――この小説は私の黒歴史であり、これからの黒歴史になるだろう。

学生時代のトラウマで引きこもっている花子。 コンビニバイトと家を往復する毎日の蓮。

――みんな誰かを殺したいほど羨ましい。 美しい少女・蛍が線路に身を投じる。

前代未聞「二児同時誘拐」の真相に至る「虚実」の迷宮！真実を追求する記者、現実を描写する画家。

死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。 容疑者は――部下、全員。

『今すぐ人生がどうにかなってもいい人募集中!』web発・日常侵食ホラー 実母のせいで貯金も住処も失ったタカヒロは、住み込みでマンションの一室を管理する仕事の求人を見つける。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。

奇跡の出会いから生まれた、夢と現実が交差する不思議な日々。

自身の身代わりとなった親友・セリヌンティウスを救うため、3日で故郷と首都を往復しなければならないメロス。

「春に翔ぶ」瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原の秘められた過去。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

「このクラスには『いじめ』がありました。

地方都市の寂れた町にある葬儀社「芥子実庵」。

なぜ少年はテロリストになったのか――衝撃と感動が迫りくる慟哭ミステリー 「すべて、吹き飛んでしまえ」 突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。

無人島のコテージに滞在する男女の恋模様を放送する、恋愛リアリティーショー「クローズド・カップル」の撮影が始まった。

大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。

最愛の人の死には三億円の価値がある――。壮絶で切ない最後の夏が始まる。

「黄泉の森には絶対に入ってはならない」 人なのか、ヒグマなのか、禁域の森には未知なる生物がいる。

やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」 虫も殺せぬ優男、結婚詐欺師……？ 77歳で孤独死した老人の、誰も知らない波瀾に満ちた意外な人生とは？ 『52ヘルツのクジラたち』町田そのこの新作は、一人の男と美しい花を巡る物語。

“百合”って、こんなにも自由。 新時代の名手が魅せるさらなる高み。

完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル「星くず」についた途端みつかった死体。

〈マクベス〉──未発見の犯罪王の計画書。その公開が、世界を揺るがす。

ついに封印を解かれたのは、著者初の「ノワール小説集」。

二つの傷跡。抜かれた血液。

認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの？　青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。

あなたと生きる、その痛みごと。

目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。

『くもをさがす』の西加奈子が贈る、8つのラブレター。 この本を読んだあと、あなたは、きっと、自分の体を愛おしいと思う。

一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。 日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。

最愛のひとり息子を失った桜子は、カウンセラーの久根からふしぎな壺を与えられる。

大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨(ゆり)はある時、かつての親友・里子(さとこ)が無邪気に語っていた言葉の意味に気付き、衝撃を受ける。

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。 地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。

「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。

読まないほうがいい。虜になってしまうから……。

あなたがいるから、私は小説を書こうと思います。

「私が犯人です！」「俺が犯人だ！」、全員犯人です！ 社長室で社長が殺された。

埼玉で二歳の子を含む一家三人を惨殺し、死刑判決を受けている少年死刑囚が脱獄した! 東京オリンピック施設の工事現場、スキー場の旅館の住み込みバイト、新興宗教の説教会、人手不足に喘ぐグループホーム……。

――ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった―― 古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。

第二次世界大戦中のロンドン。13歳のバーティは通りでノートを拾う。

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。

ポオの衣鉢をつぐ幻想文学の第一人者、SFの抒情詩人ブラッドベリの名声を確立した処女短編集「闇のカーニバル」全編に、新たに五つの新作を加えた珠玉の作品集。

憂鬱な不採用通知、幼い娘を抱える母子家庭、契約社員の葛藤…。

我々は、なぜ小説を読むのか。

〈あらすじ〉 　首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にももう一つの爆弾が落とされていた。

築21年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。

ある３月の週末、ＳＮＳ上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。

救急医・武田のもとに搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。

40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。

世界遺産・藤湖のまわりを囲むようにそびえ立つ、静謐な佇まいの十燈荘。

小説の、最後の最後でおどろきたい方、ぜひどうぞ。 「どんでん返し」をテーマに描いたミステリー5編。

「とにかくヘンな小説をお願いします」 そんな型破りな依頼に応えるべく、炒めて煮込んで未知の旨味を引き出した傑作集。