「他人の気持ちが分からない」ことが悩みの谷原(たにはら)豊(ゆたか)(18)は、曾祖母の死(享年100)をきっかけに、謎の霊媒師・鵜(う)沼(ぬま)ハルと出会った。

その失踪は、数々の猟奇的な事件の発端だった―― とある反社会的組織に対抗するために設立された特殊情報管理室。

十八、終わる夏。

二度と戻らないつもりでいた桜の町に彼を引き戻したのは、一本の電話だった。

この夏休みが終われば、もう二度と夏はこない。それでも僕らは恋をする。

賢者の円卓。通称「ＰＯＲＴ」の頂点に君臨した男、ユーリイ。

旧校舎で見たのは、宇宙服を着た死体だった 「僕らの青春は奪われたんだ!」二◯二三年七月、緊急事態宣言も明け日常を取り戻しつつあった僕らは、受験勉強が本格化する前の思い出づくりとして深夜の旧校舎に忍び込んだ。

時間がないです、私、殺されます――錯乱状態に陥った少女は、オカルト雑誌のライター・美羽の眼前で突然、爆発するように血肉を散らして死んだ。

多重人格カップルの友情と淡い恋心と殺人と――。

“百合”って、こんなにも自由。 新時代の名手が魅せるさらなる高み。

分からんのか? つまり、犬神家状態ってわけだよ。

預言者は勇者を求めて、幾度も世界をやり直していた。 魔王を倒してくれる勇者を求め、何度も世界をやり直す預言者。

ゾンビになっても未来は明るい。

この世に生まれ出た彼女の頭脳は申し分ないものだった。だが身体のほうは、機械の助けなしには生きていけない状態だった。

転校生の白石要は、少し不思議な青年だった。背は高いが、髪はボサボサでどこを見ているかよくわからない。

荒れ狂う海と未知の島、そして異国の民。

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。

勇者は魔王を倒した。同時に――帰らぬ人となった。

ビーバーイーツ配達員として日銭を稼ぐ大学生の「僕」は、注文を受けて向かった怪しげなレストランで、オーナーシェフと出会う。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。

濃厚なチョコレート、あたたかなスコーン、とろけるようなプリン……おいしいスイーツには謎解きがついてくる！ デパ地下の和菓子店に訪れるお客さんの謎めいた行動の理由、家庭科準備室で消えたチョコレートの行方、オフィスで饗されるアフタヌーンティーに隠された秘密など

22歳女子、実家のバスタブで暮らし始める 「人間は、テンションが高すぎる」ーー 磯原めだかは、人とはちょっと違う感性を持つ女の子。

神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介。

人間の身体と記憶を乗っ取る人工生命体〈蛇〉は、“衣裳替え”を繰り返し悠久の時を生きてきた。

幼馴染みの一ノ瀬ユウナが、宙に浮いている。

島育ちの仲良し小学生四人組。あの日「ゆーちゅーばー」になることを夢見た僕らの末路は……(「#拡散希望」)。

私が救ったのは、天使か、悪魔か――。 殺した後、一晩かけて遺体をバラバラにする殺人鬼――通称「真夜中の解体魔」。

最愛の人の死には三億円の価値がある――。壮絶で切ない最後の夏が始まる。

未知を愛した青年、人間を信じた怪物。 魔術が終わる時代に、ふたりは戦場で出会った。

ほろ苦くも瑞々しい、科学と、恋と、ミステリー。 思うに〈青春〉というのは、よくできた推理小説のようなものだ。

野崎まど作品新装版・第二弾!財閥の遺産とその正体をめぐる伝記ミステリ! 第二次大戦以前、一代で巨万の富を築いた男・舞面彼面。

山手線が転生!? 21世紀前半、地球に強力な謎ウイルスによるパンデミックが蔓延、人類は密集生活でつねに感染の怖れのある都市文明を放棄して世界各地に散らばり、すべてリモートで生きる道を選んだ。

これは、涙で始まり、涙で終わる物語。 全身が塩に変わって崩れていく奇病「塩化病」。

その死体は信長――密室殺人事件に巻き込まれた私は、うっかり本能寺の変の謎に挑んでしまう……。

「君は、いつから来た?」 伝説の作品が、いま蘇る――! 高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を喪失していることに気づく。

「永遠の命はほしい？」 巨大な版図を誇るラーマ国。

“サマーゴースト”という幽霊が現れるという。 夏、使われなくなった飛行場、花火をすると、彼女は姿を現すらしい。

19世紀後半、伝説の魔術師アル=ジャーヒズがジン(精霊)の世界の扉を開き、世界は一変した。

北海道のとある町で暮らす女子高生の湊。彼女は継母と険悪な関係で、早く自立するためにパパ活をしている。

ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住む村に招かれた。

死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。

架空の青春の記憶を植えつけられた青年は、その夏、実在しないはずの幼馴染と出会う。これは、始まる前に終わっていた恋の物語。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

完全犯罪を成し遂げた者が集うパーティが開かれる館。

ゴスロリ解剖医×霊が見える新米刑事のバディミステリ―、待望の第2弾! 八王子署の新人刑事・祝依 然(いわい ぜん)は一報を受け、八王子駅に急行する。

いくつもの並行世界を行き来する少女たちの1度きりの青春を描いた表題作のほか、脳科学を題材として伊藤計劃『ハーモニー』にトリビュートを捧げる「美亜羽へ贈る拳銃」、ソ連とアメリカの超高度人工知能がせめぎあう改変歴史ドラマ「シンギュラリティ・ソヴィエト」、未曾有

「私の目を、最後まで見つめていて」 そう告げた『道連れの魔女』リリィがヒースクリフの瞳を見ながら絶命すると、二人は1日前に戻っていた。

5歳の男児が神森で行方不明になった。同じ一週間、4人の男女も森に迷い込んでいた。

大学院生・栗栖川亜理は、最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。

動画配信サービス〈ときときチャンネル〉を始めた十時さくらは、同居人のマッドサイエンティスト多田羅未貴の研究や発明を紹介し、収益化して生活費の足しにすることを思い立つ。

お嬢さん、十八かそこらで、なんでそんなに悲しく笑う？暴力を唯一の趣味とする新道依子は、関東有数規模の暴力団・内樹會にその喧嘩の腕を買われる。

「本書は６つの章で構成されていますが、読む順番は自由です。はじめに、それぞれの章の冒頭部分だけが書かれています。

数学の使用が禁じられた世界 “Zウイルス”によるパンデミックが起きた渋谷の街 秋刀魚がいなくなってしまった未来の食卓 さまざまなディストピア世界を生き延びる、 パワフルで勇敢な女性たちの物語

「ウラシマトンネルって、知ってる?そこに入れば欲しいものがなんでも手に入るんだけど、その代わりに年を取っちゃうの―」。