僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。

村内先生は中学の臨時講師。言葉がつっかえて、うまくしゃべれない。

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。

昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。

このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。

「僕たちはこのままじゃ、ゼツメツしてしまいます」小説家のセンセイのもとに、一通の手紙が届いた。

ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。

東京でピアニストとして活躍していた柏木ユリが音楽教師として長崎にある中五島中学校へ赴任してきた。

あいつの人生が終わり、僕たちの長い旅が始まった。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。

晩年を迎え、体が動かなくなった父親に複雑な思いを抱く43歳の息子。

38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った。

東京ディズニーランドでアルバイトすることになった21歳の若者。友情、トラブル、恋愛…。

クラスでは目立たない存在の結佳。

7年前、25歳で死んでしまった一樹。

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。

甲子園に憧れていた。予選を勝ち進んだ。

同じ痛みを抱いて、俺たちは、生きている。 自ら命を絶った少女・ルビィと出会った、中年作家のダザイさん。

神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

小学六年生のユウたちは、先生から厳守するよう言われたルールを体育館裏でこっそり破る――。

取り壊しが決まった団地に暮らす祖父を訪ねた六年生の杏奈。そこはかつてドラマ『たんぽぽ団地のひみつ』のロケ地だった。

今から100年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。

「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。

丘の上の遊園地は、俺たちの夢だった―。

広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。

不動産会社で空き家のメンテナンス業に携わる孝夫。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品は、二転三転する恐怖のサイバーサスペンスです! 麻美が富山に電話を掛けると、知らない男の声が返ってきた。

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。

受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。

中学校にはいろいろな生徒がいる。

開発から30年、年老いたニュータウンで迎えた定年。途方に暮れる山崎さんに散歩仲間ができた。

かつて広島の比奈町に現れた謎の類人猿・ヒナゴン。約三十年ぶりの目撃情報に町は右往左往。

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、26年ぶりに母校で再会した同級生たち。

「世界の終わりを見たくはないか――?」 絶望の先を描き切った衝撃作! 7年前、旭ヶ丘の中学校で起きた、クラスメイト9人の無差別毒殺事件。

弱小球団・カープの帽子が赤に変わった1975年、原爆の傷痕が生々しく残る広島に、中学一年生のマナブが転校してきた。

東京から、父のふるさと、瀬戸内の小さな町に引越してきたヒロシ。アポロと万博に沸く時代、ヒロシは少しずつ成長していく。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。

悪党・八神俊彦は自らの生き方を改めるため、骨髄ドナーとなり白血病患者の命を救おうとしていた。

同僚を巻き添えに、自らも交通事故で死んだ父の罪を背負い、生涯自分に、笑うことも、幸せになることも禁じたおふくろ。

「わたし、水原勇気になりたかったの」-離婚後のリスタートで、娘の香織を連れて草野球を始めたアラフォーの洋子だが、やはり現実は厳しい。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。