「無人島に３つ持っていくとしたら？」 初夏の夜、この定番の他愛ない話題で盛り上がっていたバーの常連たちは、マスターの告げた一言でさらに沸く。

共謀罪、始動。標的とされた若者達は公安と大企業を相手に闘うことを選ぶ。

人生は、いつでも大どんでん返し。

浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。 島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。

千葉県松戸市の結婚相談所でアドバイザーとして働くシングルマザーの平山亜紀は、仕事で顧客とトラブルを起こして以降、無言電話などの嫌がらせに苦しめられている。

沙織が地元の結婚相談所で紹介された男・杉下はハンサムで真面目、収入も十分だ。

呪われし1999年7月生まれ―― 東京郊外で発見された15人の遺体。

深雪は婚約者の俊亜貴を連れ故郷の雪之島を訪れる。結婚をしてありふれた幸せを手にいれるはずだった。

医者である英雄と一見、幸せな結婚生活を送る絵里。

幼い娘の育児と仕事の両立に限界を覚えた由紀恵にとって、今日が勤務の最終日。夜勤の間は、夫の雅之が自宅で娘を見ている。

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。

男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北! 夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。

東京グランド・バレエ団の創立十五周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定し、如月花音は準主役に抜擢される。

外見も内面も美しいはずの、七人の美女。

警察の介入が一切なく、偽造パスポートでもグレネードランチャーでもルームサービスでお届け可能な犯罪者御用達ホテル。

低層の団地群を抱くその町は寂れていた。商店街にはシャッターが目立ち、若者は都会に去り、昔からある池には幽霊が出るという。

コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。

関野浩樹は、往年の名投手竹下竜司のモノマネ一本で生計を立てている。

「犯人だって、好きで犯罪に走ろうとしているわけではありません。必ず迷いがあります。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。

美しく逞しい継母が父を殺した。女子高生の瑠璃はそう確信していたが、証拠はなく警察も信じてくれない。

昭和~令和へ壮大なスケールで描く人間賛歌 人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。

「絶対に東大合格しなきゃ許さない」――両親の熱烈な期待に応えるため、高校三年生の高志は勉強漬けの日々を送っていた。

聖母女子高等学院で、一番美しく一番カリスマ性のある女生徒が死んだ。

閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。 愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。

両親の死の真相を探るため、引きこもり生活を脱し警察官を志した19歳の沖野修也。

不思議な共同生活を送る彼女たちの目的とは。

由美子たち四人には、強烈な同級生がいた。正義だけで動く女・範子だ。

『同姓同名』が中国でベストセラー、TikTokで話題、中学生ビブリオバトルでチャンプ本に！ どんでん返しの名手が仕掛ける常識がひっくり返るエンタメミステリ短編集 SNSにも正義警察、正義中毒者が蔓延る現代ニッポン！ 「あなたはそんなに正しい

余計なことは喋らない。上司から疎まれる。

ただ幸せになりたかったはずだった―― 市役所の児童福祉課で働く咲良は、8歳の娘・カオリを男手ひとつで育てる開業医の孝太と出逢い、結婚。

警視庁組織犯罪対策部暴力団対策課の桜庭誓は父も夫もマル暴刑事。遺伝子レベルでヤクザを理解する特殊な刑事だった。

『爆弾』『スワン』の気鋭が放つ、超弩級のミステリ短編集 「ぴったりくる隙間」を追い求める広美は、ひとりの男に目を奪われた。

娘が婚約者を連れてきた。 他人の分の寿司も遠慮なく口にする、だらしのない男。

こいつら、最高すぎる……！　昼休みの“完全犯罪”にご用心！？ 本格ミステリ大賞受賞作家の最高到達点！ 九十九ヶ丘高校のある日の昼休み、２年の男子ふたりが体育館裏のフェンスに空いた穴から密かに学校を脱け出した。

2010年10月。宮城県の港町に暮らす高校2年生の小羽は、統合失調症を患う母を介護し、家事や看病に忙殺されていた。

「憎きあいつを殺したのは……私!?」二十年前に起きた通り魔事件の犯人が刺殺された。

本格ミステリ大賞受賞の鬼才が仕掛ける、空前絶後の推理迷宮。 精神科医の象山は家族を愛している。

「明日が怖いものではなく楽しみになったのは、あの日からだよ」 今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。

京都が生んだ、やさしい奇跡。

ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。

いい気味だ…… 予測不能の展開、予想外の読後感。

専業主婦の杉山莉緒(りお)(40)は、高校2年生の一人息子・聖将(きよまさ)からのカミングアウトをファミレスで聞き、衝撃を受けた。

「私は報道されている通り、美人に該当する人間です。

中学三年生の少女が同級生に刺殺された。

他人のものばかり欲しがるあの子。いるはずのない住人の気配。

あなたと生きる、その痛みごと。

児童養護施設で育った元不良の翔太は先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説! 射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。

大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。

第68回江戸川乱歩賞受賞作。 史上最年少、選考委員満場一致。

大正十三(1924)年七月、鳥取県鳥取市──。

A国MD州で現金輸送車襲撃事件が発生。

自ら命を絶った青年が残したという1冊の句集。元教師の俳人・作田慮男は、かつての教え子から依頼を受け、俳句の解釈を進める。

一世を風靡したといっても過言ではない、日本のむかしばなしをミステリーで読み解いた『むか死』シリーズの最新刊にして最終巻。