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ジグソー・キラー



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【この小説が収録されている参考書籍】
ジグソー・キラー (ハーパーBOOKS)

ジグソー・キラーの評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

形は古いが中身は新しい、新警察ミステリー・シリーズ登場

本作がミステリー・デビューというイギリスの新進作家の警察ミステリー。猟奇的な連続殺人に挑む黒人女性警部補の奮闘を公私両面から描いた、意欲的な作品である。
テムズ川の川岸で相次いで発見された、切断された人体の一部は、異なる複数の人物のものだった。しかも遺体には、7人を殺害して切り刻み、ばらばらにまき散らした殺人鬼「ジグソー・キラー」が残したのと同じシンボルが刻み込まれていることが判明した。現在服役中のジグソー・キラーことオリヴィエとの関連を探るために、事件を担当するSCU(連続犯罪捜査班)のヘンリー警部補は刑務所でオリヴィエと面会することになった。二年半前、オリヴィエ逮捕時に瀕死の重傷を負ったヘンリーはいまだにPTSDに悩まされており、捜査とともに自身の心の傷の克服にも立ち向かうことになる……。
人心操作に長けた凶悪なシリアルキラーと捜査官の複雑な関係というのは、サイコ・サスペンスではよくあるパターンだし、捜査チームの人間関係を複雑にするのも、最近ではよく目にする構成だが、本作はヒロインが有色人種というところが新しい。女性・人種という二重のハンディを背負いながら果敢に立ち向かうのが共感を呼んだのか、英国をはじめヨーロッパで高く評価され、すでに第二作が刊行されるという。
警察ミステリーのファン、サイコ・サスペンスのファンにオススメする。

iisan
927253Y1

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