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新車の中の女



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新車の中の女の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

気まぐれの旅のはずが迷宮への旅だった・・・

1966年に発表されたフランスの作品。自分が誰なのか分からなくなるという不条理系のストーリー展開ながら、最後には明確な答えが用意されているサスペンス・ミステリーである。
勤務先の社長から、新車のサンダーバードを空港から自宅まで回送するように依頼されたタイピストのダニーは、ふとした気まぐれから車を無断借用して地中海をめざすドライブに出た。白いスーツにサングラスで派手な車を乗り回しながらダニーは、女王様気分に浸っていた。ところが、理由も分からぬまま襲われて負傷し、さらに行く先々で「あなたを知っている」という人々に出会い、自分のアイデンティティに不安を覚えるのだった。しかも、サンダーバードのトランクに、見知らぬ男の死体が入っているのを発見した。何が起きたのか、自分は誰なのか? ダニーは迷路のような道を歩み、真相を発見しようとする・・・。
謎解きミステリーとしての構成がしっかりしているので、最後にはすべての真相が明らかにされる。明らか過ぎて、現代ミステリーを読み込んできた読者には物足りないだろうが、最後の謎解きまではサスペンスがあって楽しめる。良くも悪くも古典的名作ということである。
古典を古典として楽しめるミステリーファンにはオススメだ。

iisan
927253Y1

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