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愚か者死すべし



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【この小説が収録されている参考書籍】
愚か者死すべし
愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)

愚か者死すべしの評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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No.1:
(6pt)

愚か者死すべしの感想

作者の作品は「私が殺した少女」に続いて2作目。
独特な気障な比喩というか言い回しというか、はハードボイルドそのものですが別段鼻につく訳でもない。
酒と女と暴力と・・・といった描写も少なく、どっぷりハードボイルドという感じでもなさそう。

登場人物が多く、その関係性がややこしい割に造形が浅く印象に残らない。
この手の作品は、探偵が孤軍奮闘するものであるが、それにしても魅力的な脇役すら登場しないために奥行きのない薄っぺらい作品になっている気がする。
ひきこもりの青年など、登場人物欄にはしっかり名前が明記されている割に「これだけかい?」という感じである。
更に、銃撃事件、誘拐事件、身代金事件と次から次へと色々なことが起こる。
結局は、警察官殺害事件と三日男爵関連の事件という2つの全く異なる事件が起こり、それが交差する点に探偵がいるという構図。
複雑、悪く言えばごちゃごちゃであり、結局最後の最後まで1点に焦点が合わないまま終わってしまった。
「私が殺した少女」は最後ビシっと決まったんですが、この作品はどこか発散したまま終わってしまった。
そんな気がします。

梁山泊
MTNH2G0O

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