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写楽 閉じた国の幻



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写楽 閉じた国の幻の評価: 7.33/10点 レビュー 6件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

写楽 閉じた国の幻の感想

正体不明(らしい)絵師東洲斎写楽が誰かという真相に御大が挑んだ作品。間違いなく力作でしょう。分厚いし。
御手洗シリーズなどとはテイストもまるで違いますが、御大らしいスケールの大きさは感じる事ができました。
御大がデビュー当時からアイデアとして持っていたらしいですね。
だとしたら、満を持して・・・のはずですが、正直中途半端な気がします。
この評価の高さには若干違和感を感じてしまいます。

写楽の謎を追求した、というか自説を展開しただけで、これはミステリではありませんね。
そういう趣向の作品であるのなら、資料とかは用意して欲しかったです。
こういった芸術作品を取り扱った作品はこれまで何冊も読んでいますが、普通写真の掲載くらいするでしょう。
ですので、不親切なのは勿論、説得力もないですし、そもそも読み手に分からせようという気がないのかな、と。
ミステリ仕立てにした方が面白かった気がします。

また多くの方が指摘していますが、私も同じです。
まさか終わり? ってのが、700頁もの本を読み終えた時点での率直な感想。
回転ドア事故の裁判はどうなった?
ヒステリックな妻と資産家の義父は何処行った?
っていうか、そもそも子供が死ぬ意味あったのか?
結局あの(日本人離れした顔立ちの)教授は何者?
本は出版されたの? で、どうなったの?
主人公の置かれた状況や、その周りの人物造形に、事件や事故の臭いをプンプンさせるようなサイドストーリーをバラ撒いておきながら、完全に置き去りのまま終わってますよね。
発端となった肉筆画についても、あの程度の扱いでは弱くないですかねぇ。
読んでいる間はそれなりに楽しめたのですが、読み終わった瞬間「ウソでしょ?」な作品でした。
あとがきには「長くなりすぎて端折った」って言い訳していますが、明らかに端折る箇所を間違えてますよね。

回答編の役割を果たしていると思われる「江戸編」も、私が関西人だからなのか、あの江戸弁が・・・

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

写楽 閉じた国の幻の感想

写楽は一体誰だったのか?島田荘司の説を披露する為の作品です。その説明が現代編では少しくどく、同じ事を何度も読まされます。しかし江戸編はとても面白く、蔦屋重三郎がすごく魅力的に描かれていました。写楽の正体もこれが真相なら凄いですが、少し苦しいですかね、あの時代に。
しかし、作品全体を通しての個人的な評価は低いですね。理由はネタバレにて。

▼以下、ネタバレ感想

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なおひろ
R1UV05YV

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