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(短編集)

閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニット



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【この小説が収録されている参考書籍】
閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニット (講談社タイガ)

閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニットの評価: 6.00/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(6pt)

閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニットの感想


閻魔堂沙羅の推理奇譚第三弾。 今回のテーマはワイダニット! 何をしても容姿で損をする天性のブス、余命一年のおじいさんとその孫、天涯孤独で死のうと思ってる浪人生、殺される覚えも由縁もなさそうな方々、何故殺された?

 良かった良かった特に表題作。 犯人確定済の純ワイダニット。 こういう終わり方の作品も偶には必要だよね、私も昔は自分を特別な存在と思いたかったものよ。

りーり
9EDFH0HC
No.1:
(6pt)

閻魔堂沙羅の推理奇譚 業火のワイダニットの感想

閻魔堂沙羅の推理奇譚の第3弾。
相変わらず面白いのですが今回は厳しめでこの点数にします。

まずミステリとしての感想ですが、すべての手がかりが提示されてはいるのですが、主人公達の突飛な発想を前提とした論理展開である為、納得し辛いものとなっています。1巻では、読者と主人公の頭の中の手がかりの準備と、その手がかりを元にした推理展開がとてもシンクロしていたのですが、本作は読者置いてけぼりで推理している事を感じます。読んでいて一緒に考えるのではなく、解答を眺める物語となっています。作品と読者の距離感がとても離れていると感じました。突飛な発想とはいえ、神の視点となる沙羅に正解が与えられればそういう物語なので納得せざるを得ないのですが、スッキリしません。複雑な謎を作り上げようとした気がしますが、これじゃない感がとても感じる物語でした。

ドラマの内容について。著者の思想がとても強くでています。登場するキャラクター達に政治や社会の考えを代弁させたセリフが多すぎます。2巻の『負け犬たちの密室』で登場した浦田も同じ傾向でしたが、このキャラクターは世間を見下した自己が確立した人物だったので、社会へのメッセージや思想多きセリフも浦田の改心へ繋がる物語として役割を果たしていて意味を感じましたが、本作の場合はただの著者の想いの発散の為、謎解きのノイズに感じました。必須ではない文章が多くカットしても問題ない所が多いです。1巻のように些細な会話が解決の手がかりとなるような無駄のない文章で謎を解き明かす品質を望みます。

本作品集の中では最初の『外園聖蘭』の章が面白く読めました。表題含めた他の作品は煮詰まってなくて複雑で長い物語に感じてしまいました。
2巻から続けて作品を書き続けているのでしょうね。物語の文章の流れの傾向から筆がのっている感じはとてもします。
何だかんだ不満を溢しましたが、総じては面白いので次回作も楽しみです。

egut
T4OQ1KM0

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