婚約者に結婚の延期を告げられた女、新しい恋を失ったシングルマザー、彼氏の代役をさせられた大学生、永遠を信じない実業家。

川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。

恋人の降一を事故で亡くした志保。その車を運転していた降一の親友・五十嵐。

世界はうつろい、大切なものさえ変わってゆく??それでも一緒にいたいよ。 ワガママで思いこみが激しい、女子力全開の華子。

法科大学院生の笠井修吾は同級生の館林景織子に、衝撃の過去を告白される。

三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。

顔に目立つ大きなアザがある大学院生のアイコ、二十四歳。

筑波に住む中学三年生の黒江は、研究者をしている母との二人暮らし。両親の離婚以来、家庭に居場所を見つけられずにいた。

女性の体に嫌悪感を覚える元恋人の冠くん。冠くんと別れ、半ばやけでつき合った遊び人の藤井。

きっかけは本当につまらないことだった。穏やかな暮らしを揺さぶった、彼の突然の暴力。

失った恋と、再生 少女時代の終わり 失恋で心に深い傷を負った「わたし」。

真綿荘に集う人々の恋はどれもままならない。

かつて子役だった沙良は、芸能界で伸び悩んでいた。

舞踏家の父と暮らす朔は、物語を書くのが好きな十二歳。

数合わせで出たミスコンの順位は、八人中八位だった。無遠慮に自分の価値を決められた日、琴子は北川に声をかけられる。

転校した中学で、クラスメイトとは距離をおく多感な少女・七緒と出会った雪子。

直木賞受賞第一作! すれ違う大人の恋愛を繊細に描く、全六篇の作品集。

いつになったら、私は自由になれるのだろう。恋愛小説の最高傑作。

第25回野間文芸新人賞受賞作品 わずかずつ、かすかな輪郭を帯びてゆく日々。

“あなた”と“私”…名前すら必要としない二人の、密室のような恋。島本理生の新境地。

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。

刑事事件の裁判有罪率は99.9%―絶対、逆転不可能な状況の中、個性的な刑事専門弁護士たちが残された0.1%の可能性にこだわって事実を追求する。

やり手経営者と、カソリックの神父。美しい女性に惹き寄せられる、対照的な二人の男。

壊れるまでに張りつめた気持ち。ごまかすことも、そらすこともできない―二十歳の恋。

第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、絶対味覚=麒麟の舌を持つ佐々木充。

小説家・萱野千紘の前にあらわれた編集者・柴田は悪魔のような男だった―。過去に性的な傷をかかえる女性作家。

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。

愛したことが間違いなんじゃない。ただ少し、愛し方を間違えただけ──。

等身大の女性を描く、第126回直木賞受賞作。

古書店『無窮堂』の若き当主、真

幼い頃からチャイルドモデルをしていた美しく健やかな少女・夕子。

2007年夏公開の映画化原作。

娘の緑子を連れて大阪から上京してきた、「わたし」の姉でありホステスの巻子。

「何もかもが面倒くさかった。生

あるホラー作家のもとに送られてきた手紙には、存在しない架空の歌手とラジオ番組のことが延々と綴られていたという。

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。

7年前、25歳で死んでしまった一樹。

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。

あなたと生きる、その痛みごと。

同情は美しい? それとも卑しい? 優しくたって、美人だって、幸せになるのは一苦労。第6回大江健三郎賞受賞作。

わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。

死を目前にした人にかつて食べた最上の味を完璧に再現する“最期の料理請負人”が挑む、極上のミステリー。

長谷川初実（ハツ）は、陸上部に所属する高校1年生。

「どんな秘密も作らない。恋愛も結婚もしないけれど、心はいつも一番近いところにある。

“対男用”のモテ服好みなOL早希と、豪華な衣装部屋をもつ人気タレントのだりあは、幼稚園以来の幼なじみ。

「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。

二十一世紀終盤。かの震災の影響で原発が廃止され、ネオンの煌めく明るい街を知らないこの国を、新たな巨大地震が襲う。

あのとき、ふたりが世界のすべてになった―。ピアノの音に誘われて始まった女どうしの交流を描く表題作「愛の夢とか」。

文章と絵で綴る「こどものころにみた夢」のアンソロジー。