第4回ミステリーズ! 新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、四季折々の「日常の謎」に予想外の結末が待ち受ける、新鋭による不可思議でチャーミングな連作短編集全7編。

音楽学科の学生選抜コンサートの会場となるはずだった、大ホールのステージを泡だらけにした犯人は誰か? そしてその理由とは? 爽やかな余韻が残る表題作ほか、聴き屋だからこそ真相に気づけなかったエピソードを描く「恋の仮病」、美少年タレントの謎の行動の理由を探る「

国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。

時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行く――。

ラジオパーソナリティの恭太郎は、素敵な声と冴えない容姿の持ち主。

天文学者ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。

検閲官に追われる少女と出会ったクリスは、再会した少年検閲官エノと共に、少女が追われる原因である〈小道具〉を探し求めて孤島の洋館に向かう。

あの夜、わたしは出会ってしまった。ハナカマキリのような、獲物を求める恐ろしい女に。

県警本部より主席監察官来訪の報せに揺れる、田舎の刑事たち。

科学知識を駆使したミステリを描いた、日本SFの先駆者・海野十三。

お父さんもお母さんもどこかに消えた。 この島にはぼくとお姉ちゃんしかいない。

親王誕生の祝宴に影を差す、盗賊と呪符の謎。

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。

何の変哲もない家で、主婦の死体が発見された。

「じつはフランス製じゃないんだ、フランス人形は」「そうなの?」ある春の日、八駒家に持ち込まれたプラスチックの箱の中身は「冬の室内」といった趣の舞台装置と、その右のほうで行儀よく椅子に腰かけている少女の人形。

「六甲山に小さな別荘があるんだ。きみと同い年のひとり息子がいるので、きっといい遊び相手になる。

〈王国〉周辺の海域を荒らし回る海賊連合〈南十字星〉の首魁アルバート・リスターが、海賊退治で勇名を馳せる海軍提督バロウズ卿を誘拐した。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。

「読者が犯人」というミステリー界最後の不可能トリックのアイディアを、二億円で買ってほしい―スランプ中の作家のもとに、香坂誠一なる人物から届いた謎の手紙。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

続発する詐欺的な訪問販売に、それとの関連が疑われる押し込み強盗殺人の真相。生活保護も受けずに餓死したまだ若い母娘の謎。

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。

若手ルポライター・笹尾時彦は、新人賞の下読みのバイトで奇妙な原稿に遭遇した。

生まれついての聴き屋体質の大学生・柏木君が遭遇した四つの難事件。

聖母女子高等学院で、一番美しく一番カリスマ性のある女生徒が死んだ。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

未踏峰への夢を息子に託す登山家の狩義之は、後援をやめると言う会社重役を撲殺、登り慣れた山で偽装工作を図る(「未完の頂上(ピーク)」)。

美しく逞しい継母が父を殺した。女子高生の瑠璃はそう確信していたが、証拠はなく警察も信じてくれない。

山中で交通手段を無くした青年クインは、〈塔〉と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求めた。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。

安西検事の口から語られるロータスとの因縁。そして大怪盗の思惑が、高広と礼を巻き込んで交錯する。

寺の離れで「なんでも屋」を営む俺の叔父さん。家族には疎まれているが、高校生の俺は、そんな叔父さんが大好きだった。

それは、「推理」でなく「検証」。

宮本武蔵は巌流島の決闘に遅れなかった!?　居酒屋の片隅で繰りひろげられる、奇天烈な歴史推理談義の行き着く先は？　第２回ミステリーズ！新人賞受賞作収録の傑作短編集。

兼業漫画家の立石晴奈がまだ幼かった頃、放火されて実家が全焼し、家の中から誰も知らない女性の写真が出てきた。

『死神の精度』で活躍した「千葉」が8年ぶりに帰ってきました! クールでちょっととぼけた死神を、今度は書き下ろし長編でお楽しみください。

郊外を走る蛍川鉄道の藤乃沢駅。若き鉄道員・夏目壮太の日常は、重大な忘れ物や幽霊の噂などで目まぐるしい。

九月の朝、風ヶ丘図書館の開架エリアで死体が発見された。被害者は常連利用者の男子大学生。

花咲き乱れるオーブランの庭に眠る、少女たちの秘密。

「援交探偵」上木らいちの元に、名門企業の社長から「メイドとして雇いたい」という手紙が届く。