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はじまりの島



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はじまりの島の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

ダーウィンが来た!

孤島を舞台にした連続殺人……という点だけ見れば典型的なミステリのパターンなのですが、この作品は、かの『種の起源』『進化論』で有名なチャールズ・ダーウィンが、特異な進化を遂げた生物の住む島、ガラパゴス諸島を訪れた際に実は連続殺人事件が発生していた、という歴史のIFを取り扱った作品です。さらにその事件を解決する探偵役も他ならぬ若き日のダーウィンだという、まさに設定からして興味深い異色のミステリです。
そして、まさにガラパゴス島ならではのトリックも面白いです。(このトリックが先に思いついてこの作品が出来たのでは……などとも思ってしまいます)

連続殺人事件の解決という物語の本筋に加えて、ダーウィン同様実在した人物たちによって繰り広げられる人間ドラマや、ダーウィンが後に発表する進化論とは相反するキリスト教観が事件の根底に絡むなど、盛りだくさんな内容が、300ページ強の長編にしてはやや短い分量でまとめられており、作品の密度が濃く、読んでいて飽きませんでした。
しかし、コンパクトなページ数にまとめられているという点は基本的に私の中では高評価なのですが、この作品に限ってはせっかくの面白い題材が皆中途半端な形になってしまっており、逆に少しもったいない気がしました。
テーマや人物にもう少しページを割いて、もっと掘り下げても良かったのではと感じてしまう作品です。


▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ

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