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獄門島
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獄門島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 41~60 3/5ページ
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名探偵、みんなを集めてさてといい・・・の場面がないということです。 名探偵が終盤に関係者を一堂に集めて真犯人を論破する場面です。 それがないとダメというわけではないのですが、推理小説の醍醐味だと思うのです。 総じて金田一の長編に真犯人を面と向かって論破するシーンは少ないです。 獄門島は名探偵が真犯人の前で謎解きをする場面はあるのですが、弱いですね。 推理小説の最高傑作といわれる本作ですが、本作の注目点はは港町、島の空気感だと思います。 舞台となる孤島を実に魅力的に描写しています。 販促的には怨念だとか因習だとかといった禍々しさを業界は前面に出していると思いますが、実際の獄門島はおどろおどろしくないのです。 おっとりとした田舎の開けっぴろげの開放感があり、怪奇探偵小説ではありません。 怪奇探偵小説の闇を本格推理小説の世界の住人金田一が理知の光で照らし出してしまうのです。 カツカレーにエビフライも乗せちゃおうか。この茶目っ気が本作に最高傑作の栄誉を与えているのでしょう。 | ||||
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発端の怪奇性、中盤のサスペンス、精巧なトリック、犯人と動機の意外性と、バランス良く構成されていて、横溝正史の作品ではトップクラスの完成度だと思う。金田一耕助は本陣殺人事件で見せた颯爽とした、才気走った人物としてではなく、くたびれた中年男として描かれている。本陣では、大横溝も金田一のキャラクター造形に迷ったと思われるが、本作からはファンに馴染み深いキャラクターとして定着している。動機については懐疑的な読者も多いようだが、現代人の感覚からとしては当然のこと。横溝ワールドにドップリ浸かって、当然が当然ではなくなるくらい感情移入できれば、本作を楽しめている証拠です。「娘は三人死ななければならなかった」と結論づける金田一に対して、最後に投下された過酷な真実はかなり驚いた。最後の仏教的な無常感は物語に独特の余韻を残して、事件は終了する。 | ||||
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ミステリーの最高傑作! 的なフレーズで読みましたが 先が気になるひきこまれ度も、ストーリーも 至って普通な印象でした。 金田一耕助、戦友の遺言守れてないし・・・ | ||||
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可もなく不可もなく 期待したほどではなかったな。 ま、こんなもんでしょうか。 金田一シリーズは、映画のほうがいいかな。 | ||||
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でもそれを言ったら連続殺人ものは読めません。雰囲気を味わうミステリーと思って読んだほうが良いと思います。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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学生の頃、横溝正史や江戸川乱歩等の推理小説、 怪奇小説等も読んでいました。 横溝作品は、「見立て殺人」ものが多いですが、特におもしろいと思います。 いろいろ伏線があり、さすが本格推理と言う感じです。 久しぶりに電子書籍で読み直しましたが、新鮮な気分で読めました。 さすが横溝正史の作品、おもしろいですね。 | ||||
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子供の頃に見た映画「犬神家の一族」でトラウマになるほど怖い思いをして以来、原作は読んだことはこれまで無かった。 電子書籍がフェアで安くなっていたので何気なく買ってみたらこれが面白い! 本作は金田一が戦争から復員して友人の死を知らせに行った島で起きた陰惨な連続殺人に巻き込まれるストーリー。 映画もよかったが、登場人物それぞれの細かな心情を知るには文章の方がよいと思う。 | ||||
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古い作品であるが、古さをまったく感じさせない。人物のキャラクターも魅力的だし、構成がとってもうまく、どんどん読めてしまう。 戦後の独特の時代背景もさらりと絡めてあるので、変な軽さがない。 ぐしゃぐしゃと頭をかき、華麗に推理する金田一耕介がもちろん主役だが、むしろその他の人々の個性豊かさが小説を豊かにしている気がする。 横溝正史は古典と呼ぶにはあまりにも、現代的なエンターテイメントであった。 | ||||
