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マリオネットK さんのレビュー一覧
マリオネットKさんのページへレビュー数347件
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お互い憎しみ合う、奇人悪人揃いの一家による骨肉の争いが、遺産がらみでとうとう殺人事件にまで発展するという、ミステリの黄金パターンの草分け的存在のお話ではないでしょうか。
クイーンの『Yの悲劇』も乱歩の『暗黒星』も横溝の『犬神家』もこの作品に影響を受けているのは間違いない偉大な作品だと思います。 ただ今読むと犯人はすぐに見当がつくし、トリックも大したものではないし、その割には無駄に長くてクドくて正直読んでいて寝てしまいそうになる退屈さでした。 この随所に盛り込まれる衒学趣味は好きな人はそこが好きなんでしょうけど、個人的には事件や謎解きと関係ない脱線をしているだけで、こんなことしてるから無駄に長くなるんだよ……と思わずにはいられませんでした。 同シリーズでもこれの次作の『僧正殺人事件』の方は事件そのものが見立て殺人とどこか詩的な題材だったり、容疑者たちが学者などであることで、あまりそういった傾向にも違和感を感じず読めたのですが、そのへんは今作までの反省も活かした所だったんでしょうかね。 『Yの悲劇』を先に読んでいたので、この作品の方が発表は先とはわかっていても、向こうの作品の劣化版みたいな感想を抱いてしまうのが否めませんでした。 では後世の、影響を受けた作品より先に読んでおくべき作品かと言えば、読みやすいドイルやクリスティの作品と違って長くてクドいので、初心者が読んだら途中で脱落してミステリそのものが嫌いになりかねないな……という感想です。 |
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数学の地位向上のために洗脳教材を使い全国民を人質に取った数学教授テロリストに、警察から協力を仰がれた天才数学女子中学生が挑むという、荒唐無稽な設定のユーモア数学ミステリー。
漫画版も出ている作品ですが、文庫の表紙の絵の方が渚が可愛くて好みですね。 作者の青柳氏は「数学が好き」なだけでバリバリ理系な人ではないようで、内容はあくまで中学生でも判るレベルの純粋な「数学の楽しさ」を教えてくれるような作品だと思いました。 数学をはじめとした、学校教育はもっと柔軟に楽しくあればいいのにという皮肉にもなっている気がします。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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テレビドラマ化もした人気シリーズの第一作。連作短編となっている一冊です。
探偵役の湯川は天才物理学者で、作中のトリックもまるで物理・化学の実験のような形で解明されるという、作者の東野圭吾氏の工学部出身の経験が見事に活かされた作品となっています。 ただ正直な所、推理小説でそういった作者の専門知識をトリックとして見せられても、読んでいる方としては「なんか知らないけど科学っぽいことで爆発させたり燃やしたりしたんだね」と感じるだけで、あまり面白いとは感じないです。 物理の知識はトリックに関係ない続編の『容疑者Xの献身』の方がシリーズ最高評価を得ているのがそれを裏付けている気がします。 これはかのアガサ・クリスティ女史が自身の薬学の知識を活かしたミステリを書こうとしたけれど、結果的に彼女の名作と称えられている作品はそういった知識とは無縁のものになっている形に似ていると思いました。 『容疑者Xの献身』がポワロシリーズの『アクロイド殺し』や『オリエント急行』だとしたら、この作品は『スタイルズ荘』の位置づけでしょうか。 |
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これまでの同作者の『城シリーズ』は才能は感じさせたものの、正直独りよがりで物語として破綻してるようなお世辞にも出来がいいと言いがたい作品だったのですが、今作は見事作者の持ち味を残したまま、わかりやすく面白い、完成度の高い作品として仕上がっていると思います。
雪の降り積もる孤島の古城に集められた探偵たちという、もう最初からいかにも『そして誰もいなくなった』的な展開になりそうな設定で、そのことを登場人物たちすら予感するシチュエーションの中、案の定起こる連続殺人事件。 登場人物個々のキャラが非常に立っており10人以上の人物が集まっても混乱することなく非常に覚えやすいです。 また長編推理小説としては決して多いページ数ではない中で、凄い勢いで人が殺されていくハイテンポな展開はまさに『そして誰もいなくなった』的です。 