九月の朝、風ヶ丘図書館の開架エリアで死体が発見された。被害者は常連利用者の男子大学生。

妹を守るため、僕は探偵になった。

市立高校に入学したばかりの頃は、こんなにも不可思議な事件に巻き込まれて、波瀾万丈な学園生活を送るとは、僕は想像だにしていなかった――。

百年続いた写真館の館主、祖母・西浦富士子の遺品を整理するために、桂木繭は江ノ島を訪れた。

「思わずスープが食べたくなる」と評判のスープ・ミステリー、第2弾です! 東京のとある場所で、早朝のわずかな時間に、ひっそりと営業しているスープ屋しずく。

果てしない未来と、果てしない不安。甘いお菓子が、必要だ。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。

新米刑事の三田村豪気が配属されたのは、警視庁捜査二課美術犯罪捜査班。そこは、美術品犯罪に対応する警視庁唯一の部署。

福岡市内の高校に通う私は不思議な事件に遭遇する。

長野県警から警視庁へ出向中の御子柴刑事。おおむね平穏な生活を送っていたものの、暮れも押し詰まってから次々と事件が発生。

ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。

念願のマイホームを購入した氷見一家。そこは、元の地主の意向で隣り合う四軒の家が前庭を共有する、少し変わった敷地だった。

都会を走る移動図書館「本バスめぐりん」。

バツイチになったのを機に、学校司書として働きはじめた詩織。

顔も声も自分と瓜二つ。人間性は最低。

凶悪な死刑囚に届いたファンレター。

勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ…。

アポロンのように美しい少年、と噂される連続通り魔事件の容疑者。お笑い芸人志望の若者達の悲劇。

正太郎のもとに届いた衝撃的な写真。それは、心を通わせた愛犬の無残な写真だった。

駄菓子と本の店だがしょ屋のヤマトさんにかかれば、トラブルも事件も即解決!? キュートでスパイシーな謎解き&ビタミン満点の物語

愛や勇気など、形のないものまで盗む伝説の怪盗・フェレス。

フリーライターの真以が書斎がわりに使う、東京郊外の寂れたファミリーレストラン。

内気な中学2年生・暮志田千鶴は、母親の言いつけで四谷のカルチャーセンターで講座を受けることになる。

「季刊落語」先代編集長の安楽椅子探偵譚、『幻の女』ばりの展開に翻弄される間宮緑の単独探偵行など五編を収録。

海に臨むヴィラ・マグノリア。その空き家になった一棟で、死体が発見された。

念願のショップ兼倉庫を構えた和子。

書店員は超多忙。

涙も笑いもすべて受け止めて。人をつなぐ和菓子の物語、完結 浅草に夏がやってきた。

「援交探偵」上木らいちの元に、名門企業の社長から「メイドとして雇いたい」という手紙が届く。

静かな田舎の村にこんこんと湧き出る泉。これに目をつけたのが、新進気鋭のミネラルウォーター会社だった。

警視庁=通称・桜田門に勤める久米川さくらは、ドジでちょっぴり腹黒な事務職員。

月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。

パパイヤにグアバ、鮮やかな南国フルーツのカクテルと、スパイシーな伝統料理が所狭しと並ぶ贅を尽くしたテーブル。

衝撃の辞令を受けて泣く泣く「季刊落語」編集部の一員となった間宮緑は、牧編集長の洞察力に感嘆しきり。

成仏したはずの康雄が戻ってきた!?　再び元刑事の康雄の魂を天国（あっち）へ返すべく、和子はコンビを組み探偵業を始めるが……。

「僕は信じてるんです。

天然キャラの凜田莉子が、その振る舞いとは反対に信じられない鑑定眼で難事件に立ち向かう『万能鑑定士Q』。

風にたなびくリボン、あふれる薔薇。閑静な森は美しく輝き、まるで魔法をかけられたかのよう。

No.1ホストのジョン太は店を休みがちで、いまいち歯車のかみ合わないインディゴ。

新たな年を迎え、賑わいを見せる京都。

一戸建てを二人でシェア、料理さえ作れば家賃はタダ。そんなおいしい話を見逃す手はない―。

「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。

不可解な行動を取る妹に揺れ動かされる姉の心理を巧みに描く「小生意気リゲット」など、美しくどこか切ない読後感の短編集。

父の衝撃の発表から一週間。あの人がついに還ってくる。

国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。

静岡に行ってくれないかな―北海道出張中の牧編集長から電話を受け、緑は単身杵槌村へ取材に赴く。

高校3年生の千紗は、横浜のタウン誌「ハマペコ」編集部でアルバイト中。初恋の相手、善正と働きたかったからだ。

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。

ランドマークタワーの六十八階で、横浜の大神が「横浜大戦争」の幕開けを宣言。

「ほっこり」を愛する和子は、お気に入りの雑貨を並べたカフェを開くのが夢。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

画廊の女性オーナーが心臓発作で死亡したというニュースが瞬く間に駆け巡り、パトリシア・アンは腰を抜かしそうになった。

この事件は、私には解決できない。

英国王妃のコレクションから、貴重な「嗅ぎ煙草入れ」が盗まれた。

見覚えのない部屋で目覚めた田村二吉。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。