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マリオネットK さんのレビュー一覧
マリオネットKさんのページへレビュー数7件
全7件 1~7 1/1ページ
※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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タイトルのとおり将棋が題材のミステリです。正確には”詰め”将棋です。
前作の『囲碁殺人事件』は正直ミステリとしても単純にストーリー部分だけ見ても大して出来がいいとも面白いとも思えませんでしたが、それでも”囲碁”という変わった題材を使った独創性は評価できる作品でした。 それに対してこちらは、元々”将棋”を題材にしたミステリは他にも多数存在し、そこまで独創的でないことに加え、前作と違い将棋を絡めた必然性からしてよくわかりませんでした。 将棋よりも二体の遺体が埋められた都市伝説の追求の方が謎のメインに添えられており、テーマがブレブレに感じましたし、それに加えそもそもなぜ主人公たちが必死に都市伝説の謎を追うのかが理解できず、全くストーリーに入り込めませんでした。 また、相変わらず主人公の天才だけれど無邪気な可愛い少年という記号的なキャラ付けが不自然で、前作以上にハナにつきました。 真相も納得いかないもので、正直読むだけ時間の無駄だったと感じた作品です。それほど長くなかったのだけが救いです。 将棋のうんちく部分だけは将棋好きなので少しだけ面白かったですが、それは将棋自体の魅力であり、別にこの作品や作者の魅力というわけではないですね。 |
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表紙やタイトルから山岳小説でもあるミステリなのかと思いましたが、内容の8割ぐらいがとにかく警察内でひたすらゴタゴタグダグダするだけの話です。
その警察内のやりとりが面白いという人にとっては面白い作品なのでしょうが、自分には全く合いませんでした。 とにかく話が進まない。そもそも話の先が全く気にならない。 非常に退屈で何度も読むのを止めようと思いましたが、そのうち面白くなるかもしれないという期待と意地でなんとか四日ぐらいかけて読みました。 しかし結局いつまで経っても警察がグダグダする話が延々と続いて、ラスト100ページぐらいでようやく話が動いたと思ったら唐突に終わってしまい、正直山なしオチなしだったという感想です。 特に謎解き要素やどんでん返しもなく、犯罪が絡んでいるというだけで「そもそもこれミステリーか?」と思いました。 最初の100ページを読んで面白いと感じない人にとってはいつまで経っても面白くならない話だと思うので、もうそこで読むのをやめることをおすすめします。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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『虚無への供物』『ドグラ・マグラ』と並んで国内三大奇書に数えられる今作。
読む前から予備知識として凄く読みにくい作品ということは知っておりましたが、実際前評判に違わぬ読みにくさでした。 とにかく全編にわたって、話の本筋とは関係ない無駄な衒学趣味のオンパレード。 それも最初からそれについて知っている読者だけを対象として、それ以外の読み手に興味を抱かせたり、理解を促すような意図は全く見られず、単に知識を羅列してるだけにしか見えません。 作者の自己満足に延々付き合わされるのが苦痛なのに加え、話の本筋そのものがよくわからなくなります。 約500ページに及ぶ長編ですが、この無駄な脱線をしてなきゃ100ページぐらいで終わるんじゃないか?と感じてしまいました。 この作者と趣味が合致していて、作中に登場するそれらの内容の2~3割でも判れば楽しめるのかもしれませんが、90%以上の読者にとってはただの読みにくくてつまらない作品だと思います。 はっきり言って読み手のことを全く考えず、小説の体を崩壊させている駄作という感想ですね。 純粋にミステリ部分だけ読んでも、『MMR』みたいな謎理論で全く納得できない暗号解読や、無駄な駆け引きを散々した挙句、次々殺人を許している探偵などツッコミ所だらけです。 先見性や独創性という面で見ても、他の奇書2冊と比べれば、正直これは単にヴァン・ダインの真似をして、悪い部分でそれを超えてしまった作品にしか思えません。 作者の知識量にだけは敬服する、みたいな意見が多いですが、個人的にはそれすら疑問です。 知識というものは適切な場所で活かすことで意味があるのであって、全然関係ない場所でただ「自分はこんなこと知っている」とひけらかすことに、本人の自己満足以外の何の意味があるんですかね? アイドルに詳しい人間が、他人には興味のないオタクトークを延々繰り拡げるのと何が違うんでしょう(アイドルトークもわかる人にだけは面白いという点も同じこと) 本当に知識のある人、頭のいい人なら他者の知的好奇心も刺激する形で知識を活用、披露して欲しいですね。 |
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新装改訂版を入手したので20年ぶりぐらいに読みました。
前読んだ時は細かい部分は忘れましたが、とにかくつまらなくて納得いかなかったのは覚えていました。 シリーズの中でもとりわけ異色作扱いの一作ですが、改めて読み直しても個人的にはただひたすら「駄作」としか思えない一作です。 この真相はもはやアンフェアとか納得行くかどうか以前の問題、「考えるだけ無駄」レベルと感じました。 単純にストーリーだけ見ても、全く好感を持てない、ひたすら陰気な男の陰気な話が続くだけで全く面白く思えませんでしたし、このシリーズの主役である「館」にも今作は全く魅力を感じませんでした。 肝心の「人形」の意味も殆ど感じられません。 『占星術殺人事件』と世界がリンクする(無駄な)遊び心なども盛り込まれていますが、こんな駄作でそれをやられても、『館シリーズ』と『御手洗潔シリーズ』双方の世界が汚されただけに感じて正直不快でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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古くからの因習・独自の信仰の残る不気味で排他的な孤島、「夜叉島」で起こる猟奇殺人……
とあらすじ、雰囲気だけ見たら凄く面白そうなので読んだのですがもの凄くつまらなかったです。 最初の殺人の後は特に大きく話が動かず、淡々と主人公の聞き込みが続くだけの展開に眠くなります。 排他的な島という折角の舞台設定も特に濃いキャラクターが出たり、主人公に危険が迫るということもなく、単に中々話してくれないってだけ。 本人が登場しないまま単に聞き込んだ情報の名前だけがどんどん増えていきさっぱり頭に入らない。 そもそも主人公の目的の行方不明になった相棒の女性からして、読者としては大して興味を惹かれない。 ただ、私が合わなかったというだけで、延々と聞き込みなどを続け、細い糸を淡々と手繰っていくような話が好き、という方は面白いのかもしれません。 (自分は宮部みゆきさんの「火車」なども面白いと思えなかった人間なので) ▼以下、ネタバレ感想 |
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出来が悪い、つまらない、不快の三拍子揃った酷い小説でした。
デスゲーム系は元々玉石混合なのでハードルはあまり上げずに読んでるんですが、それでも最低の部類です。 ・オリジナリティの欠片もない劣化人狼ゲームのようなルール(そのうえ謎のルール変更が途中で適用されアンフェア) ・主人公とヒロインが無意味に他の参加者を死に追い込むクズ(作中でもクズという前提で書いてるならアリですが本人達や作者的には仕方なかった扱い) ・判断ミスで他人を死に追い込んでおきながら、主人公とヒロインの「感情でなく理屈で動ける人間かっこいい」みたいな思想が不愉快 ・そのくせ理詰めで犯人(=参加者の中に紛れ込んでいた魔物)を導き出せるわけではない、お粗末な構成 ・デスゲームに巻き込んだ主催者側に何か抵抗の意思を見せるでもなく、他者を積極的に犠牲にして生き残った主人公とヒロインが結ばれて終わりの胸糞END ・薄っぺらな内容の割りに上下巻で無駄にページが多い |
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