背後の足音

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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ

2011年07月21日 背後の足音 上 (創元推理文庫)

夏至前夜、三人の若者が公園でパーティーを開いていた。18世紀の服装、料理、ワイン。彼らをうかがう目があるとも知らず…。イースタ警察署に、夏至前夜に友人と出かけて以来行方不明の娘を捜してくれという母親の訴えが出された。その捜査会議に刑事のひとりが無断で欠席する。几帳面な人物がなぜ?不審に思ってアパートを訪ねたヴァランダーの目の前に、信じられない光景が。(「BOOK」データベースより)

評判

背後の足音の評価:

8.00/10点 レビュー 2件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

背後の足音の総合評価:

8.87/10点 レビュー 30件。

感想一覧

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全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(9pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

味わい深い警察小説

刑事ヴァランダー・シリーズの国内での最新作(シリーズでは10作中の7作目)。本シリーズは初読だったが社会派警察小説の醍醐味を堪能でき、これからシリーズを第一作から通読したいと思った。
国内・海外を問わず、最近非常に人気がある「警察小説」のジャンルだが、そのテイストは千差万別。その中で、どの作家・シリーズに近いかといえば、断然、スウェーデンの傑作警察小説シリーズ「マルティン・ベック」シリーズだ。もう30年以上の昔になるだろうか、マルティン・ベックに出会った時の衝撃を再び味わうことができた。
主人公は、スウェーデン南部の小都市・イースタ警察署のNo.2のヴァランダー刑事。50歳を目前にして、糖尿病と診断され、心身ともに折れそうになりながら、仮装パーティーを楽しんでいた若者たちと、イースタ署の同僚刑事を殺害した犯人を追う。狡猾で周到な犯人はほとんど物証や手がかりを残しておらず、捜査は難航し、時に迷走する。それでも、地道な被害者の背景調査と粘り強い聞き込みで、徐々に犯人を追いつめていく・・・。
妻に去られ、恋人とは別れ、唯一心がつながっていると信じている娘は大学生活のために離れた土地にいてたまに電話する程度の孤独な暮らし。そこにもってきての糖尿病で、まさに“中年クライシス”の真っただ中のヴァランダー刑事。それでも、検察や社会、マスコミからの重圧にも負けず(ときどきは負けそうになりながら)、糖尿病による渇きと疲労に耐えながら捜査にまい進する主人公には、深く共感を覚えずにはいられなかった。
最後に明らかになった犯人像とその動機を解明する過程で主人公たちが感じる、スウェーデン社会の底知れない不気味さ。それは、現在の日本社会の不気味さにも通じるものがある。いやむしろ、社会的な安定度でははるかに高いところにあると思われていたスウェーデンですらと考えると、我々ははるかに危険な社会を作り出し、薄氷の上で日々暮らしているのではないだろうか?
ダルグリッシュ警視シリーズ、リーバス警部シリーズの愛好者にはきっと気に入ってもらえるだろう。

iisan
927253Y1

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.28
(5pt)

ストリーは言えません

ここでは種明かしをしない。誰が犠牲者かは言えない。ただシリーズ中のターニングポイントと言える作品であることは間違いない。映像にしたらさぞかし面白いだろうと思った。
背後の足音 下 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 背後の足音 下 (創元推理文庫)より
4488209130
No.27
(5pt)

著者の現代スウェーデン社会観が見え隠れする。

犯罪捜査では機会と動機のある人間が容疑者となるわけだが、本作の事件では動機が見つからず、そもそも複数の被害者をつなぐ共通点がなく、捜査が難航する。そこに著者のスウェーデン社会観/現代社会観みたいなものが反映されていて面白い。『ピラミッド』を除き刊行順に読んできた中では一番面白かった。
背後の足音 下 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 背後の足音 下 (創元推理文庫)より
4488209130
No.26
(4pt)

良い

なかなか良いが、また翻訳が良くない。

警察のユニフォーム、制服、と言い方が変わる。
柳澤センセ、一人で訳していないんでは?
下請けを雇うとか分業しているなら、全体を一回見直すべし。
同じ翻訳者の角川のマルティンベックシリーズほどひどくはないが、編集者も怠慢であるように思う。

サスペンスとして十分に良いが、毎回毎回結末が尻すぼみ。ちょっとがっかりする。
背後の足音 下 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 背後の足音 下 (創元推理文庫)より
4488209130
No.25
(5pt)

国は腐り、社会は荒れ果て、人の心は崩壊する。

1991年日本ではバブル崩壊が起こり、20年後の2011年この本の初版時に、東日本大震災が起こった。マンケル氏が言う様に、国が社会が壊れてゆく過程で、普通の人の心がある日突然暴発し、とてつもない犯罪を犯してしまう。コロナ後の国も社会も既に狂気に包まれている。
背後の足音 下 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 背後の足音 下 (創元推理文庫)より
4488209130
No.24
(5pt)

傭兵は去れ!!

ヴァランダーは凶悪化する犯罪に、犯人追跡だけでなく、犯罪の原点を追い求め行動する。その献身を笑うかの様に、傭兵は人見境もなく人を殺し、建物を破壊し、あたり一帯を焼き尽くす、それが仕事・・それを命令する狂気の権力者達、そして姿が見えない闇の世界だけが潤ってゆく。
背後の足音 下 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 背後の足音 下 (創元推理文庫)より
4488209130

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