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贖罪の奏鳴曲



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【この小説が収録されている参考書籍】
贖罪の奏鳴曲
贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)

贖罪の奏鳴曲の評価: 7.31/10点 レビュー 16件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.31pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

贖罪の奏鳴曲の感想

ユニークなタイトルと装丁とリーダビリティの良さ、そして意外な犯人。
その派手さ軽さから忘れられがちだが、カエルは刑法39条を扱った作品だった。
そして、この作品は猟奇的な少年犯罪や保険金殺人、医療事故、裁判員裁判、障害者問題などなど、詰め込みすぎだろ、と思えるほどに作者のメッセージが込められた作品だといえる。
どうしても岬洋介シリーズの印象の強い作者さんだが・・・個人的にはこちらの方が断然に好みである。
カエルは途中ドタバタになったが、この作品は最後までビシっと締まっている。
その立役者が主役の弁護士御子柴礼司だろう。
誰もが知ってるあの事件のあの犯人を想像せざるを得ないキャラ設定。
冒頭のシーンといい、何をしでかすか分からないという見せ方は非常に上手いと思うし、こちらの食欲もわく。
こういった社会性の高い作品にはドンピシャのキャラだろう。しかも今までいなかったタイプではないだろうか。
正直この手の作品にどんでん返しは必要ないように思えるが、作者の得意技だから仕方ないか。
まぁこの作品は読中から何となく結末は読めていたが・・・

カエルが飯能、そしてこの作品の舞台が狭山って事で、ド近所。宣伝乙。
作者は埼玉出身でもないのに・・・と思っていたら、渡瀬、古手川の刑事コンビはカエルにも出てたのね。
じゃあ次は所沢か川越で。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

意外に傑作(?)かも

著者の作品では「さよならドビュッシー」や「おやすみラフマニノフ」のイメージが強いので、法廷ミステリと聞いて、数ある法廷モノにまたなんで?などと思いながら読みましたが、意外にストーリーがしっかりしていて、面白かったです。
冒頭部分はよくあるパターンの印象でも、少年院のエピソード(ピアノ演奏を聴いているシーンはさすが中山七里!と思いました)、後半の法廷でのシーンは圧巻でした。(実際の裁判であんなことが可能なのか?)結末も悪くないと思いましたね。
また登場人物それぞれが個性豊かで(少年院の章は特に)著者はクラシックミステリだけではないことを改めて認識しました。

本好き!
ZQI5NTBU

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