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キンドル版について気づいたことです。Nexus7で読んだのですが目次のハイパーリンクの反応が悪い。ふつうにタッチしただけではだめで、文字を一番大きくして、指先でポンとたたく様にタッチすると反応します。この辺は直してほしい。あと、前から言われてるようにキンドルに本に対応するページ数を載せてほしい。友人と語る場合、何ページ目もどこの部分とかと情報を交換できなくて困る。キンドル位置45342とかわかりにく。 安かったので買ったが、キンドル版はどんなに綺麗に読んでも中古本を売れないので、もっと安くするべきだ。 作品については、傑作だと思うが、ひとつの大きな欠点は横溝さん、空間の配置を文で書くのが下手。寺と本鬼頭と分鬼頭家の方向感覚や距離感が非常にわかりにくく、いらいらした。何度読んでも把握が不可能。地図をつけるべきだった。あとはすばらしかった。金田一少年の事件簿の一番大きな欠点、「なんでそんな面倒な複雑なトリックを使うのか?もっと簡単な方法があるだろ」というつっこみに、完璧に答えてくれるほとんど唯一のすばらしい解答編で大満足。 | ||||
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金田一幸助は若いころにすべて読んだものの、引っ越しですべて手放してしまっていた。ひさしぶりに、Kindleで八つ墓村をよんで、冒険活劇という感じで、爽快感もあり、あっという間によみきってしまった。そこで、獄門島も昔面白かったという印象があったので購入し、読み返してみた。結論から言うと、金田一ものはいつもそうだが、事件がすべて終わってから解説し、なにもそこにいたのに事件は防げなかったというストーリー。しかも、なんともいえないやるせなさ(なぜかをいうとネタバレなのでいえないが)。。。 今度は犬神家を久しぶりに読んでみようかな。。。 謎としては、良いので初めて読む人は読んでみるとよいかも。星4つはすこしおまけ気味。謎としては星4つにしたのだが、本当は、3.5くらい。Kindleなのだからもっと割り引いてほしいなあ。 | ||||
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「獄門島」は横溝作品では私も最も好きな作品で、4〜5回は読んでいる。 確かに傑作だとは思うが、ミステリーのオールタイムベストテン投票などでよく日本のベストワンに選ばれているのは、私にはちょっと不思議。 ストーリーも人物関係も複雑すぎて読んでいてよく分からなくなる(こともある)横溝長編の中では、この「獄門島」はシンプルで分かりやすい方だと思う。このとっつき易さと見立て殺人の面白さが人気の秘密なんだろうが。 ただ史上ベストワンのミステリーかと言えば、私にはやや疑問。清張の「砂の器」のように映画化作品のせいで実体以上の評価をされる作品もあるが、「獄門島」は違う筈。昭和52年の東宝映画化作品は確かにいい映画だったが、映画「砂の器」ほどのインパクトはなかったと記憶する。あくまでも作品自体の評価でのベストワンなのだろう。 この傑作に文句をつけているのではありません。ただ「獄門島」は一部の人々の間で「あれは面白いなぁ」と地味に話題にして盛り上がりたい。そんなキッチュな名作である方が似合っていると思うのです。 | ||||
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映画化もされ知名度も高いこの作品は、発表後60年以上が経過しているにもかかわらず、週刊文春臨時増刊「東西ミステリーベスト100」2013年度版の国内編第一位に選ばれ、またおよそ四半世紀前の1986年度版でもやはり第一位を記録している。不動の名作として君臨している本作が国内ミステリーに与えた影響は計り知れないだろうとは思うが、虚心坦懐にこの作品をミステリーとして評価した場合、果たして第一位に値するのかどうか、疑問の余地があると個人的には思う。少なくともこの作品を「日本一面白いミステリー」として薦める気にはなれない。 獄門島。不吉な歴史に彩られたこの狭い島で、本鬼頭の跡取りである鬼頭千万太の復員船での病死が伝えられるやいなや、その三姉妹が俳句になぞらえて一人ずつ殺されてゆく。この状況設定にアガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』の影響をみるのはたやすいし、動機の弱さもしばしば指摘されるところであるが、それよりも何よりも「犯人の意外性」がほとんどないところが、この作品の最大の弱点ではないだろうか(『そして誰もいなくなった』にも同様のことが言える)。最初の殺人事件後にある人物がつぶやく一言がキーワードになっているのだが、だれもが怪しいと思う人物が結局犯人ではがっかりもする。さりとて殺害方法や動機に革新的な意外性があるわけでもない。 むろん本作が駄作だとは言わない。面白いことは間違いないし、緻密な描写といい、入念なプロットといい、また映像化によってさらに引き立つ和風ホラーの雰囲気といい、典型的な横溝作品ではある(ちなみに1977年に公開された角川映画は犯人に若干の脚色があるもののほぼ原作に忠実な映像作品となっている)。圧倒的知名度を誇る本作を国内ミステリー第一位の座から引きずり下ろす作品が、今後登場することをひそかに期待したい。 | ||||
