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ザ・カルテル



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【この小説が収録されている参考書籍】
ザ・カルテル (上) (角川文庫)
ザ・カルテル (下) (角川文庫)

ザ・カルテルの評価: 8.33/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

長い!ここまで読むと、現実味がなくなる?

メキシコの麻薬カルテルについては、なんとなくニュースで知っていましたが
ここまで殺人や遺体損壊、バラバラなどの描写を読むと、現実に起こっているようには思えず
まるで全部が夢(あるいは、想像の世界)のような(小説そのものは、フィクションで、現実のニュースを題材にしているのですが)
感じになってしまう。
良く出来た小説だとは思うのだけど、私的には、ウィンズローは無理!
「フランキーマシンの冬」も全く好みじゃなかったけど、読者と作者の相性って、やっぱりあるんですよね。

ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

絶望的なまでの暴力

メキシコの30年にわたる凄絶な麻薬戦争を描いた「犬の力」の続編。上下巻1200ページの全編にわたって凄まじい戦いが繰り広げられる、暴力で圧倒する作品である。
主人公は前作と同じ、DEA捜査官のケラーと麻薬王のパレーラで、アメリカで囚われていたパレーラがメキシコに移送され、脱獄するところから物語が始まる。再び、メキシコの麻薬の世界に戻ったパレーラは、自らのカルテルをまとめ、他の勢力との戦闘状態に入って行く。一方、修道院に紛れ込み静かな生活を送っていたケラーだが、DEAによって麻薬戦争の現場に引き戻された。運命の糸に結ばれたように二人は、命をかけた戦いを繰り広げることになる。
麻薬戦争とは、何か? 「麻薬」と「戦争」という2つの禍々しきものが掛け合わされたとき、そこから生まれるのは、勝者も敗者も無く、戦争の出口すら見つからない絶望でしかない。その無意味さと狂気が、読者を圧倒する。「人間がカルテルを動かしているのではなく、カルテルが人間を動かしている」という一文が、麻薬との戦いの救いの無さを表わしている。
読後の疲労感はハンパではないが、世界の麻薬の問題に関心を持つ人には、絶対のオススメだ。

iisan
927253Y1

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