品ではないか。日本でこのような良質な作品が書かれるようになったという点では、評価の高さも納得できるが。ビジョルドの諸作品の愛好者としては格差を感じないではいられなかった。 | ||||
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中世イギリスを舞台にしたファンタジーとして期待して読んだ。解説には傑作と高く評価されているが、ファンタジーのレベルからすると標準的な作品ではないか。日本でこのような良質な作品が書かれるようになったという点では、評価の高さも納得できるが。ビジョルドの諸作品の愛好者としては格差を感じないではいられなかった。 | ||||
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推理小説と考えて購入しました。 魔法使い、騎士団、呪い・・・ファンタジーの世界ですが、テンポが良いので読みやすいです。 | ||||
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ミステリとファンタジーの融合で、ミステリ部分は面白かった。 だけど、ミステリ以外の色々な要素(魔法、歴史、神話など)は、どっちつかずな作品というイメージ。 | ||||
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12世紀末の中世ヨーロッパの世界が舞台。あとがきでいっているように、ファンタジーとミステリーの融合に取り組んだ作品だそうだ。 ソロン島の領主ローレント・エイルウインが殺された。暗殺騎士エドリックが使った魔術<強いられた信条>により、暗殺騎士の手先<走狗>になり、暗殺騎士に操られ領主を殺した。<走狗>として領主を殺した候補者は8人。 ・アミーナ・エイルウイン ・家令のロスエア・フラー ・従騎士エイブ・ハーバード ・ザクセン人の騎士コンラート・ノイドルファー ・ウェールズ人の弓手イテル・アプ・トマス ・マジャル人の戦士ハール・エンマ ・サラセン人の魔術師スワイト・ナズィール ・イングランド人の吟遊詩人イーヴォルド・サムス 探偵役としては、ファルク・フィッツジョンとニコラ・パゴにアミーナ・エイルウインが随行する。 結局、ファンタジーの部分がミステリーのためのご都合主義に感じたのが正直なところだ。ファンタジーという特殊設定ゆえに、なかなか入り込めずに読みづらかったりするわけで、ファンタジーとミステリーの融合に成功しているかといえばそうではないんだろうね。結局中途半端になっているなあ。 | ||||
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まぁ、そこそこ面白かったですが 魔術の種類が限定的で、 この魔術は、こうゆうものだ! 的なルールの中での推理なので 何かと腑に落ちないなぁと まぁ、限定しないとなんでもありになってしまいますが・・・ 最終的に、ファルクが、ショボ過ぎませんか? 2つもかけられるなよ | ||||
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12世紀の、まだ「魔法」が生きていた時代。閉ざされた孤島に住む領主が謎の死をとげる。その死の影に魔術を使う<暗黒騎士>の存在を疑った放浪の騎士は、残された手がかりと論理をもとに、<暗黒騎士>と、その傀儡である<走狗>を追いつめようとするが・・・。舞台設定は魅力的であり、読者への挑戦こそないものの「名探偵、すべて揃えて『さて』と言い」と<問題編><解答編>(ととれる章立て)を準備するあたり、かなりの力の入れよう。論理展開も悪くない。ただ、「特殊設定下のミステリ」とするには、もうひとつ「魔法」の扱いが弱い印象を受けた。あとは真相(犯人)。後から読み返すと、確かにすべてのヒントはばらまかれている。しかし、この真相には一瞬唖然とした。プロデビュー前に書かれた「ハイファンタジー世界でのミステリ」をリライトした作品だという。できれば、もっとガチガチに作り込まれていたであろう<異世界>での展開を読みたかった気がする。 | ||||
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