探偵事務所への匿名の依頼は、あるホームレス青年の調査だった。 彼は穏やかで理知的な人物だが、社会に絶望していた。

ドイツで受けた精密検査でロジに不具合が見つかった。詳しく 調べるため、グアトと共に日本へ帰国。

妻の依頼は、浮気調査だった。 夫は、数多くのヒットソングを生み出した作詞家。

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。

失踪した博士の実験室には奇妙な小説と、ある名前ーー。

真っ白い雪の上、胸にナイフを刺され、血を流して横たわる美女。

中学の国語教師・檀（だん）は、猫を愛する奇妙な2人組の小説原稿を生徒から渡される。

西之園萌絵にとって、その夜は特別なものになるはずだった。

同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。

ヴァーチャル国家・センタアメリカが独立した。

あの夏、真賀田研究所でプログラマとして働いていた島田文子は、いくつかの職を経て、香港を拠点とする会社で職に就いていた。

偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。

「エリーズ・ギャロワ博士が会いたがっている」人工知能たちがグアトにそんな噂を教えてくれた。

50年前、日本画家・香山風采は息子・林水に家宝「天地の瓢」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。

T大学大学院生の簑沢杜萌は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。

国定自然公園の湖岸で、釣りをしていた男性が襲われ大怪我を負った。

結婚をしたはずの男がいない。婚姻届は出されておらず預金も消えていたが、とにかく、もう一度会いたい―。

蓼科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。

女にしては、美しすぎる。 パリの女優殺害に端を発する連続殺人。

書下ろし人気エッセィ、ついにシリーズ第12作登場! 「楽園」とはどんな場所なのか?/ ついていないな、と思ったことはないが、運が良いなとは、いつも思う/ その人にとって満足できる金額を所有している人を「お金持ち」という/ AIは答えること

ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。

建築学会が開催される大学に、γの字が刻まれたキウイがひとつ届いた。

東京近郊に広大な敷地を持つ百目鬼家は、大正期の女流作家、百目一葉を世に出した旧家。

とてつもなく大きな橋を支える巨大コンクリートの塊の中に、国家機密とされるシェルタがあった。

アリス・ワールドという仮想空間で起きた突然のシステムダウン。

βと名乗る教祖をあおぐ宗教団体の施設・美之里。調査に訪れた探偵・水野は加部谷恵美たちと偶然の再会を果たす。

文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。

2113年の世界。

幽霊が存在するために、死は、必要充分条件か? 触れ合うことも、声を聞くことも、姿を見ることすら出来ない男女の亡霊。

百年の間、外部に様子が伝えられたことのない宮殿より取材許可を得て、伝説の島を訪れたミチルとウォーカロンのロイディ。

黒髪の佳人、佐竹千鶴は椙田探偵事務所を訪れて、こう切り出した。「私の兄を捜していただきたいのです」。

関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。

西之園家のキッチンでは、ディナの準備が着々と進んでいる。ゲストは犀川、喜多、大御坊、木原。

正体不明の人物からの奇妙な素行調査依頼。対象は無職の佐曾利という男だった。

西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。

この世は、すべて幻なのです。 現実なんてものはない。

チベット、ナクチュ。外界から隔離された特別居住区。

土井超音波研究所の地下に隠された謎の施設。絶対に出入り不可能な地下密室で奇妙な状態の死体が発見された。

その死体は、Yの字に吊られていた。背中に作りものの翼をつけて。

カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。

国家反逆罪の被疑者であるキャサリン・クーパ博士と彼女の元を訪れていた検事局の八人が、忽然と姿を消した。

死体は、地上十五メートルの高さに「展示」されていた。大学教員・西之園萌絵の推理はいかに。

つねにベストは更新される。 最新WWシリーズ始動! カタナを帯びた金髪碧眼の戦士、デミアン。

満員電車の中、三十代の女性がナイフのようなもので切りつけられる事件が立て続けに起こった。

人は無だ。なにもかもない。

普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。

避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。

廃墟テーマパークにそびえる奇怪な屋敷。 そこに入ったが最後、 姿を見ることは二度とない。

「黒窓の会」。

日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。

鮮やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。死んでいた男は、赤井。

彼女は病院にいる。館を離れ、あの家政婦から逃れ。

かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は現在、幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。

エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣が眠る“メビウスの帯”構造の巨大なオブジェの捩れ屋敷。

堀川次郎は高校二年の図書委員。

第22回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作、文庫化です! 紀元前1300年代後半、古代エジプト。