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スマドロ
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スマドロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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ネタばれ注意:スマドロ、から始まる連作ですが、連作になって初めて物語として成功している気がします。生きる、生と性の生臭さも、絡み合う人間関係も、文章としては臭みがなく、香草を効かせたジビエ料理のようにオイシイ。太っちゃう、と言いながらオイシイ物を食べてしまうように、人は、特に女は自分を許すのです。過去は消せなくとも。絡み合う糸の先に待つのは、憧れか恨みか。自分もまた過去を振り返り、どこかで誰かに見られているかも。作者の年代より上ですが、そんな思いで読める作品です。しいて言えば、相関図は不要、無い方がまた読み返したくなります。ミステリーではないような、でも人間ドラマというのも重すぎる、中間位の位置づけ。少なくとも、次の作品を読んでみたい、と思わせてくれる一冊です。 | ||||
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作者の意匠が全く不明な駄作。ミステリを意図したものか否かも怪しいというお粗末な出来。作中に、人生で大事なものは「虚像、想像、幻像の三点セット」という文言が出て来るが、それを地で行った様な作品で、こうした手前勝手な書き方をされては読者は困惑するだけ。これをミステリ的手腕と勘違いしているのではないか。出て来る話題が芸能ネタに限られている点にもウンザリした。 全体は5つの章から構成され、章が進むに伴い(当然ながら)登場人物が増え、ご丁寧に章末毎に「人物相関図」が提示されるのだが、「虚像、想像、幻像の三点セット」のため、これが最終章で全く活きて来ない。本作の眼目は錯綜した人間関係(とその解明)にあるのだから、記述形式や全体構成をもっと良く練るべきだったろう。 前評判が高かっただけに正直ガッカリした。単なる時間潰しに終ってしまったのは残念で、作者にはより質の高い作品を期待したい。 | ||||
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第1話(第1章)は、短編として楽しめました。 文体は軽妙なスタイルで、一昔前のケータイ小説というか、某巨大掲示板的というか、好き嫌いが分かれると思います。 第2話以降は、第1話が話題になったから付け足しました感がプンプンしており、一応最後まで読みましたけど、特に得るものもなく、かといってエンターテイメントとして優れているかというとそうでもなく、「うーん」な感じの展開に少々疲れました。 新聞の書評で知り、図書館で借りて読んだのですが、正直、書店で購入しなくて良かったと思ってしまいました。 | ||||
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『スマドロ』は、2014年に発表された悠木シュンのデビュー作だ。第35回小説推理新人賞を受賞した短編「スマート・クロニクル」に、双葉社の文芸誌『小説推理』に発表された四短編を加えた連作短編集である。 閑静な住宅街で白昼堂々行われるのに、目撃情報ひとつないというスマート泥棒、略して「スマドロ」が世間を騒がせていた。主婦、エステサロン経営者、アラサーのアイドル、スリ師、万引きGメンと5人の女性のモノローグで語られる。 電話に応対する主婦のモノローグで描かれる「スマート・クロニクル」こそ饒舌体の文章にぐいぐい引きこまれ、ミステリー的な興趣もあったが、全体を通してそれ以上の盛り上がりはなく、だんだんと尻すぼみになっていく。最後に大きなどんでん返しでもあれば印象が変わったが、そういったものもない。 最後まで読んで湊かなえや真梨幸子を思い起こした。複数の視点から語られる物語、リンクする登場人物、性的虐待や学生時代の処世術などどこかで読んだような既視感を覚える場面が連続する。 出版業界やイヤミスに限らず、どの業界にもどのムーブメントにも、先駆者がいれば後追いがいる。本作は間違いなくその「後追い」の作品である。必ずしも後追いの方が先駆者より出来が悪いとは限らないが、本作に限って言えば『告白』や『殺人鬼フジコの衝動』を読んだ時のような鮮烈な印象は味わえなかった。 そんななか本作の特徴といえるのが各章の終わりに人物相関図が付いていること。ある章のあの人物と別の章のあの人物が同一人物だったというのは、昨今よくあるつくりだが気づかない人もいるようで、人物相関図が付いているのはわかりやすい。 ただし、ある登場人物と別の登場人物が同一人物であることがわかっても、それによって意外な構図が立ち上ったりするわけでもない。同じ出来事でも見る人によって違う面が見えてくる、という当たり前のことがわかるだけである。 | ||||
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最初読み始めたときはまあ面白いかなと思いましたが、なんていうか話が雑で どんどん進む割にオチがたいしたことないなっていうのが多くて、読後感は 何か残念、という感じでした。もうちょっと細かいところ詰めたら面白く読めたと思います。 | ||||
