遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。

利一が小学生だった頃、仲間といれば毎日が冒険だった。真っ赤に染まった川の謎と、湖の人魚伝説。

「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」。中二の逸夫が同級生から頼まれたこと。

大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、 偶然会った女優の翠を目的地へ送り届けることに。 だが翌日、翠は事故死する。

大日本帝国陸軍内にスパイ養成組織“D機関”を作り上げ、異能の精鋭たちを統べる元締め、結城中佐。

姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。

孤独と暴力に耐える日々のなか、級友の弥生から絵本作りに誘われた中学生の圭介。

刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。

結城中佐率いる異能のスパイ組織“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの諜報組織“風機関”が設立された。

内容（「BOOK」データベースより） 経営していた会社も家族も失った家具職人の東口。

人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、凰介の母は病死した。

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。

添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。

1年前に離婚した大槇辰男は、息子・俊也との面会の帰り、かつて故郷のO村に住んでいた曾木美禰子を駅で見かける。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。

若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

悲劇なんかじゃない。これが私の人生。

少年が抱える切ない空想、曼珠沙華が語る夫の過去。老夫婦に届いた 絵葉書の謎、少女が見る奇妙なサソリの夢。

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。

妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL…。

秋内、京也、ひろ子、智佳たち大学生4人の平凡な夏は、まだ幼い友・陽介の死で破られた。飼い犬に引きずられての事故。

県内有数の進学校・橘第一高校の入試前日。

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

もう、駄目だと思った。

人を守るとはどういうことなのか? 知力、体力、先読み能力。

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。

姪の汐子と下町で暮らす凸貝二美男は、泥酔した公園で奇妙な光景を目撃する。白髪の老人、叫び声、水音、歩き去る男。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

リサイクルショップ・カササギは今日も賑やかだ。

「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。

長く辛い不妊治療の末、自分たちの子を産めずに特別養子縁組という手段を選んだ夫婦。

3年前に警察を辞め、家族も離れて暮らす真志に、娘を誘拐したと匿名電話がある。

★ラスト1ページですべてがひっくり返る。

首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。

中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は 従姉妹の蒲生美智留に命を救われた。

発端は山形のホテルだった。借金返済のため一攫千金を狙う相葉時之は、手違いからテロリストに命を狙われる羽目に。

天才的頭脳と、絶望的な孤独。授けられたのは、それだけだった。

こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。

俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。

1945年8月、砂漠の町ロスアラモス。

盗聴専門の探偵、それが俺の職業だ。目下の仕事は産業スパイを洗い出すこと。

17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。

遺影専門の写真館「鏡影館」。

一度罪を犯したら、人はやり直すことはできないのだろうかーー。罪とは何か、償いとは何かを問いかける究極の長編ミステリー。