その読みやすさ、分かりやすい面白さという面では間違いなく初心者向きなのですが、集められた人間たちが最初から探偵ということで、当然のようにミステリ議論が始まり、殺人が起こればやはり当然のように推理合戦が起こり、推理小説のお約束を時に皮肉り、時に裏切り、時に忠実になぞるようなメタミステリ的な側面もあるのに加え、『そして誰もいなくなった』は言うに及ばず、『十角館の殺人』や『殺しの双曲線』をはじめ、無数の東西のミステリの名作の小ネタやオマージュが仕込まれており、「クローズドサークルもの」や「館もの」を中心とした過去の名作をある程度読み終えてから読んだほうが楽しめるのは間違いない作品だと思います。 (個人的にホラー映画の『スクリーム』の推理小説版という印象を受けました) とにかくクローズド・サークルミステリが好きな人には無条件で面白い作品ではないかと思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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海外では『xの悲劇』などの方が評価が高いようですが、日本ではとにかく人気な海外ミステリ作品ですね。
私もクイーンの作品の中ではこれが一番好きです(そこまでたくさん読んでるわけじゃないですが……) とにかくキチ○イ一家たちのキャラが立ってて面白いですし、予想外で衝撃的な結末に驚かされた作品でした。 今読んでも面白いと思う一方「狂った一族に流れる犯罪者の血が~」などという差別と偏見に満ちた発言を、完璧超人のように描かれる探偵役がさも客観的事実として口にしてしまっているのは違和感を覚えずにはいられないですね。 DNAと遺伝子の関係すらわかっていなかった当時を踏まえれば、現代の価値観で批判してはいけないということはわかるのですが…… この作品が日本人好み、というのは日本の推理小説の巨頭である横溝御代の『金田一耕助シリーズ』にも多大な影響を与えているであろう所からもうかがえるかと思います。 条件によって分配が変化する奇妙な遺言状によって過熱する骨肉の争いという面は『犬神家の一族』 一族から不遇の扱いを受けた末に変死した男が、実は生きていて復讐しているかのように事件に不気味な影を匂わす展開は『悪魔が来たりて笛を吹く』 そしてその一連の殺人計画のシナリオは……という面では『×××』と ▼以下、ネタバレ感想 |
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所謂「斜陽族」と言われた没落貴族の一族を題材にした他、舞台となる時代に現実でも起こった毒殺事件である「帝銀事件」をモデルにした事件を絡めるなど、当時の戦後の混乱期の日本を表している、当時を生きた作家でないと書けない作品であると同時に、他の金田一耕助シリーズとは少し趣の異なる雰囲気のお話ですね。
主な舞台は信州ですが、手がかりを求めて耕助たちが淡路島に向かうなど、日本のトラベルミステリーの先駆け的な側面も持っていると思います。 しかしその列車内の様子などで、当時の貧しく混乱した日本では国内の旅行ですら一苦労というのが伝わってきました。 この作品よりさらに前の時代が舞台でも、ポワロやクイーンは列車や飛行機で優雅に旅行しているのを考えると、当時の日本と欧米の差って凄かったんだなぁ……と思わされずにはいられなくなる作品でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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新本格世代を象徴するかのような、まさに「本格推理小説が帰って来た!」と言わしめる、コテコテの「いい意味で」古臭いミステリだと感じました。
この話、登場人物だけ欧米人にして舞台がクイーンやクリスティの時代の向こうという設定でも通じるんじゃないかって内容です(ワープロの部分はタイプライターで代用) 大学生の主人公達が旅行先で連続殺人事件に巻き込まれる、青春ストーリーが絡んだクローズドサークル、という大筋はデビュー作でもある前作の『月光ゲーム』と共通ですが、全体的に前作より洗練された出来になっていると思いました。 全編通してまさに「パズル」づくしの構成で、宝のありかを示したパズルの謎を解くために島に向かう所から始まり、犯人の行動もまさにパズル、ダイイングメッセージもパズル、そして当然ながら真犯人を導くロジックもパズルです。 また、孤島での連続殺人事件というミステリ定番の不穏な状況ながら、アリスとマリアの恋人未満の関係がなんとも甘酸っぱく、まさにこれは作者の有栖川氏の理想の大学生活だったんだなぁと思いましたね。 ……いや、いくらミステリマニアでも実際に殺人事件に巻き込まれるのは嫌か(笑) ▼以下、ネタバレ感想 |
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金田一少年の事件簿ノベライズシリーズの第五弾は漫画版も含め初の海外を舞台とした事件。
