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さあ、地獄へ堕ちよう



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【この小説が収録されている参考書籍】
さあ、地獄へ堕ちよう
さあ、地獄へ堕ちよう (角川文庫)

さあ、地獄へ堕ちようの評価: 7.00/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(6pt)

さあ、地獄へ堕ちようの感想

アングラ世界を描いた作品で、まず最後まで読めるかが問題になる作品ですね。
追われたり、監禁されたり、人を殺したり。主人公視点のこれらのシーンに緊迫感がないんですけど、意図的に主人公のネジの外れっぷりを表現しているのですかね。
だとしたら凄いんですけどどうなんでしょう。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

さあ、地獄へ堕ちようの感想

ついて行けるかどうかが問題ですね。私は普通についていくことが出来ました。繊細な人や純粋無垢な人は嫌悪感で最後まで読めないかも知れません。ということは私はちょっと変だということでしょうか? いや、人生長くやっていれば清濁併せ呑む
ようになるのです。それが大人になるということです。決してオカシナ人物ではありません。トリッキーな世界と人物たちですが話を形作っているのは紛れもなくミステリの構図です。グロっぽさでミステリを書かれているのはあるでしょう。
その意味で云えばこの本は新鮮です。着想というか視点というか、賞に応募するのであればこのぐらいのImpactが無ければダメでしょう。散りばめられた伏線もキチンと回収され謎が解明されます。。ミステリ以外の何物でもありません。
その世界観が凄いというだけです。暗黒面を隠さず普通に生きている、都会というカオスにはそんな人たちがいっぱい蠢いているんでしょう。舗道にはゴミひとつなく明るい日差しに溢れた通り、そんな道ばかり歩く生活の人達には縁のない世界でしょう。
でも、ひとつ道をそれると暗くジメジメした日の当たらない世界があるんです。昼間でもカーテンを閉めて寝ていて、暗くなってから起きだし鎮痛剤をボリボリと噛み砕きながらビールで流し込む、そしてふらつく足で夜の闇の世界に出ていく。
決して勤め人がいっぱいの朝の満員電車などには乗らない違った世界に住む人たちの物語です。そのダークさがこの物語のウリなんです。その世界感に合ったトリックと登場人物の行動原理。良く描けていると思います。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

さあ、地獄へ堕ちようの感想

現実的なアングラ世界を盛り込んだ横溝正史ミステリ大賞受賞作。

SM譲の主人公ミチに始まり、類は友を呼ぶのかその近辺に交わる人々も特殊な方ばかり。
皮膚に針を刺したり、割いて血を流したり、吐いたり、ピアスの穴開けより過激な人体改造ものがでてきます。こういう表現作品が苦手な人は本作は避けましょう。個人的には現実にある狂ったアングラ世界を垣間見るという意味では刺激的で面白かったです。

意図せず知ってしまった死体投稿SNSサイト「地獄へ堕ちよう」に数日後、知人が凄惨な姿でUPされていた。
サイトに触れた事をきっかけに、ホラー作品っぽく不気味な世界に足を踏み入れてしまった流れ。どうでもいい現実世界に刺激が舞い降りてきたわけで、そこでサイトの存在を調べるという目標を持った主人公が活動していく様は、生きる意味を見い出した姿に映りました。アングラ世界での青春小説な感じ。

ヤクザ作品のような大人の落ち着きとは違う、若者のやんちゃさ勢いがある非日常世界。
痛々しく勢いのある文章は刺激的で一気読みしやすく好みでした。
ラストの幕切れ方もスパッといい所で切った感じが好き。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

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