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横溝正史や探偵小説に詳しい人には周知の事実なのだが、角川文庫のテキストは長年にわたって改竄された代物である。 『獄門島』でいうと黒背(緑304)時代の昭和51年発行21版以降おかしな改変をやり始め、『金田一耕助ファイル』となってからは解説もなくなり、 章立てに「プロローグ」「エピローグ」なんて元々なかった見出しを付けたり、語句変更をやらかしている。 『獄門島』を現行本で読むなら、あとで後悔しないためにも本書もしくは創元推理文庫『横溝正史集』で読もう。 くれぐれも、ネット(twitter)の角川文庫ゴリ推しなどには踊らされないように。 本書には附録資料として「作者の言葉」「初刊本あとがき」「獄門島懐古」「特別座談会/父・横溝正史を語る その1」、加えて「獄門島要図」を収録。 「獄門島懐古」は絶版状態の『真説金田一耕助』収録のエッセイ。他の巻へも部分収録されているが、『真説』はこういう小出しではなく完全復刊するべきで、 巻末附録内容は単行本未収録エッセイや「特別座談会」のような新規の正史関係者インタビュー等で固めてほしかった。 ここがもっと強力な内容だったら『横溝正史自選集』はより注目されるのだが・・・。 『東西ベストミステリー100』(2012)で『獄門島』が国内一位になり、尻馬に乗って急遽角川文庫が大重版をかけるらしく、 カバーを「杉本一文」版と現行の「一文字」版のどちらがいいかとtwitterで角川の社長が言い出した。 それを見た人の多数が「杉本」版希望とリプライしたが、次の日には営業の人間が「一文字」版を強行したので結局「現行のままでいく」との社長の弁。 これじゃあ何のためにアンケートしたか意味ないよね。 社内のコンセンサスはとれていないし、ユーザーが何を望んでいるか全く理解できてないのだ。 カバーをコロコロ変えても肝心のテキストを正しく作れないようでは持っている価値はなし。 私はもう角川書店には何も期待していないし、これ以上横溝正史を汚さないでもらいたい。 | ||||
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戦前までの地域社会は非常に単純な構造であったことが良くわかる。 物語はもちろん探偵もの。犯人を探し出し、事件を解決すればそれで終わり。 しかし、横溝作品はその当時の社会の様子。現代、とりわけ都市生活者にとって 想像だに出来ない社会のつながりを示してくれる。 戦前、戦中を通して作者が東京から地方へ移り住んだときの 印象、地方のいわゆる村社会の構造が、都市都では考えにくい程、閉鎖的で 完結したものであった事がすでに作者の心に深い印象を刻んだことが良くわかる。 そういう日で再読するのもまた、おもしろいと思う。 | ||||
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巧妙な伏線、奇抜なトリック、そして意外な犯人。謎解きミステリーの面白さをたっぷりと備えながら、それが、独自の掟や習わしが国家の法よりも優先される特異な閉鎖社会と、そこでの人間関係の中で合理化され、豊かな物語性へと溶け込んでゆく。そこに繰り広げられるのは、あたかも錦絵を見るような絢爛華麗なミステリー絵巻である。これだけで充分秀作の栄誉を冠してもいいが、本作は、敗戦を背負った復員兵の金田一耕助に象徴される近代化と欧米化の波が、明治維新をも生き延びた日本独自の前近代的な村社会を解体してゆくという、終戦後の日本の社会変化を写した作品ともなっている。欧米ミステリーに肩を並べる水準の高さと、戦後の時代を作品の底に色濃く刻みこんでいるという二点において、横溝のこの『獄門島』は、坂口安吾の『不連続殺人事件』と双璧をなす、戦後の日本ミステリー黎明期にそびえ立つ巨峰であると考える。 | ||||
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横溝作品の中でも最高傑作とも呼ばれる本作品ですが、確かに巧みなプロットがなされています。 古い因習が残る島において次々と起こる殺人事件…とここまではよくある筋書きです。 しかし、随所に散りばめられるヒントや事件の起きた経緯、動機についてはかなり練りこまれています。 一般的な殺人の動機(金欲、怨恨等)による殺人か、狂気による殺人かということで揺れ動く犯人像ですが、最後にはあっと驚かされることとなるでしょう。 殺人手法は、少々無理があるのではないかと思われる部分もなくはないのが正直なところですが、あくまでもフィクションとして楽しめる作品だと思います。 | ||||
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程度が「良」だったので注文しましたが、 納品された本はとても良とは言えない物がきました。 色が前面にわたって茶色く変色していて頭にきました。 早速送り返しましたが、こちらからは2度と買いません。 Amazon でしっかり指導をして欲しいと思います。 | ||||
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無理の多い話をいかにもっともらしく語るか、それが成功しているのが本作。 戦後の混乱、因縁めいた島、対立する二つの旧家等の舞台設定により、 かくも魅力的な物語を作り出している。 戦友から託された願いを懸命に果たそうとする(お約束どおりできないのだが) 金田一も、シリーズ中で最も魅力的に描かれていて、憎むべき犯人にさえ見せる やさしさに彼らしさを感じる。 ストーリー、トリック、猟奇さ、巧みな人物描写、意外な犯人等々、何拍子も揃った 不朽の名作であり、特に殺人に必要な3つの条件が実は・・・・・というあの展開は、 実に見事だと感じた。 | ||||
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着想といい舞台といい天才的です。 単に推理小説としてだけでなく、文芸作品としても価値がある気がします。 ここに描かれた人間関係図はリアリティーをもって迫ってきます。(もしかして、芥川賞もの?) 時代考証などもすぐれています。 | ||||
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