スマドロ
- 小説推理新人賞受賞 (25)
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ネタばれ注意:スマドロ、から始まる連作ですが、連作になって初めて物語として成功している気がします。生きる、生と性の生臭さも、絡み合う人間関係も、文章としては臭みがなく、香草を効かせたジビエ料理のようにオイシイ。太っちゃう、と言いながらオイシイ物を食べてしまうように、人は、特に女は自分を許すのです。過去は消せなくとも。絡み合う糸の先に待つのは、憧れか恨みか。自分もまた過去を振り返り、どこかで誰かに見られているかも。作者の年代より上ですが、そんな思いで読める作品です。しいて言えば、相関図は不要、無い方がまた読み返したくなります。ミステリーではないような、でも人間ドラマというのも重すぎる、中間位の位置づけ。少なくとも、次の作品を読んでみたい、と思わせてくれる一冊です。 | ||||
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作者の意匠が全く不明な駄作。ミステリを意図したものか否かも怪しいというお粗末な出来。作中に、人生で大事なものは「虚像、想像、幻像の三点セット」という文言が出て来るが、それを地で行った様な作品で、こうした手前勝手な書き方をされては読者は困惑するだけ。これをミステリ的手腕と勘違いしているのではないか。出て来る話題が芸能ネタに限られている点にもウンザリした。 全体は5つの章から構成され、章が進むに伴い(当然ながら)登場人物が増え、ご丁寧に章末毎に「人物相関図」が提示されるのだが、「虚像、想像、幻像の三点セット」のため、これが最終章で全く活きて来ない。本作の眼目は錯綜した人間関係(とその解明)にあるのだから、記述形式や全体構成をもっと良く練るべきだったろう。 前評判が高かっただけに正直ガッカリした。単なる時間潰しに終ってしまったのは残念で、作者にはより質の高い作品を期待したい。 | ||||
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第1話(第1章)は、短編として楽しめました。 文体は軽妙なスタイルで、一昔前のケータイ小説というか、某巨大掲示板的というか、好き嫌いが分かれると思います。 第2話以降は、第1話が話題になったから付け足しました感がプンプンしており、一応最後まで読みましたけど、特に得るものもなく、かといってエンターテイメントとして優れているかというとそうでもなく、「うーん」な感じの展開に少々疲れました。 新聞の書評で知り、図書館で借りて読んだのですが、正直、書店で購入しなくて良かったと思ってしまいました。 | ||||
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『スマドロ』は、2014年に発表された悠木シュンのデビュー作だ。第35回小説推理新人賞を受賞した短編「スマート・クロニクル」に、双葉社の文芸誌『小説推理』に発表された四短編を加えた連作短編集である。 閑静な住宅街で白昼堂々行われるのに、目撃情報ひとつないというスマート泥棒、略して「スマドロ」が世間を騒がせていた。主婦、エステサロン経営者、アラサーのアイドル、スリ師、万引きGメンと5人の女性のモノローグで語られる。 電話に応対する主婦のモノローグで描かれる「スマート・クロニクル」こそ饒舌体の文章にぐいぐい引きこまれ、ミステリー的な興趣もあったが、全体を通してそれ以上の盛り上がりはなく、だんだんと尻すぼみになっていく。最後に大きなどんでん返しでもあれば印象が変わったが、そういったものもない。 最後まで読んで湊かなえや真梨幸子を思い起こした。複数の視点から語られる物語、リンクする登場人物、性的虐待や学生時代の処世術などどこかで読んだような既視感を覚える場面が連続する。 出版業界やイヤミスに限らず、どの業界にもどのムーブメントにも、先駆者がいれば後追いがいる。本作は間違いなくその「後追い」の作品である。必ずしも後追いの方が先駆者より出来が悪いとは限らないが、本作に限って言えば『告白』や『殺人鬼フジコの衝動』を読んだ時のような鮮烈な印象は味わえなかった。 そんななか本作の特徴といえるのが各章の終わりに人物相関図が付いていること。ある章のあの人物と別の章のあの人物が同一人物だったというのは、昨今よくあるつくりだが気づかない人もいるようで、人物相関図が付いているのはわかりやすい。 ただし、ある登場人物と別の登場人物が同一人物であることがわかっても、それによって意外な構図が立ち上ったりするわけでもない。同じ出来事でも見る人によって違う面が見えてくる、という当たり前のことがわかるだけである。 | ||||
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最初読み始めたときはまあ面白いかなと思いましたが、なんていうか話が雑で どんどん進む割にオチがたいしたことないなっていうのが多くて、読後感は 何か残念、という感じでした。もうちょっと細かいところ詰めたら面白く読めたと思います。 | ||||
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