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ミッドナイト・ララバイ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ミッドナイト・ララバイ ((ハヤカワ・ミステリ文庫))

ミッドナイト・ララバイの評価: 9.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
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(9pt)

ミッドナイト・ララバイの感想

巨悪を相手に孤軍奮闘するヴィクもすでに40代半ば?でしょうか。あまりの突っ張り具合が痛々しいとも思えますが、それでも最後まで貫き通す姿勢にはやっぱり応援したくなります。今回は40年前に失踪してしまった黒人男性を探して欲しいと言うあまり気の進まない依頼から始まるのですが、その根っこには公民権運動が盛んだったころの壮絶な人種差別の問題が横たわり、権力や富を持つ者たちがいかに非道なことをしてきたのかを暴きだしていきます。

9・11テロの後も、愛国者法という権力側にとって都合のいい法律に振り回されるマイノリティの存在。極端な格差や犯罪の蔓延など、アメリカの社会の恥部をまざまざと見せつけられます。

常に弱者の側にいるヴィクですが、自分に関わることで周りの人間に被害が及ぶことで罪悪感で一杯になるのですが、それでも最後まであきらめない姿勢に作者の気持ちがこめられているように思います。
またこのあきらめの悪さこそが、女性の感覚なのかもしれないと感じたりします。
ずっと活躍し続けて欲しいですね。


たこやき
VQDQXTP1

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