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構成が杜撰で完全に駄作だと思います。 テンポも悪いし伏線の回収が下手。 とにかくあり得ない、と思えるようなところがいくつかあった。 あるドラマのセリフを引用したりしているけど、それがまた寒い。 文章もまたひどく、ちゃんと日本語を勉強してほしいと思いました。 何だか頭の悪い人が書いているような小説にしか思えなかった。 それにこの作品に高評価のレビューを投稿している5人の人は ほかの商品にまったくレビューの投稿をしていません。 それにほかの商品にレビューを投稿している人が1人だけいるけど、 これは同じ日に2つの商品にレビューを投稿しているだけ。 どう考えても不自然としか思えない。 どうしてこの本に高評価のレビューを投稿している人はほかの商品にレビューの投稿をしないのでしょうか。 これって自作自演のレビュー? こんなふうに疑ってはいけないかもしれませんが、どうしても疑いたくなります。 | ||||
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だが、センテンスの短さ、リズミカルでテンポのいい文体のせいでどんどん読み進められてしまう。 一見、話は破綻している。それぞれの視点で好き勝手に語られていく。 全員が自己中心的な痛女。サブキャラからザコキャラまでも魅力的。 どこに行きつくのかと向かった先にラストようやくこの作者の意図が見えてくる。 最初は、相関図はなくてもいいだろうと思えた。読みなれた読者には必要ないと。 しかし、この作品は人と人の繋がりを読み解くものではなく、物語の始点を読み解くものだったとわかる。 だまし絵のような一枚の大きな絵を描きたかったのだろう。 がちがちのミステリーでもなければ、目を伏せたくなるような悲惨な事件が起きるわけでもない。 これをミステリーと言っていいのかはわからないが、エンタメ本として読めば十分に楽しめる。 まだまだ荒削りだが、新人にしては意欲作といえるだろう。 次回への期待を込めて、星4つとしておく。 | ||||
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第一章の女性と年齢が近くて、 親近感を感じたこともあるかもしれませんが、 テンポがよくて、文体も好きで、 第一章でがっつりハマり、 それからは一気に読み進めました! 最後ってどうなるの…って、色んな想像をしてたんですけど、まさかそうくるとは! いい意味で裏切られたカンジが好きでした。 | ||||
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高速を走っているように速いスピードで読みました。作者の捲し立てるような軽快な文章と表現力により、重い場面でも顔を背けることなく読めました。自分が経験したことのない、しかし、どこかで起きている出来事を、この本が語っています。身近なのだけど普通ではない人々に引き込まれる感じでした。近頃、知識やテクニックだけを追い求めている説教的本には少々うんざりしていました。次回作を楽しみにしています。 | ||||
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まずストーリーに意外性がない。簡単に展開が読めてしまいました。 いろんな登場人物を見事につなげたつもりなんでしょうが、 都合が良すぎるところが多すぎる。 それに登場人物の何人かは気持ち悪かったです。 人物相関図についても何だかなぁって感じです。 とにかくひどい作品だと思いました。 あと文章の流れも悪く読みにくかったです。 | ||||
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読みやすくて一気に最後までいけた。相関図があったので、わかりやすかった。語り手の女全員に名前がないのは、なぜだろうと思ったけど、なんか意図があるのかな? | ||||
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最終章にやられました。え?これってそういう話だったの?って感じでまた最初に戻って読み返す。読み返しても、また面白い。個人名やブランド名がバンバン飛び出すところも他にはない作品。アラサーアラフォー世代にはたまらない単語がたくさん出てくるのも懐かしくてよかった。最後は、まさにだいどんでん返し。騙されたけど、なんか心地よい。すごい新人作家が現れたな、と思いました。ぜひ、騙されてください。 | ||||
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登場人物の掘り下げ、スマドロの存在意味(職業変わってそれで?となった)、どんでん返し度、どれについても中途半端に感じた。読み終えてみれば、別段結末に関係ない登場人物が多く群像劇の意味を成していないように思える。人物相関図に仕掛けでもあるのかと期待したが特に意味もなく、無くてもミステリ読む人間ならば十分理解の範疇では。どの登場人物に重きを置くのかも計りかねるし、どの人物にも魅力がない。結局ある人物が重要な役割を担っていた、ラストでは違う話になったということがどんでん返しになるんでしょうが、名前もないようなチョイ役がいきなりしゃしゃり出てきたり、どの事件も繋がっているといえ驚くほどのこともなかったりと説得力が無さすぎ。途中、イヤミスでよく見受けるエピソードが織り込まれるが何を狙ってなのかもよくわからなかった。どんでん返しものとして高評価はできないし、推理小説とも違う気がする。 | ||||
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うーん、本当にうなった。本が届いたら、一気に読み進んで行った。各章の登場人物のさまざまな生きざま、深層心理を実にうまく言い当てている。一番感動したのは、3章で、妹が保育園のお遊戯会で失敗して泣いている所に、姉が、あんたの演技は最高だった!と声をかけるというくだり。単なる姉妹愛ではない、妹の人生をかえる重い言葉だったのだ。 人が生きて行く上で原動力となる物、それは、一体何だろう。この本を読んで、改めて思い知らされた。 | ||||
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