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凍った夏



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【この小説が収録されている参考書籍】
凍った夏 (創元推理文庫)

凍った夏の評価: 8.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

フィリップドライデンって、いいね!ファンになってしまいました!

「水時計」を読んだときは、それほど主人公・ドライデン氏に興味を持たなかったのですが(いや!予兆?はあったかも!?)
この「凍った夏」で、すっかりファンになってしまいました。ほんと、彼って魅力的ですね!
彼自身がそれに気づいていない、気づくような素振りもないのが、またまた女心を揺さぶるのです。
魅力的な人ほど、自分に無関心のような・・・気がします。

物語としては、やはりミステリー仕立てで、ミステリーそのものも面白く仕上がっています。
解説には、本格派ミステリーとありましたが、本格派でなくても、この面白さ・人を惹きつける描写力は、十分読者を満足させるものだと思います。
日本でジムケリー氏の著作がどれだけ読まれているのか分かりませんが、まだお読みになっていない方には是非ともお勧めしたい作家さんです。

ももか
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No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

まさに「英国本格派」ミステリー

イギリス本格ミステリーの正統な後継者として人気が高まっている「フィリップ・ドライデン」シリーズの第4作。緻密な構成の謎解きが楽しめる、本格派ミステリー作品である。
歴史的な寒波に見舞われたイングランド東部の街の公営アパートで、すべての窓を開け放った状態で住人の男・デクランが凍死しているのが見つかった。閉所恐怖症で室内の扉を全部取り払っていたというデクランは、飲酒癖があり、過去に自殺を図ったことがあったことから警察は自殺と判断した。しかし、部屋のコイン式電気メーターに硬貨がたっぷり補充されていたことから自殺説に疑問を抱いたドライデンが調査を始めると、デクランの親友も奇妙な事故死にあっていた。さらに、二つの事件の関係者は、ある過去の出来事でつながっていたことが判明。その謎の解明は、ドライデン自身をも巻き込み、思いもよらない展開を見せるのだった。
伏線の張り方、読者をミスリードするエピソードの入れ方、謎が謎を呼ぶ展開の膨らませ方など、まさに英国本格派の真骨頂。しかも、現代的な社会問題を背景に置くことで、古臭さを感じさせないのも見事である。
シリーズの4作目だが、本作から読み始めても何の問題もない。英国本格派ファン、謎解きミステリーファンには絶対のオススメだ。

iisan
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