殺人容疑をかけられた男とともに金田一一が上海の街で逃避行を繰り広げるなど、これまでのシリーズに比べ派手なアクションが多く見られる作品。 その理由はこの話は実写映画の原作として書かれたものであり、最初から実写栄えを意識してシナリオが書かれているからと思われます。 しかし、それならばこのシリーズの場合正直「漫画でやった方がいいのでは?」と思わなくもないです。 ストーリーは大掛かりで派手だけれど、肝心の謎解き部分は「消える凶器」トリックほぼ一本であり、むしろ今までのシリーズよりも小粒な印象が否めないですね。 私は堂本剛主演の映画版も見ましたが、映像化作品は大抵原作の小説の方が面白く感じるのだけれど、この作品は映画の方が面白かったです。 それはやはりノベルスゆえの良さを意識するよりも最初から映像化あり気で作られた話だからでしょうかね。 そう言った意味ではノベルス版の最高傑作『電脳山荘殺人事件』と対極にある作品と言えるかもしれません。 |
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「カラクリ屋敷でわらべ歌殺人?そういうの大好きだよ!」という気持ちで児童書でもかまわず、いい年齢して買って読んでみた結果、うれしい誤算と言いますか、想像以上に本格的かつ難解なミステリでした。
ただ大人が読んでも面白いというよりは、逆に本来の対象年齢を置いてけぼりにしているというか、これむしろ児童書でやる必要あるの?という疑問が沸く作品でした。 作品の随所の小ネタも明らかに大人のミステリマニアを楽しませようとしているとしか思えません(おかげで私は楽しめましたけどね) ちなみに上記の感想はこの本のメインとなっている二部の部分の感想で その前後に実質独立した短編のような形になっている一部と三部は普通に良質な子供向けのミステリだと思いました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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突如気絶させられ、孤島に取れてこられた八人の男女は、一人の刑事とかつてある殺人事件の証人となった七人。
彼らを島に連れて来たのは、その事件で有罪判決を受けた男の父親で、彼は「真実」を求め、証人たちに銃を向けながら事件の「再検証」を行いだす。 さまざまな思惑が交錯する中、過去の事件を再検証していくうちに新たな事実が判明していき、そして新たな殺人事件が勃発する…… という、武装した犯人による誘拐サスペンスかと思えば、法廷ミステリとして進行していき、さらにクローズドサークル連続殺人に発展するという息もつかせぬ展開の、40年経った今見ても斬新さを感じる話です。 西村京太郎氏というと、トラベルミステリーの大家で、列車のダイヤトリックなどを使った、正直似たような小説を何百冊も書いてる人……というイメージだったのですが、この時代はこんな意欲作も書いていたんだ、と驚きました。 登場人物たちの言動にやや違和感を覚える部分もありましたが、最初から最後まで面白い小説でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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マザーグースの歌詞になぞらえた殺人という推理小説の定番ジャンル「見立て殺人」の始祖とも言える作品ですね。
後世の無数の作品、あの『そして誰もいなくなった』にも影響を与えていると考えると、その功績は極めて大きいでしょう。 本当にマザーグースって本来子供のためのものなはずなのに、不気味で残酷で、そこになまじユーモラスさが混じるのが余計に怖くて、もう最初から「見立て殺人のためにある」ような題材だなぁと思ってしまいます。 日本の推理小説ではこういった見立て殺人をするには、別に血なまぐささを連想しないものを無理やり当てはめるか、あるいは『悪魔の手鞠唄』はじめオリジナルの不気味な唄を作者が創作しなくてはなりませんが、もし既存の幼少期からなじんでいるものが見立て殺人に使われたらさぞ物語に入り込めるんだろうなぁ、と向こうの人たちがうらやましくなりました。 名前や身体的特徴がたまたまマザーグースの歌詞と一致しているだけの人物を殺すという、まさにサイコキラーとしか言えない犯人ですが、容疑者は数学者や物理学者、チェスの名手などまさに知的水準はトップレベルの人間たちが揃い、狂っていながらこの上なく知的な犯人と探偵の対決を堪能できる名作だと感じました。 ただ、この作品に限った話ではないのですが、私の場合古典でしかも翻訳物となると、時代と言語(文化?)の2つの壁を感じて、読んでいても淡々とあらすじをなぞっているような退屈さが否めないんですよね。 この作品の場合も、読んでみて名作と呼ばれる所以は理解できました。話もよく出来てると思います。 しかし、じゃあ実際読んでいる時に面白かったかと言うと、最近の国内のボロクソに貶した感想を書いているようなB級ミステリの方が楽しんで読んでいるという事実があります。 この作品をもし私が「当時」の「英語圏」の人間として読んでいたら、多分「なんてハイレベルで面白い小説なんだ」と大絶賛していたはずと思うんですけどね。 |
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「ミステリは好きだけど、今更海外古典はちょっと…でもシャーロック・ホームズぐらいは押さえておくべきか…」
という人がいましたら、とりあえず『ボヘミアの醜聞』『赤毛組合』『まだらの紐』などの特に人気・知名度の高い作品が収録されているこの一冊をお勧めしたいと思います。 順序的には『緋色の研究』『四つの署名』の次の作品になりますが、これから読んでも特に問題はないかと思います。 実際当時の世間的にもこの短編集が大反響を生んだことで、前二作も一気に注目度が上がった形と言われているようです。 殺人事件だけではなく、かなりバラエティ豊富な短編がそろっており。 現在に至るまでの推理小説の大体のパターンはすでに作られていると感じるのが凄いですね。 以下各話ごと個別の評価と感想です。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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衝撃的だった前作『密室殺人ゲーム王手飛車取り』の続編となるシリーズ第二弾。
他の方のレビューを読むと「前作を読んだ方が楽しめる」的な感想がチラホラありますが、読んだ方が、というより前作は「先に読まなければダメ」でしょう。前作の結末やトリックのネタバレがバリバリあるし、そもそもこれ前作を先に読まないと冒頭50ページぐらいが理解不能じゃないですか? 何より前作を読んで、前作のキャラクターに理解と愛着があるからこそ意味がある作品ではないかと。 名前の割には一番クセの少ない読者目線キャラ。オールラウンダーな<頭狂人> 名前のとおり粗暴な振る舞いながら、ゲームに対する愛とプライドは誰より高い<ザンギャ君> そのザンギャ君と犬猿の中の、慇懃無礼な皮肉屋<aXe> とぼけた出題、回答が多くちょっと軽く見られがちな癒し系<伴道全教授> ほとんど喋らず美味しいところだけ持って行き、他メンバーから反感を買いながらもその推理力には一目置かれる<044APD> 前作に引き続き、推理ゲームを楽しむために殺人を行う、捕まれば極刑確実のクズどもなのになぜか憎めない個性的な面々のやり取りが面白いです。 二作目だけあり、内容はより洗練されていると思います。ただやはり一作目にこのアイディアに出逢ったときほどのインパクトはなかったですね。 結末は着地失敗といった感じだった前作より綺麗に終わっていると思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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日本ミステリ界に衝撃を与えた『すべてがFになる』の続編となるシリーズ第二作目ですが、はっきり言って凡作ですね。
舞台のインパクト、事件のインパクト、トリックのインパクト、犯人のインパクト。全てが大幅にスケールダウンしています。 話そのものが淡々としていて面白いと感じられず、もう途中から興味はただ一点「どんな密室トリックなんだ?」という部分だけになりましたが、それも前作の密室トリックに比べれば至って「普通」でした。 そのくせ犀川の「周囲が馬鹿ばっかで浮いてしまう天才の自分は可哀想」的な態度や、萌絵の「財力やコネを使って殺人事件に娯楽気分で首を突っ込む我侭お嬢様」という主人公コンビの好きになれないキャラだけは前作から健在、むしろパワーアップしているのがなんとも。 本来は前作よりこちらの方が先に出来ていた話らしいですが、それってようは編集側に続編を急かされ、プロットを練る時間も無く、作者自身満足の行く出来じゃなかったのでボツにしたネタを仕方なく引っ張ってきたような形じゃないのかと思ってしまいましたね。 |
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表紙やタイトルの印象や、薄くて字も大きめだったことから、最初てっきり十代向けのジュブナイル小説かな?なんて勘違いしてしまいましたが、とんでもない。
お子様お断りの非常に性的な内容でした。それも普通のエロではなく、百合や薔薇や近親などのややアブノーマルなネタで全編埋まっています…もっとも大半は主人公のイマジネーションの中でのモノですが。(というわけでそういうのが苦手な人は要注意なのですが、不思議とあまり下品な印象はうけません) その主人公がバイセクシャルを公言している百合官能小説などを得意とする作家の、森奈津子さんがモデルのキャラで、そんな彼女がレズビアンの女性にいつの間にか迫られた上に薬で眠らされて、気がつくと南の孤島に放置され、そして殺人事件が…という中々突拍子もないシチュエーションです。 さらに、男女数人が集められてというお決まりのクローズドサークルシチュエーションではなく、その島にいるのは「主人公一人だけ」で、他の人物はいません。 そこまでのあらすじだと、それでどうやって殺人事件やらにハッテンするんだよと思われますが、それは読んでみてのお楽しみということで… 文量的には一時間程度で読める「中編」といった小説です。 |
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